【上海モーターショー2017】トヨタ、中国市場へ投入するTNGAコンセプトを含む3つのチャレンジを披露

新型カムリをベースにしてデザインされたと思われる「トヨ(漢字:メール参照)巣FUN」
4月21日より一般公開される「上海モーターショー2017」を前にトヨタは、18日、上海郊外にあるヒマラヤセンターにおいて、トヨタがグローバルで進めている『TNGA』の中国市場への投入を含む、新たな3つのチャレンジを報道陣に披露した。

3つのチャレンジについて説明したのはトヨタ自動車の大西専務だ。その一つ目のチャレンジとして紹介されたのは『トヨタの新しい組織・体制』だ。トヨタは昨年4月、もっといい車作りを続けるためにカンパニー制を導入していたが、この4月より、経営のスピードアップを図るために、カンパニー制の強化と共に役員体制も新布陣で臨むとした。

二つ目のチャレンジは『環境への取り組み』。トヨタは2050年にトヨタ車のCO2排出量を90%削減するなど、環境負荷を限りなくゼロにする取り組み「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表しているが、中国では2015年に国産ハイブリッドユニットを搭載した『カローラ双撃』と『レビン双撃』を発売。この2車は2016年には年間7万台を販売する好調さを達成。そして2018年に投入予定のプラグインハイブリッド車のロゴマークを発表した。

また、新たなEV専用車両の投入計画や、FCV『MIRAI』を活用した中国国内での実証実験に参加することも合わせて発表した。

そして最も注目されたのが3つめのチャレンジ『TNGA』だ。クルマを取り巻く状況は激変しており、今後の技術開発に様々な方向性が求められている。そんな中でトヨタは2台の「TNGAコンセプト」を発表。一つは「豊巣WAY」で、『C-HR』がベースになっているものと思われる。もう一つは「豊巣FUN」で、こちらは新型『カムリ』をベースとしているようだ。

TNGAのコンセプトを解説した後、その具体的なメリットにまで言及し、2台のTNGAコンセプトは豊田汽車研究センター副総経理の池田亮氏によって詳細が解説した。それによると、2台のコンセプトカーはすべて中国人デザイナーの手によるもので、今後も“中国発”となるようなデザインを発信していくとした。

(レスポンス 会田肇)

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