トヨタ ハリアー 新型 ボディサイズ、デザイン、スペックを新旧モデル比較
トヨタ『ハリアー』は、「高級クロスオーバーSUV」というコンセプトの元、1997年に発売された初代から、2代目、3代目と「都市型SUV」という新たなジャンルを確立する存在へと成長した。そして2020年4月13日、4代目となる新型ハリアーを発表。従来型(3代目)とどのように異なるのか比較してみた。
ボディサイズ
従来型:全長4725×全幅1835×全高1690mm
新型 :全長4740×全幅1855×全高1660mm
ホイールベース
従来型:2660mm
新型 :2690mm
◆スタイルを踏襲も、ボディラインに凹凸を付加
新型ハリアーのエクステリアは、ひと目でハリアーだと分かるスタイリングを持ちながらも、従来型と比べ非常に洗練された印象を持っている。フロントアッパーグリルからプロジェクター式LEDヘッドランプへ連続性を持つクロームのガーニッシュや二重のL字型に光るシグネチャーランプが特徴的だ。
しかし、ワイドなロアグリルやロアクロームガーニッシュの追加に見られる様に、アンダープライオリティは引き継がれている。また、初代から従来型まで採用されていたハリアー独自のノスリを模したエンブレムを廃止し、トヨタエンブレムへ統一された。
特筆すべきは新型ハリアーのサイドビューだ。単純な直線のキャラクターラインではなく、リアへ流れるようなスタイリングに仕上がっている。従来型にはなかった、シンプルな構成でありながらもくびれの様なキャラクターラインが高級感を醸し出している。この様にクーペキャビンが絞り込まれたことで、リアのホイールハウスが張り出したような演出がなされている。
キャラクターラインは、サイドまで細く横一文字に伸びたテールランプへ集約されるように流れている。従来型と同じくルーフスポイラーに搭載されるハイマウントLEDストップランプは、細く左右に伸びる形に変更されている。
高輝度シルバー塗装がなされた多軸スポーク構成の19インチアルミホイールは、Z“Leather Package”、Zに標準装備される。ボディカラーは、プレシャスブラックパールやストレートグレーメタリックなど全7色設定されている。
◆新型は調光ガラスを用いたパノラマルーフを装備
ブラックやダークサルドタンなど1色でインストルメントパネルからセンターコンソール、シートまでを統一していた従来型と比較し、新型ハリアーは色や素材を使い分けている。馬の鞍をイメージしたというセンターコンソールは、両サイドにクローム調の加飾が施されたインストルメントパネルに刺さる様に組み合わされている。ワイドな12.3インチディスプレイは、従来のインストルメントパネル一体型(9.2インチ)から、上部に浮き上がるように設置された。無論Apple CarPlayやAndroid Autoなどのスマホ連携に対応している。
新型ハリアーは、調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフを装備。トヨタとして初の採用となったこのパノラマルーフは、電動シェードの開閉に加え、シェードが開いた状態での調光が可能になった。
◆TNGAプラットフォーム導入で走りの変化に期待
新型ハリアーも、トヨタの次世代プラットフォームTNGAプラットフォームの『RAV4』などに採用されてきた「TNGA-K」を導入することで、高剛性かつ低重心を実現。組み合わされるサスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用。スムーズな乗り心地や走りの向上が期待できる。
新型ハリアーはハイブリッド仕様とガソリン仕様を設定し、従来型に設定されていたターボ仕様は設定されていない。ハイブリッド仕様には、2.5リットル直列4気筒ダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステム(THS II)を組み合わせる。新型では、新たにハイブリッド仕様にE-Fourの他に2WD(FF)モデルを追加し選択肢が広がった。従来型ハイブリッド仕様(最大出力152ps・最大トルク206Nm)に対し、新型(最大出力178ps・最大トルク221Nm)では26ps・15Nmの向上を果たした。
ガソリン仕様は、2.0リットル直列4気筒ダイナミックフォースエンジンにDirect Shift CVTを組み合わせる。駆動は2WD(FF)と4WDの双方を設定している。従来型ガソリン仕様(最大出力151ps・最大トルク193Nm)に対し、新型(最大出力171ps・最大トルク207Nm)では20ps・14Nmの向上を果たした。
◆夜間の歩行者や日中の自転車運転者も検知可能に
3年間の進化は、予防安全パッケージにも現れている。まず、搭載されるトヨタセーフティセンスは、夜間の歩行者・昼間の自転車運転者を検知対象に追加したプリクラッシュセーフティを採用した。その他にも、高速走行中車線維持をサポートするレーントレーシングアシストや全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールを新たに採用。車両後方カメラの映像をインナーミラー内に表示する、前後方録画機能付きデジタルインナーミラーを、Sグレード以外に標準装備している。新型でも引き続きインテリジェントクリアランスソナー「パーキングサポートブレーキ(静止物)」などの日々の運転をサポートする装備も充実させたという。
新型ハリアーに設定されるグレードは、「S」、「G」、「G ”Leather Package”」、「Z」、「Z ”Leather Package”」。ハイブリッド仕様とガソリン仕様それぞれに設定されている。
新型ハリアーの発売は2020年6月を予定している。
(レスポンス 滑川寛)
ボディサイズ
従来型:全長4725×全幅1835×全高1690mm
新型 :全長4740×全幅1855×全高1660mm
ホイールベース
従来型:2660mm
新型 :2690mm
◆スタイルを踏襲も、ボディラインに凹凸を付加
新型ハリアーのエクステリアは、ひと目でハリアーだと分かるスタイリングを持ちながらも、従来型と比べ非常に洗練された印象を持っている。フロントアッパーグリルからプロジェクター式LEDヘッドランプへ連続性を持つクロームのガーニッシュや二重のL字型に光るシグネチャーランプが特徴的だ。
しかし、ワイドなロアグリルやロアクロームガーニッシュの追加に見られる様に、アンダープライオリティは引き継がれている。また、初代から従来型まで採用されていたハリアー独自のノスリを模したエンブレムを廃止し、トヨタエンブレムへ統一された。
特筆すべきは新型ハリアーのサイドビューだ。単純な直線のキャラクターラインではなく、リアへ流れるようなスタイリングに仕上がっている。従来型にはなかった、シンプルな構成でありながらもくびれの様なキャラクターラインが高級感を醸し出している。この様にクーペキャビンが絞り込まれたことで、リアのホイールハウスが張り出したような演出がなされている。
キャラクターラインは、サイドまで細く横一文字に伸びたテールランプへ集約されるように流れている。従来型と同じくルーフスポイラーに搭載されるハイマウントLEDストップランプは、細く左右に伸びる形に変更されている。
高輝度シルバー塗装がなされた多軸スポーク構成の19インチアルミホイールは、Z“Leather Package”、Zに標準装備される。ボディカラーは、プレシャスブラックパールやストレートグレーメタリックなど全7色設定されている。
◆新型は調光ガラスを用いたパノラマルーフを装備
ブラックやダークサルドタンなど1色でインストルメントパネルからセンターコンソール、シートまでを統一していた従来型と比較し、新型ハリアーは色や素材を使い分けている。馬の鞍をイメージしたというセンターコンソールは、両サイドにクローム調の加飾が施されたインストルメントパネルに刺さる様に組み合わされている。ワイドな12.3インチディスプレイは、従来のインストルメントパネル一体型(9.2インチ)から、上部に浮き上がるように設置された。無論Apple CarPlayやAndroid Autoなどのスマホ連携に対応している。
新型ハリアーは、調光ガラスを用いた電動シェード付パノラマルーフを装備。トヨタとして初の採用となったこのパノラマルーフは、電動シェードの開閉に加え、シェードが開いた状態での調光が可能になった。
◆TNGAプラットフォーム導入で走りの変化に期待
新型ハリアーも、トヨタの次世代プラットフォームTNGAプラットフォームの『RAV4』などに採用されてきた「TNGA-K」を導入することで、高剛性かつ低重心を実現。組み合わされるサスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアにダブルウィッシュボーン式を採用。スムーズな乗り心地や走りの向上が期待できる。
新型ハリアーはハイブリッド仕様とガソリン仕様を設定し、従来型に設定されていたターボ仕様は設定されていない。ハイブリッド仕様には、2.5リットル直列4気筒ダイナミックフォースエンジンとハイブリッドシステム(THS II)を組み合わせる。新型では、新たにハイブリッド仕様にE-Fourの他に2WD(FF)モデルを追加し選択肢が広がった。従来型ハイブリッド仕様(最大出力152ps・最大トルク206Nm)に対し、新型(最大出力178ps・最大トルク221Nm)では26ps・15Nmの向上を果たした。
ガソリン仕様は、2.0リットル直列4気筒ダイナミックフォースエンジンにDirect Shift CVTを組み合わせる。駆動は2WD(FF)と4WDの双方を設定している。従来型ガソリン仕様(最大出力151ps・最大トルク193Nm)に対し、新型(最大出力171ps・最大トルク207Nm)では20ps・14Nmの向上を果たした。
◆夜間の歩行者や日中の自転車運転者も検知可能に
3年間の進化は、予防安全パッケージにも現れている。まず、搭載されるトヨタセーフティセンスは、夜間の歩行者・昼間の自転車運転者を検知対象に追加したプリクラッシュセーフティを採用した。その他にも、高速走行中車線維持をサポートするレーントレーシングアシストや全車速追従機能付きレーダークルーズコントロールを新たに採用。車両後方カメラの映像をインナーミラー内に表示する、前後方録画機能付きデジタルインナーミラーを、Sグレード以外に標準装備している。新型でも引き続きインテリジェントクリアランスソナー「パーキングサポートブレーキ(静止物)」などの日々の運転をサポートする装備も充実させたという。
新型ハリアーに設定されるグレードは、「S」、「G」、「G ”Leather Package”」、「Z」、「Z ”Leather Package”」。ハイブリッド仕様とガソリン仕様それぞれに設定されている。
新型ハリアーの発売は2020年6月を予定している。
(レスポンス 滑川寛)
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