カーブ時の車両走行制御技術、特許総合力ランキングトップはトヨタ…パテント・リザルト

トヨタ自動車本社(参考画像)
パテント・リザルトは、日本に出願されたカーブ走行時の車両走行制御技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用い、参入企業に関する調査結果を特許・技術調査レポート「カーブ走行時の車両走行制御技術」にまとめた。

今回はカーブ走行時における車両走行制御技術に着目し、関連特許1483件について個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースに、特許の質と量から総合的に見た評価を実施。その結果、1位 トヨタ自動車、2位 日産自動車、3位 マツダとなった。

1位トヨタの注目度の高い特許には、「カーブ走行時の目標旋回状態量を推定し、ステアリングを適正に制御する車両挙動制御装置」や「車体加速度の推定により、ハンドル角や車速を制御し、車両の転倒を防ぐ車両運動制御システム」などが挙げられる。

2位日産は、「急なハンドル操作の際、違和感なく車速制御をおこなう旋回挙動制御装置」や「カーブ走行時において、ドライバーの意図を反映した加減速をおこなう車両用走行制御装置」などが注目度の高い特許として挙げられる。

3位マツダの注目度の高い特許は、「車両の急激な加減速を抑制し、ドライバーの意図した車両挙動を実現するエンジン制御」など。エンジン制御に関連する特許のうち7件は、2017年に早期審査請求から既に権利化されており、事業を見据えた動きが垣間見える。

4位アドヴィックスの注目度の高い特許は、「ドリフトやスピンなどを抑制する挙動制御装置」など。同社は、64件の有効特許のうち38件が共同出願で、アイシン精機が最も多く12件、次いでジェイテクトが11件、マツダが9件と続いている。

5位スバルは、「カーブの状況に合わせ、旋回走行を適切に制御する車両運動制御装置」などが注目度の高い特許として挙げられる。

6位以下では、ジェイテクト、デンソー、日立オートモティブシステムズ、本田技研工業、三菱自動車工業などがそれぞれ上位にランクインしている。

(レスポンス 纐纈敏也@DAYS)

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