ワイルドな魅力! USスタイルのハイラックスカスタム…東京オートサロン2024
トヨタ『ハイラックス』が国内市場に復活した2017年以降、4WDカスタムのベース車としてさまざまなメーカーやショップから注目を集めているのはご存じの通り。従来の4WDやSUVとは異なるトラックボディならではの個性的なカスタムスタイルが注目されている。(東京オートサロン2024)
2017年の復活当初は「プラド」や「ランクル」などのオフ系カスタムスタイルをそっくり踏襲した、スタンダードなオフロード4WD系のカスタムが主流になっていたハイラックスだが、今ではそのカスタムは多様化が進んでいるのが大きな特徴だろう。
そのひとつの方向性がカースタイルが展示したハイラックス。コンセプトは四駆らしさを残しつつシティユースにも使える仕様。ワイルド系一辺倒だったハイラックスのカスタムに一石を投じることになった外装処理にまずは着目した。フロントバンパーガードやサイドスポイラーなどを備えた外装コーディネートは、グリルバーなどのガード類を中心とした既存の4WDパーツとは明らかに異なるイメージを与える。シティ派の4WDにしっかりワイルド感を漂わせるカスタムスタイルが次の一手として注目だ。
早くから北米に輸出されていたハイラックスはUSイメージも強い。現在では北米仕様のタコマもあるためカスタムスタイルとしてUSスタイルを取り入れるのは比較的スムーズだ。例えばUSスタイルをアピールして出展したMARVELOUSもその一台。T FACEブランドのフロントバンパーはエアロフォルムで新しいハイラックスのイメージ。同ブランドのオーバーフェンダーと組み合わせることで、どこか国産車離れした風情を漂わせているのも見どころ。
さらにRIVAIのハイラックス125後期フロントフェイスキット&オーバーフェンダーを装着した車両も輸出仕様を思わせるコーディネート。ライノラックのルーフラックやオーニングなどを備え、USの若者達が週末にアウトバックに出かけるイメージなのかも。
次にちょっと視点が違うのだが、トラックだからこそできるカスタムスタイルを提案するメーカーも多い。それがベッドを使った架装だ。KMCのデモカーに見られるように、ベッドにラックを組みヘビーなオフロードやオーバーランダーとして必要な装備をラックに設置できる設計にしているケースも多い。トラックボディにしかできないベッドを使った架装やカスタムスタイルも注目したい。
ところでハイラックスは古くからトラックキャンパー(トラキャン)のベースとしてももてはやされたクルマだ。荷台にキャンパーシェルを載せてラフロードも走れるキャンピングカーとして独自の路線を切り拓いてきたクルマでもある。そんなハイラックスキャンパーの最先端を切り拓いたのがダイレクトカーズ。従来のトラキャンのようにベッドに載せるのでは無くキャンパーシェルを架装してしまったのが特徴。室内スペースの快適性も備え本格的なキャンピングカーに仕上げた。フォルム的にも斬新でカッコいいキャンピングカーとしてハイラックスの魅力をさらに広げた車両だ。
最後に、ハイラックス(特に4WDモデル)は4WD仕様として脚光を浴びたRN36(1978年登場)以来、数々のモデルを輩出してきた伝統のシリーズだ。それだけにクラシックなスタイリングを好むユーザーも多くなっている。そんな一例がフェイススワップでレトロな角目ヘッドライトをビルトインするカスタムスタイルも、ハイラックスならではのカスタムだろう。
さらに、ウイードのように現在はラインアップされていない「ハイラックスサーフ」(185系)をレストアして販売するショップもある。四駆ブームのさなかに生まれた当時のハイラックスサーフには、現代の4WDには無い味わいがあるのは事実だろう。そんな懐の深さもハイラックス系の車両の魅力と言えるだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
2017年の復活当初は「プラド」や「ランクル」などのオフ系カスタムスタイルをそっくり踏襲した、スタンダードなオフロード4WD系のカスタムが主流になっていたハイラックスだが、今ではそのカスタムは多様化が進んでいるのが大きな特徴だろう。
そのひとつの方向性がカースタイルが展示したハイラックス。コンセプトは四駆らしさを残しつつシティユースにも使える仕様。ワイルド系一辺倒だったハイラックスのカスタムに一石を投じることになった外装処理にまずは着目した。フロントバンパーガードやサイドスポイラーなどを備えた外装コーディネートは、グリルバーなどのガード類を中心とした既存の4WDパーツとは明らかに異なるイメージを与える。シティ派の4WDにしっかりワイルド感を漂わせるカスタムスタイルが次の一手として注目だ。
早くから北米に輸出されていたハイラックスはUSイメージも強い。現在では北米仕様のタコマもあるためカスタムスタイルとしてUSスタイルを取り入れるのは比較的スムーズだ。例えばUSスタイルをアピールして出展したMARVELOUSもその一台。T FACEブランドのフロントバンパーはエアロフォルムで新しいハイラックスのイメージ。同ブランドのオーバーフェンダーと組み合わせることで、どこか国産車離れした風情を漂わせているのも見どころ。
さらにRIVAIのハイラックス125後期フロントフェイスキット&オーバーフェンダーを装着した車両も輸出仕様を思わせるコーディネート。ライノラックのルーフラックやオーニングなどを備え、USの若者達が週末にアウトバックに出かけるイメージなのかも。
次にちょっと視点が違うのだが、トラックだからこそできるカスタムスタイルを提案するメーカーも多い。それがベッドを使った架装だ。KMCのデモカーに見られるように、ベッドにラックを組みヘビーなオフロードやオーバーランダーとして必要な装備をラックに設置できる設計にしているケースも多い。トラックボディにしかできないベッドを使った架装やカスタムスタイルも注目したい。
ところでハイラックスは古くからトラックキャンパー(トラキャン)のベースとしてももてはやされたクルマだ。荷台にキャンパーシェルを載せてラフロードも走れるキャンピングカーとして独自の路線を切り拓いてきたクルマでもある。そんなハイラックスキャンパーの最先端を切り拓いたのがダイレクトカーズ。従来のトラキャンのようにベッドに載せるのでは無くキャンパーシェルを架装してしまったのが特徴。室内スペースの快適性も備え本格的なキャンピングカーに仕上げた。フォルム的にも斬新でカッコいいキャンピングカーとしてハイラックスの魅力をさらに広げた車両だ。
最後に、ハイラックス(特に4WDモデル)は4WD仕様として脚光を浴びたRN36(1978年登場)以来、数々のモデルを輩出してきた伝統のシリーズだ。それだけにクラシックなスタイリングを好むユーザーも多くなっている。そんな一例がフェイススワップでレトロな角目ヘッドライトをビルトインするカスタムスタイルも、ハイラックスならではのカスタムだろう。
さらに、ウイードのように現在はラインアップされていない「ハイラックスサーフ」(185系)をレストアして販売するショップもある。四駆ブームのさなかに生まれた当時のハイラックスサーフには、現代の4WDには無い味わいがあるのは事実だろう。そんな懐の深さもハイラックス系の車両の魅力と言えるだろう。
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