GRカローラ は専用ライン「GRファクトリー」で生産

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トヨタ『GRカローラ』は、トヨタ自動車元町工場内にあるGR専用ライン「GRファクトリー」で生産される。GRカローラの生産では、トヨタ自動車全社から優れた人材が集められたという。また工法には多くの職人技も生かされているそうだ。

大衆車のイメージがある「カローラ」だが、トヨタのWRCでの初優勝(1973年)を飾った「TE25カローラ」や、その後1000湖ラリー(1975年)を制した「カローラ・レビン」といったモデルがあり、実はトヨタの「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」の礎を築いた車名だ。

GRカローラの開発は、豊田章男社長の「お客様を虜にするカローラを取り戻したい!」という思いから始まった。開発にあたり、レースで勝つために鍛えたクルマを市販化するという、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を実践したという。

GRカローラには『GRヤリス』にも搭載した1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジンを強化して搭載し、最高出力224kW(304PS)を達成した。トランスミッションは、同じくGRヤリスに搭載されたスポーツ4WDシステムGR-FOURをGRカローラ仕様に最適化して搭載した。限界領域でも安心・安全にコントロールできるクルマへと仕上げたという。

また、『カローラスポーツ』のボディを基本骨格とすることで、ロングホイールベースが生み出す高速安定性を受け継ぎながら、フロントを60mm、リヤを85mmワイドトレッド化することにより高い旋回性能をめざした。

これらGR車の開発目標を実現するために、元町工場内にGR車専用の「GRファクトリー」が設けられている。レクサス『LFA』やトヨタ『スープラA80』などが作られた場所が、GR生産ラインとなった。GRカローラとGRヤリスはここで作られる。

通常の自動車生産では、車両がコンベアの上を流れていくのに対し、GRファクトリーの車体組み立て工程はいくつかの部屋に仕切られ、部屋の間を自動搬送台車(AGV)で連絡する。これで熟練工による手作業を含むフレキシブルな生産工法が可能になり、仕様の異なるさまざまな車種を精密に組み立てることができるという。

GRカローラの生産では、トヨタ自動車全社から優れた人材が集められた。そしてGRカローラでのスキルは、他の工場に還元されていくことになる。人材を開発し、車好きを増やし、より良い車を作る、というのはGRのミッションだ。

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