ショートフィルムフェスのブランド部門で、トヨタ自動車の作品が受賞

『THE WORLD IS ONE: FUTURE, JAPAN, SOUTH AFRICA, AND AUSTRALIA』
東京で開催中のショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA、6月5~9日)の「Branded Shorts」部門コンペティションで、トヨタ自動車の作品が「Branded Shorts of the Year」ナショナルカテゴリーを受賞した。

昨今、動画マーケティングに力を入れる企業が増加してきている。特にブランデッドムービーと呼ばれる映像は、「生活者にとっての価値(エンターテイメント性や有益性)」と「企業やブランド側からのメッセージや理念」とを両立出来るコンテンツとして注目をあつめている。SSFF & ASIAでは、このブランデッドムービーを集める「Branded Shorts」部門を設けている。

7日、「Branded Shorts of the Year」が発表され、インターナショナルカテゴリーは『Notes』(カナダ)、ナショナルカテゴリーは『THE WORLD IS ONE FUTURE, JAPAN, SOUTH AFRICA, AND AUSTRALIA』(日本)が受賞した。

カナダの『Notes』(3分49秒、2017年)の広告主はトロントの文房具店Take Note。監督はChris BoothとJoel Pylypiw、広告会社はBBDO Toronto、制作会社はSkin & Bones。日本の『THE WORLD IS ONE: FUTURE, JAPAN, SOUTH AFRICA, AND AUSTRALIA』(3分、2016年)の広告主はトヨタ自動車。監督は井口弘一、広告会社は電通、制作会社はスプーン。

トヨタの作品は、国も時代もキャラクターも異なる4つの作品世界で若者の恋と友情を描いた物語。若者の車への憧れ、友情、異性への想いは人類共通だ。「僕たちをワクワクさせるものは永遠に変わらないはずだ」というメッセージ。

東京都内で行われた授賞式で、審査委員長で映画監督の崔洋一氏は総評として「ブランデッドストーリーとはなんだろう。企業広告のためにあるのではなく、いかに企業が社会性を持つのかという、企業の存在の意義、哲学が現れるショートフィルムだ」と説明する。



(レスポンス 高木啓)

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