【BMW M2クーペ サーキット試乗】高速サーキットでも楽しめる実力…丸山誠
2017年7月に富士スピードウェイで、「BMW MOTORSPORT FESTIVAL 2017」が開催された。多くの自動車ファンにBMWの走りを体験してもらうために、初の試みとして開催したという。
注目イベントは、サーキットで試乗ができること。それも自らがドライビングして富士スピードウェイの本コースを走ることができる。Mモデルをはじめ、BMWの最新モデルを試乗できるということで大勢のファンが集まった。
本コースでの試乗は、事前と当日抽選で選ばれた40人が40台の試乗車に乗ることができ、当選者は先着順で好きなモデルを選ぶことができるという、ファンにとっては夢のような企画。Mシリーズは『M2クーペ』や『M3』『M4コンペティション』『M6クーペ』、同グランクーペと40台中Mモデルが23台と半数以上。
そのなかで筆者が選んだのは、MモデルのなかではもっともコンパクトなM2クーペ。本コース試乗は午前と午後に行われ、4台が1グループとなって先導車に続いて走るというプログラム。
試乗前に専任インストラクターによるドライビングレッスンと試乗方法の説明があったが、筆者が参加した午後の試乗では半数以上の方がサーキット走行未経験。ハイパワーなMモデルに試乗できるということもあって、真剣に説明に聞き入っていた。
Mモデルなどがずらりと並んだピットの風景は壮観。Mモデルだけでも車両総額3億3000万円くらいになる。M2クーペは、すでに一般道やワインディングロードで試乗しているが、サーキットで乗るのは初。
昨年10月に追加された6速MTではなかったが、オドメーターを見ると、まだ700kmほどしか走っていない新車。用意された40台の多くは、イベントのために新たに用意された新車のようだった。
ピットを後にして本コースに入るとすぐに1コーナーが迫る。7速DCTのパドルシフトでダウンシフトするとMモデルらしい快音を響かせる。
先導車がいるため攻める走りはできないが、それでも100Rではノーズの入りがよく、コーナリングGをグッとアウト側のタイヤに載せて気持ちよく旋回していく。3L直6ターボのN55B30A型エンジンの扱いやすさは、やはりすばらしい。
わずかなアクセル操作にも素早く反応するためコーナリング時の姿勢を作りやすく、なおかつパワフル。ヘアピンコーナーでもステアリングを切り込むとズバッとインをさすことができ、ノーズの重さをまったく感じさせない。
ダンロップコーナーから最終コーナーまでは上り坂が続くが、370馬力のパワーによってここでも鋭い加速を見せる。最終コーナーを立ち上がると先導車が全開走行に移り、試乗車もそれに続く。
先行車を抜くことができないため最高速はマークできなかったが、M2クーペの実力の片鱗は見えた。M2クーペはスタビリティの高いハンドリングと身軽さを両立させている。そこに官能的なエキゾーストノートが加わるため爽快なドライビングが楽しめた。さすがはMモデルだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
丸山 誠|モータージャーナリスト/AJAJ会員
自動車専門誌やウェブで新車試乗記事、新車解説記事などを執筆。キャンピングカーやキャンピングトレーラーなどにも詳しい。プリウスでキャンピングトレーラーをトーイングしている。
(レスポンス 丸山 誠)
注目イベントは、サーキットで試乗ができること。それも自らがドライビングして富士スピードウェイの本コースを走ることができる。Mモデルをはじめ、BMWの最新モデルを試乗できるということで大勢のファンが集まった。
本コースでの試乗は、事前と当日抽選で選ばれた40人が40台の試乗車に乗ることができ、当選者は先着順で好きなモデルを選ぶことができるという、ファンにとっては夢のような企画。Mシリーズは『M2クーペ』や『M3』『M4コンペティション』『M6クーペ』、同グランクーペと40台中Mモデルが23台と半数以上。
そのなかで筆者が選んだのは、MモデルのなかではもっともコンパクトなM2クーペ。本コース試乗は午前と午後に行われ、4台が1グループとなって先導車に続いて走るというプログラム。
試乗前に専任インストラクターによるドライビングレッスンと試乗方法の説明があったが、筆者が参加した午後の試乗では半数以上の方がサーキット走行未経験。ハイパワーなMモデルに試乗できるということもあって、真剣に説明に聞き入っていた。
Mモデルなどがずらりと並んだピットの風景は壮観。Mモデルだけでも車両総額3億3000万円くらいになる。M2クーペは、すでに一般道やワインディングロードで試乗しているが、サーキットで乗るのは初。
昨年10月に追加された6速MTではなかったが、オドメーターを見ると、まだ700kmほどしか走っていない新車。用意された40台の多くは、イベントのために新たに用意された新車のようだった。
ピットを後にして本コースに入るとすぐに1コーナーが迫る。7速DCTのパドルシフトでダウンシフトするとMモデルらしい快音を響かせる。
先導車がいるため攻める走りはできないが、それでも100Rではノーズの入りがよく、コーナリングGをグッとアウト側のタイヤに載せて気持ちよく旋回していく。3L直6ターボのN55B30A型エンジンの扱いやすさは、やはりすばらしい。
わずかなアクセル操作にも素早く反応するためコーナリング時の姿勢を作りやすく、なおかつパワフル。ヘアピンコーナーでもステアリングを切り込むとズバッとインをさすことができ、ノーズの重さをまったく感じさせない。
ダンロップコーナーから最終コーナーまでは上り坂が続くが、370馬力のパワーによってここでも鋭い加速を見せる。最終コーナーを立ち上がると先導車が全開走行に移り、試乗車もそれに続く。
先行車を抜くことができないため最高速はマークできなかったが、M2クーペの実力の片鱗は見えた。M2クーペはスタビリティの高いハンドリングと身軽さを両立させている。そこに官能的なエキゾーストノートが加わるため爽快なドライビングが楽しめた。さすがはMモデルだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
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丸山 誠|モータージャーナリスト/AJAJ会員
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