トヨタの燃料電池車、MIRAI 次期型は2020年発売へ…東京モーターショー2019出展予定
トヨタ自動車は10月10日、東京モーターショー2019に出展する燃料電池車(FCV)のコンセプトモデル『MIRAI Concept』を報道関係者に公開した。次期MIRAI(ミライ)の開発最終段階のモデルであり、2020年末に発売する。
次期MIRAIは、トヨタの新開発手法であるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)によるプラットフォーム(車台)を採用し、FC(燃料電池)スタックや水素タンクをはじめ、全ての部品を刷新する。外観は伸びやかでスタイリッシュなデザインとし、車体サイズは現行モデルより全長が85mm長い4975mm、全幅は70mm広い1885mmとひと回り大きくし、ホイールベースも140mm長い2920mmとした。
これらにより、乗車定員は現行の4人から5人になる。またFCスタックの性能向上や搭載水素の拡大などにより、水素のフル充てんからの航続距離は現行モデル(JC08モードで約700km)より約30%の延長を実現するよう開発を進めている。初代から引き続き開発責任者を務めるMS製品企画チーフエンジニアの田中義和氏は「見て、乗ってみて、素直にこのクルマがいいと選んでいただける。それがたまたまFCVだったというクルマに仕上げていく」と語った。
価格は未定だが、田中氏は全体のコストは初代より「半分以上のオーダーで下がっている。魅力的な価格を考えていきたい」とし、既存のエンジン車やハイブリッド車(HV)に対しても、一定の競争力をもった設定が可能と示唆した。
20年末から日本をはじめ北米や欧州などでの発売に踏み切る計画。田中氏は、このうち日本では「計画は未定だが、月間1000台くらいは目指したい」との考えも示した。トヨタは2014年12月に世界初の量産FCVとして初代MIRAIを発売、今年8月末までにグローバルで約1万台を販売している。次期モデルで「水素社会の実現をけん引していきたい」(田中氏)と、普及への新たなステージを目指す。
(レスポンス 池原照雄)
次期MIRAIは、トヨタの新開発手法であるTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)によるプラットフォーム(車台)を採用し、FC(燃料電池)スタックや水素タンクをはじめ、全ての部品を刷新する。外観は伸びやかでスタイリッシュなデザインとし、車体サイズは現行モデルより全長が85mm長い4975mm、全幅は70mm広い1885mmとひと回り大きくし、ホイールベースも140mm長い2920mmとした。
これらにより、乗車定員は現行の4人から5人になる。またFCスタックの性能向上や搭載水素の拡大などにより、水素のフル充てんからの航続距離は現行モデル(JC08モードで約700km)より約30%の延長を実現するよう開発を進めている。初代から引き続き開発責任者を務めるMS製品企画チーフエンジニアの田中義和氏は「見て、乗ってみて、素直にこのクルマがいいと選んでいただける。それがたまたまFCVだったというクルマに仕上げていく」と語った。
価格は未定だが、田中氏は全体のコストは初代より「半分以上のオーダーで下がっている。魅力的な価格を考えていきたい」とし、既存のエンジン車やハイブリッド車(HV)に対しても、一定の競争力をもった設定が可能と示唆した。
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