トヨタ ソアラはまさしく日本の高級パーソナルクーペだった[懐かしのカーカタログ]
“未体験ゾーン”を広告コピーに引っさげ登場した初代。まさしく日本の高級パーソナルクーペとして、それまでになかった独自のジャンルを打ち立てた。今回はそんな『ソアラ』の歴代モデルを振り返ってみたい。
◆初代(1981年)
ローアングルの正面視の写真と5M-GEU型2.8リットル6気筒DOHCエンジン(トランスミッションはMT!)の単体写真を組み合わせたカタログの扉ページは、今開いて眺めても、当時感じた、新時代の幕開けへの期待感、高揚感が蘇ってくる……そんな感じだ。
デビューをリアルタイムでご存知なら、“未体験ゾーンへ。”のコピーに心躍らされ“ニッパチGT”に憧れた方も多いのではないだろうか。BMW『6シリーズ』やメルセデスベンツ『SLC』と並ぶ上級スペシャルティクーペで、日本車初のデジタルメーター(エレクトロニック・ディスプレイ・メーター)のほか、日本初のエア式ランバーサポート、ラック&ピニオン式ステアリング、ミシュランタイヤなども採用、装備。
ワイドトレッドは“(当時の)トヨタの乗用車ではセンチュリーにつぐ”とカタログにも表記されている。
◆2代目(1986年)
好評を博した初代のイメージを受け継いで登場した2代目。“ABC3本のピラー間を6:4の比率で保ち、さらにそれぞれの線(各ピラー)を上方に延長していくと、ある1点にすべてが集約される”デザイン手法は“ソアラアイデンティティ”と呼ばれた。透明ポリカーボネイト製ラジエターグリルや、レンズ効果をもつサイドプロテクトモールなど、ディテールにもこだわっていた。
世界初という“クリスタルパールマイカ”塗装も登場。小さくドアを開けても乗り降りがしやすい4リンクタイプのドアヒンジも世界初だった。デビュー時の搭載エンジンは国内最高の出力と低燃費を謳う“レーザーα”の3リットルのツインカム24バルブターボ(7M-GEU型)と1G径の頂点を極めたという2リットルツインターボ(1G-GTEU型)ほか全4機種を設定。
サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンとし、これに世界初の組み合わせとなる電子制御エアサスペンションも用意。メタルトップタルガルーフ(セミオープン)の「エアロキャビン」も登場。
◆3代目(1991年)
ガラリと趣を変えた3代目は、ボディが3ナンバー化。このデザインはCALTY(カリフォルニアにあるトヨタのデザインスタジオ)により生み出され、『レクサスSC』として輸出も始まった。テーマは“ロマンと先進性の追求”。
サスペンションにはボディを水平に保つ考え方の「スカイフックTEMS」を採用。搭載エンジンには当時の『セルシオ』にも搭載された4リットルのV8(1UZ-FE型)も当初には設定された。写真のカタログは1999年のマイナーチェンジ時のもので、すでにフェイスリフト後の外観をもち、フラッグシップはBEAMS3.0リットルVVT-i搭載の3.0GTとなっている。
◆4代目(2001年)
2代目「エアロキャビン」をルーツに誕生したというのがこの4代目だった。優雅なデザインは、初代『ヴィッツ』と同じギリシャ人デザイナーによるもの。
2+2の全天候コンバーチブルをコンセプトに、電動開閉式メタルトップシステムを採用。パッケージトレイトリム左右を小さく折り畳ませるなどしながら約25秒で開く(閉じる)開閉機構には、スロースタート・スローストップ制御を取り入れ、優雅な所作を実現。トップパネル、リヤウインドゥフレームはアルミ製とした。
4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションに、トヨタ車では初めてランフラットタイヤも採用した。搭載エンジンは4.3リットルのV8(3UZ-FE型)。マークレビンソンの高級オーディオも搭載。
(レスポンス 島崎七生人)
◆初代(1981年)
ローアングルの正面視の写真と5M-GEU型2.8リットル6気筒DOHCエンジン(トランスミッションはMT!)の単体写真を組み合わせたカタログの扉ページは、今開いて眺めても、当時感じた、新時代の幕開けへの期待感、高揚感が蘇ってくる……そんな感じだ。
デビューをリアルタイムでご存知なら、“未体験ゾーンへ。”のコピーに心躍らされ“ニッパチGT”に憧れた方も多いのではないだろうか。BMW『6シリーズ』やメルセデスベンツ『SLC』と並ぶ上級スペシャルティクーペで、日本車初のデジタルメーター(エレクトロニック・ディスプレイ・メーター)のほか、日本初のエア式ランバーサポート、ラック&ピニオン式ステアリング、ミシュランタイヤなども採用、装備。
ワイドトレッドは“(当時の)トヨタの乗用車ではセンチュリーにつぐ”とカタログにも表記されている。
◆2代目(1986年)
好評を博した初代のイメージを受け継いで登場した2代目。“ABC3本のピラー間を6:4の比率で保ち、さらにそれぞれの線(各ピラー)を上方に延長していくと、ある1点にすべてが集約される”デザイン手法は“ソアラアイデンティティ”と呼ばれた。透明ポリカーボネイト製ラジエターグリルや、レンズ効果をもつサイドプロテクトモールなど、ディテールにもこだわっていた。
世界初という“クリスタルパールマイカ”塗装も登場。小さくドアを開けても乗り降りがしやすい4リンクタイプのドアヒンジも世界初だった。デビュー時の搭載エンジンは国内最高の出力と低燃費を謳う“レーザーα”の3リットルのツインカム24バルブターボ(7M-GEU型)と1G径の頂点を極めたという2リットルツインターボ(1G-GTEU型)ほか全4機種を設定。
サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンとし、これに世界初の組み合わせとなる電子制御エアサスペンションも用意。メタルトップタルガルーフ(セミオープン)の「エアロキャビン」も登場。
◆3代目(1991年)
ガラリと趣を変えた3代目は、ボディが3ナンバー化。このデザインはCALTY(カリフォルニアにあるトヨタのデザインスタジオ)により生み出され、『レクサスSC』として輸出も始まった。テーマは“ロマンと先進性の追求”。
サスペンションにはボディを水平に保つ考え方の「スカイフックTEMS」を採用。搭載エンジンには当時の『セルシオ』にも搭載された4リットルのV8(1UZ-FE型)も当初には設定された。写真のカタログは1999年のマイナーチェンジ時のもので、すでにフェイスリフト後の外観をもち、フラッグシップはBEAMS3.0リットルVVT-i搭載の3.0GTとなっている。
◆4代目(2001年)
2代目「エアロキャビン」をルーツに誕生したというのがこの4代目だった。優雅なデザインは、初代『ヴィッツ』と同じギリシャ人デザイナーによるもの。
2+2の全天候コンバーチブルをコンセプトに、電動開閉式メタルトップシステムを採用。パッケージトレイトリム左右を小さく折り畳ませるなどしながら約25秒で開く(閉じる)開閉機構には、スロースタート・スローストップ制御を取り入れ、優雅な所作を実現。トップパネル、リヤウインドゥフレームはアルミ製とした。
4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションに、トヨタ車では初めてランフラットタイヤも採用した。搭載エンジンは4.3リットルのV8(3UZ-FE型)。マークレビンソンの高級オーディオも搭載。
(レスポンス 島崎七生人)
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