カローラ GR SPORT 新型、トヨタの欧州300万台目のハイブリッド車に

トヨタの欧州300万台目のハイブリッド車となった カローラ GR SPORT 新型
トヨタ自動車(Toyota)の欧州部門のトヨタモーターヨーロッパは、欧州市場におけるハイブリッド車の累計販売台数が300万台に到達した、と発表した。

1997年12月、トヨタは日本国内において、初代『プリウス』を発売した。欧州市場では2000年、最初のハイブリッド車としてプリウスが投入された。2010年1月には、英国工場で『オーリス・ハイブリッド』の現地生産を開始した。2012年には、欧州で主力のコンパクトカーの『ヤリス』にハイブリッドを設定し、同年5月からフランス工場での現地生産を開始している。

欧州300万台目のハイブリッド車となったのが、新型『カローラ』(日本名:『カローラスポーツ』に相当)のスポーツモデル、「GR SPORT」だ。パワートレインはハイブリッドのみで、トヨタモーターヨーロッパの戦略に沿って、1.8リットルと2.0リットルの2種類が設定される。

1.8リットルのハイブリッドは、1.8リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力122hp、最大トルク14.5kgm)にモーター(最大出力72hp、最大トルク16.6kgm)を組み合わせる。1.8リットルエンジンは、摩擦低減対策、より大容量のEGR(排気ガス再循環)システム、熱管理の最適化などの改良を実施した。出力や静粛性に影響を与えることなく、新開発の「GA-C」プラットフォームに適合するように小型軽量化された。バッテリー(二次電池)は、リチウムイオンとし、燃費のさらなる向上を目指した。

2.0リットルのハイブリッドは、欧州の顧客のニーズに合わせて開発された。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジン(最大出力180hp、最大トルク19.6kgm)にモーターを組み合わせる。14:1の高圧縮比、高効率の吸気ポート、新開発のオイルポンプ、複数の摩擦低減対策、トランスアクスルの小型化などにより、燃費性能を追求した。排気システムの触媒コンバータをエンジンの近くに配置し、エンジン始動後のウォームアップ制御を最適化して、早期の排ガス浄化を実現する。バッテリー(二次電池)はニッケル水素だ。EVモードの最高速は115km/hとした。

トヨタの欧州300万目のハイブリッド車となる新型『カローラGR SPORT』は、スペイン在住のニコラス・ヒメネス氏に納車された。同氏は、スペイン・マドリードの中心部に車を乗り入れる必要があるため、低排出ゾーンを走行できるトヨタのハイブリッド車、中でもスポーティな新型カローラGR SPORTを選んだ、としている。

(レスポンス 森脇稔)

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