トヨタ カローラ スポーツ 発表、12年ぶりハッチバック復活でユーザーの若返り図る
トヨタ自動車が6月26日に発売した『カローラスポーツ』は、カローラシリーズとして12年ぶりのハッチバックスタイル復活となる。しかも5年ぶりの全面改良で12代目に切り替わる同シリーズの口火を切る役目も担っている。
小西良樹チーフエンジニア(CE)は「若い人たちにも響くような商品にしたいという思いでカローラスポーツの開発を進めてきた」と語る。というのも「(セダンタイプの)アクシオのお客様の平均年齢が70歳。(ワゴンタイプの)フィルダーは若い方にももちろん乗って頂いているが平均年齢が実は60歳で、比較的年配の方々にご愛顧頂いている」からだ。
しかも「初代カローラは、とにかくスポーティなクルマということで打ち出し、その後『レビン』や『トレノ』、そして実は『86』もこのカローラファミリーから生まれていった。当初はスポーティーで若者に乗って頂きたいということでやってきたが、それぞれのクルマがそれぞれの役目に分かれていって、最終的にカローラという名前のクルマは年を追うごとに、その時その時のユーザーの方と一緒に成長させてもらい、競合他車と比べてもユーザーの平均年齢が少しやはり高めにきている」との危機感から12年ぶりのハッチバック復活となったわけだ。
そこで「もう一回若い人たちに乗ってもらうために、クルマ本来の楽しさであるデザインと走り、乗っていて楽しい、ワクワクドキドキする、エモーショナルな部分も兼ね備えたクルマを目指した」と小西CEは話す。
まずデザインは「ワイド&ロー、それからスポーティーなクルマにしたいということで開発を進めてきた」とした上で、「フロントはフードがラウンディッシュな造形、ヘッドランプは比較的薄型の目でシャープな印象を打ち出し、グリルは大型台形を用いて低重心感を出す工夫をしている。リアは、ラグビーボールみたいな塊感のある意匠にしたいということでやってきた」と解説。
走りに関しては「ずっと走っていたくなるような気持ちの良い走りにしたいということで、このクルマは世界5大陸で100万kmを走行して、走りの熟成をしてきた。いろんな路面でいろんなスピードで、我が意の走りができるか確認しながら造り込んでいる」という。
このほか「コーナリングの時にフロントタイヤのブレーキをちょっとつまむことによってコーナリングをアシストしてくれる」というACA(アクティブコーナリングアシスト)の採用や、「シフトダウンの際にECUでエンジン回転数を合わせていく制御をすることでショックのないものすごく楽しいMT車も用意している」とも付け加えた。
またカローラ スポーツには同時に発売された新型『クラウン』と同様に、コネクティッド(つながる)機能が初採用されている。「スマホを若い人たちがどんどん使っている世の中なので、そういったものがつながっていくようなクルマにしたいということで今回取り入れた」と小西CEは語る。
その上で「人とクルマがつながる、それからクルマ同士がつながる、クルマと社会がつながっていくことによって今まで以上に安全、安心。それから快適、便利な世の中がどんどん加速していく。このカローラスポーツがコネクティッドカーのファーストバッターになる」と強調した。
(レスポンス 小松哲也)
小西良樹チーフエンジニア(CE)は「若い人たちにも響くような商品にしたいという思いでカローラスポーツの開発を進めてきた」と語る。というのも「(セダンタイプの)アクシオのお客様の平均年齢が70歳。(ワゴンタイプの)フィルダーは若い方にももちろん乗って頂いているが平均年齢が実は60歳で、比較的年配の方々にご愛顧頂いている」からだ。
しかも「初代カローラは、とにかくスポーティなクルマということで打ち出し、その後『レビン』や『トレノ』、そして実は『86』もこのカローラファミリーから生まれていった。当初はスポーティーで若者に乗って頂きたいということでやってきたが、それぞれのクルマがそれぞれの役目に分かれていって、最終的にカローラという名前のクルマは年を追うごとに、その時その時のユーザーの方と一緒に成長させてもらい、競合他車と比べてもユーザーの平均年齢が少しやはり高めにきている」との危機感から12年ぶりのハッチバック復活となったわけだ。
そこで「もう一回若い人たちに乗ってもらうために、クルマ本来の楽しさであるデザインと走り、乗っていて楽しい、ワクワクドキドキする、エモーショナルな部分も兼ね備えたクルマを目指した」と小西CEは話す。
まずデザインは「ワイド&ロー、それからスポーティーなクルマにしたいということで開発を進めてきた」とした上で、「フロントはフードがラウンディッシュな造形、ヘッドランプは比較的薄型の目でシャープな印象を打ち出し、グリルは大型台形を用いて低重心感を出す工夫をしている。リアは、ラグビーボールみたいな塊感のある意匠にしたいということでやってきた」と解説。
走りに関しては「ずっと走っていたくなるような気持ちの良い走りにしたいということで、このクルマは世界5大陸で100万kmを走行して、走りの熟成をしてきた。いろんな路面でいろんなスピードで、我が意の走りができるか確認しながら造り込んでいる」という。
このほか「コーナリングの時にフロントタイヤのブレーキをちょっとつまむことによってコーナリングをアシストしてくれる」というACA(アクティブコーナリングアシスト)の採用や、「シフトダウンの際にECUでエンジン回転数を合わせていく制御をすることでショックのないものすごく楽しいMT車も用意している」とも付け加えた。
またカローラ スポーツには同時に発売された新型『クラウン』と同様に、コネクティッド(つながる)機能が初採用されている。「スマホを若い人たちがどんどん使っている世の中なので、そういったものがつながっていくようなクルマにしたいということで今回取り入れた」と小西CEは語る。
その上で「人とクルマがつながる、それからクルマ同士がつながる、クルマと社会がつながっていくことによって今まで以上に安全、安心。それから快適、便利な世の中がどんどん加速していく。このカローラスポーツがコネクティッドカーのファーストバッターになる」と強調した。
(レスポンス 小松哲也)
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