トヨタ カローラハッチバック 新型、小西チーフエンジニア「次の50年を担うための原点回帰と進化」

トヨタ・カローラ・ハッチバック新型
トヨタ自動車は、ニューヨークモーターショー2018において、新型『カローラ・ハッチバック』をワールドプレミアした。

TNGAの「GA-C」プラットフォーム採用によりねじり剛性を60%アップ、サスペンションのフリクションを40%低減するなど、走行性や安定性向上に努めている。ボディサイズは、全長4370×全幅1790×全高1435mm、ホイールベースが2640mm。全高は25mm低くし、全幅は30mm、全長とホイールベースは40mm拡張した。パワートレインは直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン「ダイナミックフォース」を搭載。「ダイレクトシフトCVT」と、新開発の6速MTを設定している。

低いスタンスを目指した理由について、チーフエンジニアの小西良樹氏は「今クラスのクルマは若い人をターゲットにしているが、取り回しのしやすい大きさながらスポーティな走りとデザインを求める声が多かった。ボンネットやルーフの重心をなるべく下げるために、部品を小型化するのに3年ほど費やしている」話す。部品によっては3分の1ほど削らなければならないものもあり、試行錯誤の連続だったという。

また、マルチメディアシステム、「Entune」の最新版を搭載し、コネクティビティの充実もはかった。Apple CarPlayやAmazon Alexa、Wi-Fi Connect、ナビゲーションアプリのScout GPS Link、さまざまなアプリが利用可能なEntune 3.0 App Suite 等に対応している。Toyota Safety Sense 2.0を標準装備し、安全面でのサポートも行っていく。「コネクテッドも安全性能も今は当たり前の時代。ユーザーの希望に応え、多くの方に提供したいと考えている。そのために
昔から大衆車としての位置づけにあるカローラから搭載している」と小西氏。

昨年50周年を迎えたカローラは、本モデルで12代目となった。小西氏は「カレンダーも時計もそうだが12というのは一つの節目。初代はとてもスポーティなクルマだったので、今回は改めて原点回帰をはかっている。しかしそれだけではなく、次の50年に向けて、現代のニーズ(コネクテッド、安全)に応えたモデルとして世に送り出したい」と語った。

(レスポンス 吉田 瑶子)

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