トヨタ、燃料電池車部品の他社への供給を拡大---普及を促進へ

世界初の量産型燃料電池バスであるトヨタFCバス
トヨタ自動車(Toyota)の中国部門は7月5日、燃料電池(FC)車向け部品の他社への供給を拡大すると発表した。

トヨタは2019年4月、中国の北汽福田汽車など2社と提携を結び、燃料電池車向け部品の他社への供給を開始すると発表していた。北汽福田汽車は、北京億華通科技と共同で、燃料電池バスの研究開発に取り組んでいる。北汽福田汽車は同社の燃料電池バスに、トヨタの燃料電池スタックなどの部品を採用した北京億華通科技の燃料電池システムを搭載する。

トヨタは今回、燃料電池車向け部品の他社への供給を拡大すると発表した。新たに中国自動車大手の第一汽車などに、燃料電池車向け部品の供給を行う。

今回の発表は、トヨタの燃料電池車の普及を促進するのが狙いだ。第一汽車が生産・販売している燃料電池バスに、トヨタの燃料電池スタックなどの部品を組み込む。

トヨタは2015年、保有する燃料電池に関する特許およそ5680件を無償開放すると発表した。2017年には、東京で燃料電池バスを発売している。

(レスポンス 森脇稔)

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