【SUPER GT 第3戦】GT500決勝…au TOM'Sが勝ってレクサス開幕3連勝、中嶋一貴は今季個人通算5戦4勝
21日、SUPER GT第3戦の決勝レースが大分県のオートポリスで行なわれ、GT500クラスはau TOM'S LC500の中嶋一貴&ジェームス・ロシターが今季初優勝を飾った。これでレクサス勢は開幕3連勝。一貴は今季序盤、国内外で個人通算5戦4勝としている。
決勝日も好天に恵まれたオートポリス。65周、300kmのレースは、至るところで継続的にバトルが勃発する展開となり、2季ぶりのSUPER GT九州開催を待ちわびていたファン(決勝日1万8200人)を大いに興奮させるレース内容であった。
そのなかで後半戦にマッチレースともいえる優勝争いを展開したのは、今季のGT500クラスで圧倒的優位を誇るレクサスLC500勢のなかでも比較的ハンデ(獲得ポイントに連動)が大きくない2台、#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&J. ロシター/タイヤはブリヂストン=BS)と#1 DENSO KOBELCO SARD LC500(H. コバライネン&平手晃平/BS)だった。
その戦いは51周目のコース後半セクションで両車が交錯、接触する展開に。そこで#36 LC500の一貴はマシンの右フロントにダメージを負いつつもそのまま走り続けることができたが、#1 LC500の平手はスピンしたのちにGT300クラスのマシンと接触、不運にもそこでストップすることとなってしまい、首位攻防は決着を見た(#1 LC500は完走扱い14位)。
7番グリッド発進から前半スティントを担当し、首位を争うポジションまで追い上げたロシターは、激しいレース展開を「イベントフルだったね。とにかく僕は今日、トップまで追い上げるためにクレイジーアタックモードで走ったよ(笑)。マシンの仕上がりは素晴らしかったと思うし、とってもエキサイティングなレースだった。エンジョイできたよ」と振り返る。
一方、「予選では自分が余計なミスをしてしまって(7位に終わり)、まだちょっと軽口を叩ける気分じゃないんですけど」と控えめに勝利の喜びを語り出したのは一貴。「今日はジェームス(ロシター)が素晴らしいスティントを走ってくれました。追い上げられるとは思っていましたけど、あそこまでいってくれるとは思いませんでしたね。本当にいい仕事をしてくれました」と僚友を讃えつつ、「自分には反省点も多いレースでした」と語る。
ただ、これで今季の一貴は個人通算5戦4勝である。スーパーフォーミュラ(SF)、世界耐久選手権(WEC)、そしてSUPER GTに並行参戦しており、GT開幕戦こそ勝てなかったものの、その後はWEC、SF、WEC、今回と4連勝。GT500のドライバーズタイトルは、自身が第2戦をWECとの日程の絡みで休んでいる関係上、#36 LC500がタイトルを獲る場合も相棒ロシターがひとりで戴冠することになるが、ロシターとチームの王座を合わせての国内外3大カテゴリー同時制覇、この偉業も夢物語とはいえない今季序盤の一貴の成績だ。
「ドライバーとしてレースに出るからには、当然チャンピオンを獲るのが仕事ですし、今季は今のところ順調にいっている実感はあります。いいスタートが切れた以上、チャンピオンを狙っていかないといけないとも思いますが、GTに関しては自分がいい仕事をできているとはいえないところもありますし、まだ先が長いので、気を緩めることなくもっと努力していこうと思います」
自身に予選でのミスやレースでの接触があったため、4連勝したにしては反省の弁が前面に出る印象の一貴だったが、優勝会見後には「課題がまだたくさんある、それはそれでいいことかなとも思っています。結局は毎レース、自分がしっかりやっていくしかないので」と、反省は反省としつつ、ピシッと切りかえていた。このあたりが彼の底力の源泉であり、今のいい流れを呼び込めている要因かもしれない。
6月には悲願のルマン制覇という大目標も控える中嶋一貴。多方面で今季の主役となりそうだ。
レクサスが開幕3連勝を果たしたが、ハンデもかさむなか、ついに表彰台独占は途切れた。決勝2~3位はホンダ勢。2位には予選日のアクシデント等の影響でピットスタートだった#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大&小暮卓史/BS)が入った。レース序盤のセーフティカーが味方したとはいえ、GT300クラスも含めて都合40台以上抜きの大浮上だった。
3位はポール発進だった#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&伊沢拓也/BS)。予選とは違い決勝は厳しめの展開となったが、両ドライバーがよく踏ん張り、表彰台圏内でレースを終えている。
4~5位はミシュランを履く日産勢2台。4位が#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲&千代勝正/MI)で、5位に#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R. クインタレッリ/MI)。6位にはポイントリーダー、つまり今回最高ハンデの#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)が入り、その座をキープした。
これでSUPER GTは序盤3戦を終了。6月~7月初旬は2度の公式テストがあるなど“テスト月間”となり、7月22~23日のスポーツランドSUGO戦(宮城県)から実戦再開、真夏の中盤3連戦(1カ月強で3戦消化)に突入する。
(レスポンス 遠藤俊幸)
決勝日も好天に恵まれたオートポリス。65周、300kmのレースは、至るところで継続的にバトルが勃発する展開となり、2季ぶりのSUPER GT九州開催を待ちわびていたファン(決勝日1万8200人)を大いに興奮させるレース内容であった。
そのなかで後半戦にマッチレースともいえる優勝争いを展開したのは、今季のGT500クラスで圧倒的優位を誇るレクサスLC500勢のなかでも比較的ハンデ(獲得ポイントに連動)が大きくない2台、#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&J. ロシター/タイヤはブリヂストン=BS)と#1 DENSO KOBELCO SARD LC500(H. コバライネン&平手晃平/BS)だった。
その戦いは51周目のコース後半セクションで両車が交錯、接触する展開に。そこで#36 LC500の一貴はマシンの右フロントにダメージを負いつつもそのまま走り続けることができたが、#1 LC500の平手はスピンしたのちにGT300クラスのマシンと接触、不運にもそこでストップすることとなってしまい、首位攻防は決着を見た(#1 LC500は完走扱い14位)。
7番グリッド発進から前半スティントを担当し、首位を争うポジションまで追い上げたロシターは、激しいレース展開を「イベントフルだったね。とにかく僕は今日、トップまで追い上げるためにクレイジーアタックモードで走ったよ(笑)。マシンの仕上がりは素晴らしかったと思うし、とってもエキサイティングなレースだった。エンジョイできたよ」と振り返る。
一方、「予選では自分が余計なミスをしてしまって(7位に終わり)、まだちょっと軽口を叩ける気分じゃないんですけど」と控えめに勝利の喜びを語り出したのは一貴。「今日はジェームス(ロシター)が素晴らしいスティントを走ってくれました。追い上げられるとは思っていましたけど、あそこまでいってくれるとは思いませんでしたね。本当にいい仕事をしてくれました」と僚友を讃えつつ、「自分には反省点も多いレースでした」と語る。
ただ、これで今季の一貴は個人通算5戦4勝である。スーパーフォーミュラ(SF)、世界耐久選手権(WEC)、そしてSUPER GTに並行参戦しており、GT開幕戦こそ勝てなかったものの、その後はWEC、SF、WEC、今回と4連勝。GT500のドライバーズタイトルは、自身が第2戦をWECとの日程の絡みで休んでいる関係上、#36 LC500がタイトルを獲る場合も相棒ロシターがひとりで戴冠することになるが、ロシターとチームの王座を合わせての国内外3大カテゴリー同時制覇、この偉業も夢物語とはいえない今季序盤の一貴の成績だ。
「ドライバーとしてレースに出るからには、当然チャンピオンを獲るのが仕事ですし、今季は今のところ順調にいっている実感はあります。いいスタートが切れた以上、チャンピオンを狙っていかないといけないとも思いますが、GTに関しては自分がいい仕事をできているとはいえないところもありますし、まだ先が長いので、気を緩めることなくもっと努力していこうと思います」
自身に予選でのミスやレースでの接触があったため、4連勝したにしては反省の弁が前面に出る印象の一貴だったが、優勝会見後には「課題がまだたくさんある、それはそれでいいことかなとも思っています。結局は毎レース、自分がしっかりやっていくしかないので」と、反省は反省としつつ、ピシッと切りかえていた。このあたりが彼の底力の源泉であり、今のいい流れを呼び込めている要因かもしれない。
6月には悲願のルマン制覇という大目標も控える中嶋一貴。多方面で今季の主役となりそうだ。
レクサスが開幕3連勝を果たしたが、ハンデもかさむなか、ついに表彰台独占は途切れた。決勝2~3位はホンダ勢。2位には予選日のアクシデント等の影響でピットスタートだった#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大&小暮卓史/BS)が入った。レース序盤のセーフティカーが味方したとはいえ、GT300クラスも含めて都合40台以上抜きの大浮上だった。
3位はポール発進だった#100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&伊沢拓也/BS)。予選とは違い決勝は厳しめの展開となったが、両ドライバーがよく踏ん張り、表彰台圏内でレースを終えている。
4~5位はミシュランを履く日産勢2台。4位が#46 S Road CRAFTSPORTS GT-R(本山哲&千代勝正/MI)で、5位に#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R. クインタレッリ/MI)。6位にはポイントリーダー、つまり今回最高ハンデの#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)が入り、その座をキープした。
これでSUPER GTは序盤3戦を終了。6月~7月初旬は2度の公式テストがあるなど“テスト月間”となり、7月22~23日のスポーツランドSUGO戦(宮城県)から実戦再開、真夏の中盤3連戦(1カ月強で3戦消化)に突入する。
(レスポンス 遠藤俊幸)
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