トヨタ、米国にベンチャーキャピタルファンド設立…自動運転やAIに投資

トヨタの最新の自動運転実験車(レクサスLSベース。参考画像)
トヨタ自動車の子会社で、米国で人工知能(AI)などの研究開発を行うトヨタ・リサーチ・インスティチュート(TRI)は7月11日、1億ドルを投じ、ベンチャー企業への投資を目的としたベンチャーキャピタルファンドを設立すると発表した。

このファンドは、TRIが設立する新会社「トヨタAI ベンチャーズ」が運営し、人工知能(AI)、ロボティクス、自動運転やモビリティサービスおよびデータクラウド技術の4分野で、設立から間もない有望ベンチャー企業への投資を行う。

また、米国カリフォルニア州のTRI本社で助言やサポートを提供することを通じ、選り抜きのベンチャー企業の育成支援も予定している。これらにより、ベンチャー企業を指向する優秀な人材とも協力する機会を得ることを目指す。

なお、このファンドの運営にあたっては、TRIの研究開発業務から分離した投資知識や経験の豊富な専属マネジメントチームにより、リスクやリターンを伴うベンチャー企業投資において意思決定を迅速に行う。また、投資先候補から様々な提案を受けて投資先を決定するだけではなく、自ら研究開発における重要な課題を特定し、その解決を図るための起業を支援する投資モデルも模索していく。

TRIのギル・プラットCEOは、「今後も自動運転やモビリティ、パートナーロボットの実用化に取り組む。TRIの研究が拡大していく中で、今こそ、世界トップの起業家精神にあふれた優秀な人材との連携を拡大することが、極めて重要」とコメントしている。

(レスポンス 森脇稔)

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