【SUPER GT】小林可夢偉がGT500クラスに初のシリーズ本格参戦…レクサス、2018年の陣容を発表

小林可夢偉がSUPER GTに初のシリーズ参戦。
8日、トヨタ/レクサス(TOYOTA/LEXUS GAZOO Racing)が2018年のモータースポーツ活動計画を発表した。SUPER GTのGT500クラスでは小林可夢偉が自身初のシリーズ本格参戦をすることが決定、ヘイキ・コバライネンとの元F1コンビで今季を戦う。

今季SUPER GT/GT500クラスを戦う「レクサスLC500」は昨季同様6台。そのドライバーラインアップは下記のように決まっている。

#1 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N. キャシディ/BS)
#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&F. ローゼンクヴィスト/BS)
#19 WedsSport ADVAN LC500(国本雄資&山下健太/YH)
#36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&関口雄飛/BS)
#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)
#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(H. コバライネン&小林可夢偉/BS)
(*タイヤはBS=ブリヂストン、YH=ヨコハマ)

昨季チャンピオンを獲得して今季は#1をつける平川&キャシディ、そして#38の立川&石浦、この2組は昨季からのコンビ継続だが、他の4組には変更が発生している。王座獲得翌年の陣営にしては大幅といっていい“異動”が見られる今季のレクサス勢だ。

#6 は大嶋のパートナーに、昨季スーパーフォーミュラ(SF)で同じチームのマシンを走らせたフェリックス・ローゼンクヴィストが加入。昨季のSFでいきなりシリーズ3位になるなど、とにかく順応が早いことで知られる国際的実力派のローゼンクヴィストが今度はGT500をどう乗りこなすのか、玄人好みの焦点となるだろう(ローゼンクヴィストの今季のSF参戦の有無は未決定)。

#36には一貴の新たな僚友として関口が#19から移籍。関口が抜けた#19は、昨季第3ドライバー的役割を演じていた若手の山下がレギュラーに昇格して国本と組むかたちになった。

そして#39が、コバライネンのパートナーに可夢偉を迎えた。可夢偉は昨年の鈴鹿戦に#19のドライバーとしてスポット出場、デビューを果たしているが、SUPER GTへのシリーズ本格参戦は今季が初めて。同じくF1フルタイム参戦経験者で、既にGT500王座獲得歴もあるコバライネンとの注目の新コンビ結成となっている。

今年の可夢偉は一貴同様、SUPER GT、SF、世界耐久選手権(WEC)と、国内外3つのトップカテゴリーに並行参戦する。なかでも初のシリーズ本格参戦となるSUPER GTでのパフォーマンスには、ひときわ熱いファンの視線が注がれるだろう。ちなみに一貴は昨年もトリプル並行参戦を敢行し、いずれのカテゴリーでも1勝以上している。

なお、問題になるのが日程の重複。SUPER GTとSFが重なることはもちろんないが、SUPER GTとWECを対照して見ると、5月初旬のSUPER GT第2戦富士がWECの18-19シーズン開幕戦スパ・フランコルシャン(ベルギー)とほぼ重なっているのが現状である。そこへの対応は今回の発表で触れられていないが、可夢偉、一貴ともにWEC優先の可能性が高いと見られ、そうなった場合、SUPER GTについてはフル参戦とはならない。

2018年のSUPER GTシリーズは3月に2度(岡山=17~18日、富士=24~25日)予定されている公式合同テストを経たのち、4月7~8日に岡山国際サーキット戦で開幕する。

(レスポンス 遠藤俊幸)

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