AE86やMZ11など ネオ・ヒストリックカーの雰囲気はそのままで、令和仕様にブラッシュアップ・・・東京オートサロン2026

  • 東京オートサロン2026に出展されたTOM'S HERITAGE AE86

80〜90年代に誕生した車両は、現在でも非常に人気が高い。とはいえ四半世紀以上も前に誕生した車両となり、今や立派な旧車。カスタマイズのベースではなく、新車のように再生して楽しむというユーザーも増えている。…のだが、昨今の東京オートサロンでは、再生とカスタマイズを組み合わせた、通称『レストモッド』を施し、当時の雰囲気を満喫できるビジュアルを有しながら、現代の信頼性が高く、それでいて高性能なメカニズム有する車両の出展が増加している。

  • IZANAMI MZ11 SOARER

初代ソアラをベースに、現在の最高峰の技術を惜しげもなく注ぎ込んだカスタマイズ車両がIZANAMI MZ11 SOARER。いわゆる旧車のカスタマイズ車両の製作は、大掛かりな再生作業がセットとなるのが一般的だが、このソアラのボディやインテリアは、なんと未再生だそう。例えば、ボディカラーも、工場出荷状態のオリジナルペイントのままだという。

そんなベース車両に組み合わせるカスタマイズは、令和の最先端技術を投入。
ソアラが醸し出す雰囲気は昭和のままに、メカニズムは令和という、今乗るに相応しい高性能なものへとアップデートされている。

  • エンジンは5M-GEをベースに6連スロットル、ハイカムなどを組み込みMAXX ECUでフルコン制御化。非常に美しい造形のエキゾーストマニホールド他、随所にIZANAMIのワンオフ品が組み込まれている。

  • エクステリア同様、インテリアも未再生というから驚かされる。40年も前の車両ながら、なんとクリーニングを施しただけという、驚きのコンディションを維持してきた。ちなみにトランスミッションはATからMTに変更されている。

  • EGシビックSIR-2ワイドボディーSPEC

曲面を組み合わせたスタイリングで高い人気を誇った5代目シビック(EG型)。そのイメージを壊すことなく、ワイド化しているのがMODE PARFUMEのシビックだ。自社製のMODE PARFUME BODY KITは前後のワイドフェンダーやフロント、サイド、リアなどのエアロパーツで構成される。

そんなエクステリアを有するこのシビックは、エンジンやインテリアも同様に美しく仕上げられているのが特徴となる。EGシビックというとその速さに特化したカスタマイズ車両が当時から多かったが、MODE PARFUMEのシビックは、サーキットの走行会はもちろん、ドレコンにまで参加できる、走らせても、魅せても高評価が得られる、そんなトータルバランスに優れる一台に仕上げられたカスタマイズ車両といえる。

  • ボディとのフィッテングの良さや、巧みに配されたでカーリングで、ボディとの一体感が高いワイドフェンダーだが、この角度から見ると、前後とも大きくワイド化されているのがわかる。ちなみにボンネット同様、リアトランクゲートもカーボン製に変更する。

  • 特にインテリアは、内装加工を得意とする新潟のシークレットベース社が手掛けていて、バケットシートやインパネ、内張りなどをバックスキンで張り替える他、レーシングカーのようなペダル回りとするなどのカスタマイズが施されている。

  • WORKS C33ローレル

30年前、そのスタイリングに惚れ込んでから乗り始め、現在まで乗り続けているという女性がオーナー。30年の間、様々なカスタマイズを積み重ねてきたそうで、エンジンをRB20DETからSR20DETへと換装した他、NISMOの6速MT、BRIDEのバケットシート、LINKのECU&メーター、レクサス純正ブラックオパールマイカへのオールペイントなどなど、あらゆる部分にカスタマイズが施されている。

今回オートサロンに出展することなり、フロントのインナーフェンダーのサイクルフェンダー化や、ワイヤータックなどを行い、外装のブラックメッキ塗装など、ブラック化を施したそうだ。単なる見せるだけのドレスアップ車両ではなく、オーナーご自身でドリフト走行まで楽しまれているというから驚きだ。

  • 直列6気筒のRBエンジンが搭載されていたが、壊れたことをきっかけに4気筒のSR20DETに換装。TOMEIカム、TD06タービンなどを装着し、LINKのフルコンで制御。性能だけでなく、クロームとモノトーンで統一された魅せるエンジンルームにカスタムされている。

  • 黒を基調としたモノトーン化は、外装やエンジンルームだけではなく、インテリアも同様。インパネや内張り類、それからシートなども黒基調の物に変更、もしくは張り替えられている。そんな中でメーターやモニター、スイッチ類が放つ色が鮮やかな差し色となる。

  • コーストラインRE71withRotaryExh.

80年代を代表するエンジンとして、令和となった現在でも大人気を誇るエンジンが、マークⅡ三兄弟などに搭載された1G-GEエンジン。その1G-GEのオーバーホール動画を撮影するために車両オーナーが手に入れたのがこのマークⅡ(GX71型)であった。

車体の方は傷みが酷く、目的通りにエンジンだけを摘出して、以降は放置していたそう。しかし、「放置しておくのは勿体ない」と、なんとロータリーエンジンを積んで復活させることになったそうだ。

ロータリーエンジン搭載に合わせて、車体の方も昭和のハイソカー全盛期をテーマに再生作業がスタート。当時流行ったピッツーラのフルエアロやゲインズのステップ&フェンダートリムなど、アラフィフ世代にとって懐かしいアイテムをフル装備。ちなみにまだ完成には至っておらず、今後細部を仕上げて公認車検を取得後に正式デビューとなるそうだ。

  • E500Limited

ポルシェがエンジンなどの開発に携わったことで知られるメルセデスベンツE500。その高性能さやスタイリングが90年代の日本では大人気を博したモデルである。現在は、部品供給が終了してしまったことで、乗り続けたいのにそれが叶わないという事態に陥っているという。

そんな状況を打破したいと、MISTRAL/ULTIMATE MOTORCARSが、レストモッドによりE500を再び公道に復活させるべく尽力。8連スロットルを見せるために加工されたボンネット以外は、こだわりを持ってフルオリジナルをキープするが、メカニカルな部分は現在の技術を投入し、カスタマイズが施されている。

注目はなんと言っても、V8エンジンのバンク間に鎮座する8連スロットル。ワンオフで作り出したというもので、ファンネルが真上を向くレーシーな作りとなる。今後はこれにエアクリーナーボックスを組み合わせ、公道走行できる仕様に煮詰められていくとのことだ。

  • 郷田鈑金ロータリーAZ-1 with RE雨宮

異次元サイズ(?)の巨大なオーバーフェンダーを組み合わせながらも、見事に全体のフォルムをまとめ上げた郷田板金。AZ-1をベースに郷田板金スタイルのカスタムカーを仕立ててきた。

「見たことがないから“横置きロータリー”を作ってみよう」と、13Bエンジンを横置きにしてミッドシップにマウントしている。組み合わせるミッションは、アダプターを介してアクセラ用を組み合わせている。ちなみにアクセラからのパーツ流用はミッションだけでなく、フロントのサスペンションメンバーや足回り一式をAZ-1のリヤに移植しているという。ちなみにフロント側はRX-8用のものを移植するといった組み合わせ、驚異のワイドトレッドを実現している。

この車両はまだ完成ではなく、今後細部を仕上げて公認車検を取得することになるという。

(文章・写真:坪内英樹)
[GAZOO編集部]

東京オートサロン2026