トヨタ育成の勝田貴元、セントラルラリー愛知・岐阜で国際格式部門総合優勝を飾る
10日に終了した「セントラルラリー愛知・岐阜2019」。約1年後の2020年WRCラリージャパンのテストイベントとして実施されたこの大会に「ヤリスWRC」を駆って参戦したトヨタの育成選手、勝田貴元が国際格式部門で総合優勝を果たした。
トヨタの若手ラリースト育成計画「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム」のドライバーとして活動中の勝田貴元は、今季WRC(世界ラリー選手権)でもトヨタの主戦機「ヤリスWRC」での参戦を既に経験済み。その勝田が自身の地元でもある地域でのラリーに“大本命”の立場で出走した。
「セントラルラリー愛知・岐阜2019」には当初、ヒュンダイもWRC主戦機を出走させる計画だったが、これが諸事情により中止され、トヨタ・ヤリスWRCで走る勝田は、勝って当然、の立場を余儀なくされたといっていいだろう。その期待に応え、日本のホープは見事に結果を出した。翌年に向けてトヨタ陣営のためのデータ取りも着実にこなしつつの勝利だったという。
勝田貴元のコメント
「こんなにたくさんのファンが来てくれて、正直驚きましたし、本当に嬉しく思います。SS(競技区間)だけでなくロードセクションでもたくさんの方に応援していただいて心強かったです。そして日本のラリーファンや、今回ファンになってくれたみなさんの前で走り切れたことに、ホッとしています」
「狭くツイスティな日本特有の林道をヤリスWRCで走ることには、難しい面もたくさんありました。今後に向けていい経験を積めたと思っています。来年のWRCラリージャパンでは、もっともっとラリーの魅力を知っていただき、モータースポーツ全体も盛り上げていけるように、僕自身も頑張りたいです」
トミ・マキネン(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team チーム代表)のコメント
「日本でのWRC開催(復活)は、我々のチームにとって本当に重要なことでした。それは長い夢でもあったのです。2020年のカレンダー入りが決まり、そして今回テストイベントが成功に終わったことを、心からポジティブに感じています。どこを見渡してもたくさんのファンが集まり、雰囲気も本当に素晴らしかった」
「そして貴元は母国ラリーでヤリスWRCをドライブし、勝利を手にしました。彼はラリーをエンジョイしていましたし、最高の瞬間を味わったはずです。今シーズンの彼は着実にスピードを増していますし、その才能を証明しつつあります。来年、またここにチームとして戻ってくることが楽しみです」
なお、国際格式部門の総合2位は新井大輝(ひろき/シトロエンC3 R5)。優勝の勝田と2位の新井は、それぞれ日本有数の名ラリーストを父にもつドライバーであり、そのふたりが今回のセントラルラリーで国際格式部門の1-2を占めたことは、日本のラリーの未来を明るく感じさせる結果ともいえそうだ(貴元の父は勝田範彦、大輝の父は新井敏弘、ともに現役として活躍中。セントラルラリーにも出走し、国内格式部門総合で範彦3位、敏弘2位。優勝は鎌田卓麻)。
また、国際格式部門の総合4位にはヘイキ・コバライネン(トヨタGT86 CS-R3)の名が。F1の優勝経験者で、近年は日本のSUPER GT/GT500クラスを主戦場として活動、2016年にはチャンピオンにもなっているサーキットの名手だが、彼はラリー競技にも楽しみつつ真剣に参戦している。2020年ラリージャパンへの出走も期待したくなるコバライネンだ。
北海道開催時代以来10年ぶりの復活ということになる2020年のWRCラリージャパンは愛知・岐阜を舞台に、シリーズ最終戦として11月22日を競技最終日とする日程で開催される予定。
(レスポンス 遠藤俊幸)
トヨタの若手ラリースト育成計画「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジプログラム」のドライバーとして活動中の勝田貴元は、今季WRC(世界ラリー選手権)でもトヨタの主戦機「ヤリスWRC」での参戦を既に経験済み。その勝田が自身の地元でもある地域でのラリーに“大本命”の立場で出走した。
「セントラルラリー愛知・岐阜2019」には当初、ヒュンダイもWRC主戦機を出走させる計画だったが、これが諸事情により中止され、トヨタ・ヤリスWRCで走る勝田は、勝って当然、の立場を余儀なくされたといっていいだろう。その期待に応え、日本のホープは見事に結果を出した。翌年に向けてトヨタ陣営のためのデータ取りも着実にこなしつつの勝利だったという。
勝田貴元のコメント
「こんなにたくさんのファンが来てくれて、正直驚きましたし、本当に嬉しく思います。SS(競技区間)だけでなくロードセクションでもたくさんの方に応援していただいて心強かったです。そして日本のラリーファンや、今回ファンになってくれたみなさんの前で走り切れたことに、ホッとしています」
「狭くツイスティな日本特有の林道をヤリスWRCで走ることには、難しい面もたくさんありました。今後に向けていい経験を積めたと思っています。来年のWRCラリージャパンでは、もっともっとラリーの魅力を知っていただき、モータースポーツ全体も盛り上げていけるように、僕自身も頑張りたいです」
トミ・マキネン(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team チーム代表)のコメント
「日本でのWRC開催(復活)は、我々のチームにとって本当に重要なことでした。それは長い夢でもあったのです。2020年のカレンダー入りが決まり、そして今回テストイベントが成功に終わったことを、心からポジティブに感じています。どこを見渡してもたくさんのファンが集まり、雰囲気も本当に素晴らしかった」
「そして貴元は母国ラリーでヤリスWRCをドライブし、勝利を手にしました。彼はラリーをエンジョイしていましたし、最高の瞬間を味わったはずです。今シーズンの彼は着実にスピードを増していますし、その才能を証明しつつあります。来年、またここにチームとして戻ってくることが楽しみです」
なお、国際格式部門の総合2位は新井大輝(ひろき/シトロエンC3 R5)。優勝の勝田と2位の新井は、それぞれ日本有数の名ラリーストを父にもつドライバーであり、そのふたりが今回のセントラルラリーで国際格式部門の1-2を占めたことは、日本のラリーの未来を明るく感じさせる結果ともいえそうだ(貴元の父は勝田範彦、大輝の父は新井敏弘、ともに現役として活躍中。セントラルラリーにも出走し、国内格式部門総合で範彦3位、敏弘2位。優勝は鎌田卓麻)。
また、国際格式部門の総合4位にはヘイキ・コバライネン(トヨタGT86 CS-R3)の名が。F1の優勝経験者で、近年は日本のSUPER GT/GT500クラスを主戦場として活動、2016年にはチャンピオンにもなっているサーキットの名手だが、彼はラリー競技にも楽しみつつ真剣に参戦している。2020年ラリージャパンへの出走も期待したくなるコバライネンだ。
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