【マツダ CX-3・CX-8 雪上試乗】i-ACTIV AWDの威力で雪道の操縦性も抜群…齋藤聡
北海道で行われたマツダの雪上試乗会。一般道では2リットルガソリンエンジン搭載の『CX-3』と、2017年12月14日に発売になったばかりの『CX-8』(いずれもAWDモデル)に試乗することができた。
CX-3はこれまで1.5リットルディーゼルのみだったが2017年6月に2リットルガソリンエンジンを搭載。低回転域のトルクではディーゼルターボに一歩譲るが、高回転の伸びとパワーで勝るのがガソリンエンジンだ。
ディーゼルといってもSKYACTIV-Dは圧縮比が14.8対1と低く高回転までスムーズにまわるのが特徴。とはいえ、発生出力は105馬力なので、「高回転の伸び」という点では迫力不足な印象があった。2リットルガソリンエンジン(SKYACTIV-G)は、圧縮比13.0対1とガソリン支援人としては高圧縮(比)エンジンで、独特のビート感と高回転域の伸びの良さが魅力。雪道で走らせると、とくに加速、あるいはちょっと深めの雪の中をエンジンをぶん回して走るといった場面ですこぶる気持ちいい。イメージが違うかもしれないが、実用性の高いディーゼルに対してよりFUNな面白さを持ったガソリンという位置づけだと感じた。
雪道での操縦性は抜群。これはi-ACTIV AWDの威力だ。文字どおり素早く適切に後輪に駆動トルクが分配されるので、直進安定性、コーナリング、コーナーからの立ち上がりで、ハンドルへの手応えが明瞭で、とても走りやすかった。ガソリンエンジンとの相性も良く、コーナー立ち上がりでアクセルを踏み込んだ時、ガソリンエンジン吹き上がっていく気持ちよさを、圧倒的なトラクション性能からくる安定性が支え、エンジンの気持ちよさを引き立ててくれる。サイズ的にも手頃で取り回しがよいのはCX-3の魅力だが、2リットルガソリンエンジンの登場で、魅力に奥行きが増した。
昨年暮れに登場したCX-8は、国内向けSUVラインナップの最上位モデルであり、3列席シートのクロスオーバーSUV。搭載するエンジンはSKYACTIV-D 2.2リットルディーゼルターボ。注目のポイントは、大柄なSUVボディにマツダの目指す操縦性が実現しているのか、それから2.2リットルディーゼルターボとの相性はどうなのか? だ。
試乗してまず感じたのは、ボディをあまり大きく感じなかったこと。もちろん室内はたっぷり広いのだが、走らせているとボディのサイズ感をあまり意識させられないのだ。たぶんハンドル操作に対するクルマの応答の正確さからきているのだろう。ハンドルを切った量だけ正確にクルマが動く。それが雪道でもちゃんと実現している。
雪道では、わだちやシャーベット路でタイヤが滑り当然クルマの進路は乱されるわけだが、ハンドルに伝わってくる手応えが明瞭でどのくらい滑ったか、あるいはグリップがすぐ戻るのかといった様子までも手に取るようにわかる。i-ACTIV AWDも必要な時に必要なだけ駆動トルクをリヤタイヤに配分してくれるので、それと意識しない間もAWDの恩恵を受けており、過酷な圧雪路面をあっさりとスイスイ走ってくれる走りやすさがある。加えてボディがコンパクトに感じられる操縦性の良さは、やはりマツダらしいと感じさせる仕上がりだった。
欲を言うと、雪が深めのちょっときつめの登坂路では、車重の問題なのか、あるいは制御なのか後輪への駆動力感が物足りないと感じる場面があった。SUVなので4WD感を強く感じさせる特別なモードがあってもいいかもしれない。
(レスポンス 斎藤聡)
CX-3はこれまで1.5リットルディーゼルのみだったが2017年6月に2リットルガソリンエンジンを搭載。低回転域のトルクではディーゼルターボに一歩譲るが、高回転の伸びとパワーで勝るのがガソリンエンジンだ。
ディーゼルといってもSKYACTIV-Dは圧縮比が14.8対1と低く高回転までスムーズにまわるのが特徴。とはいえ、発生出力は105馬力なので、「高回転の伸び」という点では迫力不足な印象があった。2リットルガソリンエンジン(SKYACTIV-G)は、圧縮比13.0対1とガソリン支援人としては高圧縮(比)エンジンで、独特のビート感と高回転域の伸びの良さが魅力。雪道で走らせると、とくに加速、あるいはちょっと深めの雪の中をエンジンをぶん回して走るといった場面ですこぶる気持ちいい。イメージが違うかもしれないが、実用性の高いディーゼルに対してよりFUNな面白さを持ったガソリンという位置づけだと感じた。
雪道での操縦性は抜群。これはi-ACTIV AWDの威力だ。文字どおり素早く適切に後輪に駆動トルクが分配されるので、直進安定性、コーナリング、コーナーからの立ち上がりで、ハンドルへの手応えが明瞭で、とても走りやすかった。ガソリンエンジンとの相性も良く、コーナー立ち上がりでアクセルを踏み込んだ時、ガソリンエンジン吹き上がっていく気持ちよさを、圧倒的なトラクション性能からくる安定性が支え、エンジンの気持ちよさを引き立ててくれる。サイズ的にも手頃で取り回しがよいのはCX-3の魅力だが、2リットルガソリンエンジンの登場で、魅力に奥行きが増した。
昨年暮れに登場したCX-8は、国内向けSUVラインナップの最上位モデルであり、3列席シートのクロスオーバーSUV。搭載するエンジンはSKYACTIV-D 2.2リットルディーゼルターボ。注目のポイントは、大柄なSUVボディにマツダの目指す操縦性が実現しているのか、それから2.2リットルディーゼルターボとの相性はどうなのか? だ。
試乗してまず感じたのは、ボディをあまり大きく感じなかったこと。もちろん室内はたっぷり広いのだが、走らせているとボディのサイズ感をあまり意識させられないのだ。たぶんハンドル操作に対するクルマの応答の正確さからきているのだろう。ハンドルを切った量だけ正確にクルマが動く。それが雪道でもちゃんと実現している。
雪道では、わだちやシャーベット路でタイヤが滑り当然クルマの進路は乱されるわけだが、ハンドルに伝わってくる手応えが明瞭でどのくらい滑ったか、あるいはグリップがすぐ戻るのかといった様子までも手に取るようにわかる。i-ACTIV AWDも必要な時に必要なだけ駆動トルクをリヤタイヤに配分してくれるので、それと意識しない間もAWDの恩恵を受けており、過酷な圧雪路面をあっさりとスイスイ走ってくれる走りやすさがある。加えてボディがコンパクトに感じられる操縦性の良さは、やはりマツダらしいと感じさせる仕上がりだった。
欲を言うと、雪が深めのちょっときつめの登坂路では、車重の問題なのか、あるいは制御なのか後輪への駆動力感が物足りないと感じる場面があった。SUVなので4WD感を強く感じさせる特別なモードがあってもいいかもしれない。
(レスポンス 斎藤聡)
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