トヨタとPSAの合弁、2か月ぶりに生産再開へ…コンパクトカーの生産拠点

プジョー108、トヨタ・アイゴ、シトロエンC1
トヨタ自動車の欧州部門は5月22日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響で休止していたPSAグループとのチェコ合弁工場において、5月25日から生産を再開すると発表した。

トヨタとPSAグループとのチェコ合弁工場「TPCA」(トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ)では、トヨタはコンパクトカーの『アイゴ』を生産している。PSAグループでは、このアイゴと車台などを共用するプジョー『108』、シトロエン『C1』を生産している。

TPCAは新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、3月19日に生産を停止した。それから2か月が経過し、5月25日に生産を再開する予定だ。TPCAは稼働再開当初、生産台数を抑え、その後、顧客の需要を考慮しながら、生産停止前のレベルまで徐々に生産量を増やしていく。

生産を再開する要因のひとつが、ヨーロッパ各国の政府が発表したロックダウンの緩和だ。これにより、一部の国ではディーラーの営業再開と新車販売の再開が可能になった。サプライチェーンの準備も整いつつある。

なお、生産再開にあたっては、新しい安全基準、社会的距離と消毒などの衛生対策、マスクの着用、大規模な人の集まりの回避などが実行される、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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