トヨタと日産、北米工場の生産を一時停止…新型コロナウイルス

トヨタ自動車の米インディアナ工場
◆トヨタ、北米全工場の生産を一時停止

トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は3月18日、米国、カナダ、メキシコを含む北米のすべての工場の生産を一時的に停止した、と発表した。

今回の発表は、米国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けたものだ。トヨタは北米の全工場の操業を一時停止し、3月25日の生産再開を目指す。なお、物流センターは、引き続き稼働している。

操業の一時停止は、従業員の健康と安全を確保するために実施しているものだ。また、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、新車需要の減少が予想されており、生産調整を行う狙いもある。

工場の稼働停止中は、すべての工場で徹底的な消毒作業を実施する。トヨタの米国部門は、従業員やコミュニティの安全とセキュリティは最優先事項であり、状況を継続的に監視し、適切に行動していく、としている。

◆日産も米国工場の生産を一時休止

日産自動車(Nissan)の米国部門は3月18日、米国内の工場の生産を3月20日から一時的に休止すると発表した。

今回の発表は、米国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けての対応だ。3月20日から4月6日までのおよそ2週間、米国内の工場での生産を一時的に休止する。

日産は米国のスマーナ、デカード、キャントンなどに工場を置く。乗用車やSUV、ピックアップトラック、エンジン、トランスミッションなどを現地生産している。

なお、日産の米国部門によると、現時点で、従業員が新型コロナウイルスに感染したとの報告はないという。事業に不可欠な分野については、安全対策を強化しながら継続していく、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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