MR・FF・FR…80年代の名車と向き合い、トヨタの多彩な車種展開を体感…オートモビルカウンシル2019
「いま見ても、ほしいと思わせる」 そんな声が聞こえてきたエリアが、4社共同展示の「百花繚乱80's」コーナー(オートモビルカウンシル2019)。そのなかでもトヨタは、各社が一世を風靡した1~2台を展示するなか、ミッドシップスポーツカーや個性的4ドア車など3台を展示した。
トヨタ『MR2』AW11型は、日本の小型乗用車で初のミッドシップエンジンを置くスポーツカー。エンジンは1.6リットル水冷直列4気筒DOHC(4A-GE)。4A-GEといえば、1983年に登場した『カローラレビン』『スプリンタートレノ』(AE86型)に初めて搭載されたエンジンで、当時のトヨタスポーツツインカム系列として知られる。
1トン前後という車重に1.6リットルエンジンをミッドシップ配置。ライトウェイトスポーツカーを代表する存在で、いまも輝きを放っている。1989年には、このAW10/AW11型の後継となる、SW20型に継承。直線的なボディラインは、曲線を採り入れた流麗なデザインに進化し、エンジンの2リットル版を搭載してパワーアップした。
◆トヨタ『カリーナED』(ST160型)
MR2がミッドシップならば、こちらはFF。トヨタ『カリーナED』(ST160型)は、4代目『セリカ』のプラットフォーム切り替えにあわせ、そのプラットフォームを流用し、ピラーレスの4ドアハードトップに仕立てたモデル。EDは、エキサイティングドレッシー(Exciting Dressy)に由来。スポーティでグラスエリアが広いスタイルで、「世界で最も車高が低い量産4ドアハードトップ」と称された。
ヘッドライトまわりから、まっすぐ水平にのびるウエストライン。できるだけ低く引いたウエストラインの上に、プリン状のキャビンが載るという雰囲気。そのキャビンのAピラーもCピラーも、できるだけ傾かせて、居住空間と傾斜ラインが極めてぎりぎりでせめぎ合っているかのような、当時のデザイナーの苦労も感じさせる。
◆レクサス『LS400』
最後は、レクサス『LS400』。1989年に産声を上げた「欧州プレミアムブランドに負けないフラッグシップカーをめざした」というエポックメイキングなモデル。
この初代LSは、「優れた走行性能と圧倒的な静粛性を高い次元で両立」というミッションのもとで製造。4リットル水冷V型8気筒DOHCエンジンは、5600回転で250馬力を発生させ、1.8トンもある個体をなめらかに走らせる。
1980年代のクルマたちは、いまも色あせない。「いま見ても、ほしいと思わせる」と感じるこうしたクルマたちに共通するDNAは、なにか。「百花繚乱80's」コーナーは、素人ながらそんなことを考えてしまうほど、奥深い絵画展のようだった。
(レスポンス 大野雅人)
トヨタ『MR2』AW11型は、日本の小型乗用車で初のミッドシップエンジンを置くスポーツカー。エンジンは1.6リットル水冷直列4気筒DOHC(4A-GE)。4A-GEといえば、1983年に登場した『カローラレビン』『スプリンタートレノ』(AE86型)に初めて搭載されたエンジンで、当時のトヨタスポーツツインカム系列として知られる。
1トン前後という車重に1.6リットルエンジンをミッドシップ配置。ライトウェイトスポーツカーを代表する存在で、いまも輝きを放っている。1989年には、このAW10/AW11型の後継となる、SW20型に継承。直線的なボディラインは、曲線を採り入れた流麗なデザインに進化し、エンジンの2リットル版を搭載してパワーアップした。
◆トヨタ『カリーナED』(ST160型)
MR2がミッドシップならば、こちらはFF。トヨタ『カリーナED』(ST160型)は、4代目『セリカ』のプラットフォーム切り替えにあわせ、そのプラットフォームを流用し、ピラーレスの4ドアハードトップに仕立てたモデル。EDは、エキサイティングドレッシー(Exciting Dressy)に由来。スポーティでグラスエリアが広いスタイルで、「世界で最も車高が低い量産4ドアハードトップ」と称された。
ヘッドライトまわりから、まっすぐ水平にのびるウエストライン。できるだけ低く引いたウエストラインの上に、プリン状のキャビンが載るという雰囲気。そのキャビンのAピラーもCピラーも、できるだけ傾かせて、居住空間と傾斜ラインが極めてぎりぎりでせめぎ合っているかのような、当時のデザイナーの苦労も感じさせる。
◆レクサス『LS400』
最後は、レクサス『LS400』。1989年に産声を上げた「欧州プレミアムブランドに負けないフラッグシップカーをめざした」というエポックメイキングなモデル。
この初代LSは、「優れた走行性能と圧倒的な静粛性を高い次元で両立」というミッションのもとで製造。4リットル水冷V型8気筒DOHCエンジンは、5600回転で250馬力を発生させ、1.8トンもある個体をなめらかに走らせる。
1980年代のクルマたちは、いまも色あせない。「いま見ても、ほしいと思わせる」と感じるこうしたクルマたちに共通するDNAは、なにか。「百花繚乱80's」コーナーは、素人ながらそんなことを考えてしまうほど、奥深い絵画展のようだった。
(レスポンス 大野雅人)
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