【SUPER GT】小林可夢偉、今季の鈴鹿1000kmにレクサスWedsSport BANDOHから参戦…3月岡山テストにも登場

小林可夢偉は今季、WECとSFのレギュラー参戦に加え、SUPER GTの鈴鹿1000kmにもスポット参戦することとなった。
5日、SUPER GTのGT500クラスに参戦する「LEXUS TEAM WedsSport BANDOH」は、今季の鈴鹿1000kmに小林可夢偉を起用すると発表した。ファン待望の“可夢偉SUPER GT初参戦実現”ということになる。

LEXUS TEAM WedsSport BANDOHは、昨年のタイ戦で優勝を飾るなど、近年の躍進が顕著なチーム。マシンが『LEXUS LC500』に変わる今年も、ヨコハマタイヤを使用し、ドライバーはタイ戦優勝コンビの関口雄飛&国本雄資という不動の体制でシーズンに臨むことが既に決まっている。

その充実の布陣に、シリーズ最長レースの鈴鹿1000km(第6戦、8月27日決勝)では頼もしい助っ人が加わることとなった。F1日本GPで鈴鹿の表彰台に立った男であり、現在は世界耐久選手権(WEC)やスーパーフォーミュラ(SF)で活躍中の小林可夢偉を、LEXUS TEAM WedsSport BANDOHはスポットで(第3ドライバーとして)起用する。

小林可夢偉のコメント
「板東正敬監督やTRD(TOYOTA Racing Development)、ヨコハマタイヤの方々にGT500に乗るチャンスをいただき、感謝しています。とても楽しみにしています。今までSUPER GTに参戦する機会がなかったのですが、ここにきてチャンスがきました。1戦だけですけど、精一杯頑張ります。 ふたり(関口、国本)とはカート時代からの知り合いなので、そういった意味ではなんの心配もありません。僕はふたりの先輩ですが、このマシン(カテゴリー)の経験は僕の方が少ないので、変な感じですね。ふたりは誰もが認める速いドライバー。そのなかで、できるだけ邪魔をしないように頑張りたいと思います」

邪魔をしないように頑張る、とは可夢偉らしいおどけた決意表明だが、タイヤ戦争を含めて複雑に進化したSUPER GTは、ある種、独特のレースフィールドでもある。あくまでもレギュラーふたりのサポート役として戦う、というのが今季の鈴鹿1000kmにおける可夢偉のスタンスということになるだろう。

一般的に、鈴鹿1000kmの第3ドライバーという立場は、必ずしも決勝出走が約束されたとはいえないものでもある。ただ、今回の可夢偉起用に関しては、決勝出走がほぼ確実に見込まれるものと考えていい。SUPER GTの鈴鹿1000kmとしては最後の開催となる今年、そこに新たな、そして大きな焦点が加わった格好だ。

なお、6日に発表されたSUPER GT岡山公式テスト(3月18~19日)のエントリーリストには、BANDOHのドライバーとして可夢偉の名も記されている。約2週間後、岡山国際サーキットが可夢偉の“SUPER GT公式デビュー”の場ということになる。

(レスポンス 遠藤俊幸)

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