【WRC】トヨタが2018年仕様 ヤリスWRC を公開…主な改良点はフロントの空力と冷却系

今季のマシンをアンベールするトヨタ陣営。
現地時間11日、英国バーミンガムで開催されているオートスポーツ・インターナショナル・ショーの初日に、トヨタ(トヨタGAZOOレーシング)は今季の世界ラリー選手権(WRC)を戦うマシン、2018年仕様に進化した「ヤリスWRC」を公開した。

WRCワークス参戦再開2年目となる今季、トヨタはトミ・マキネン代表の指揮のもと、昨季からチーム残留のかたちになるヤリ-マティ・ラトバラとエサペッカ・ラッピ、それに移籍のオット・タナクを加えた新たな3台体制で戦う。

マシンは今季も『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)をベースに開発したWRカー、ヤリスWRCだ。昨年の“学び”で得られた要素を反映しつつ改善が施された2018年仕様、その主な改良点はフロント周りの空力パッケージとされる。さらなるダウンフォースの確保と空力バランスの均衡が目的。また、高温となるラウンドをにらみ、冷却系にも改良が施されたという。

マキネン代表のコメント
「昨年、チームの皆の努力の結晶であるヤリスWRCは、ラリーに勝つことができるクルマであると分かりましたが、同時にライバルとの競争を通じ、我々にはまだまだ改善すべき点があることも数多く学びました。それらの学びから、フロントの改良によるエアロダイナミクスパフォーマンスの向上と冷却系の改良をすることができました。今シーズンもさらなる学びが得られるであろうとワクワクしています。“もっといいクルマ”を作っていきたいと思います」

2018年のWRCは1月25~28日、伝統のラリーモンテカルロで開幕する。ワークス復帰初年度に2勝したトヨタ、今季は一層高いレベルの活躍が期待されるところだ。

(レスポンス 遠藤俊幸)

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