[夏のメンテナンス]あなたの運転がエンジンを傷める? クルマに優しい運転法を紹介
あなたが良かれとやっていることも、意外と知らないうちにクルマを痛めているかもしれない。ぜひクルマに優しい習慣を身に付けようではないか。
せっかくの愛車、長く良い状態を保ちたいもの。では、どういった操作や習慣がクルマにとって良くて、どういった操作や習慣がクルマにとってダメージを与えているのかをピックアップしてみたい。
◆長時間のアイドリングは潤滑不足の原因に
まずこれからの季節、30度を超える気温になる地域も多い。そうなると気を配りたいのが高温に対する対策。
とはいえ、いきなりラジエーターを交換しようとか、オイルクーラーを装着しようというわけではない。
夏場のクルマにとって意外とダメージを与えているのが長時間のアイドリング。エンジンをアイドリングさせていると、エンジン回転数は低い。そうなるとエンジン内部を潤滑する、エンジンオイルの油圧も低い。長時間アイドリングを続けていると、エンジン内部で潤滑不足が起きてしまう可能性があるのだ。
アイドリングを数時間したからといって、いきなりエンジンが壊れてしまうわけではないが、油圧が低い状態が長く続くと、エンジン内部のメタルやシリンダー壁などが潤滑不足になり、徐々にダメージが蓄積していく可能性がある。
◆輸入車は特にトラブルが多い?
それでもアイドリングでエンジンを壊したことがないと言う人も多いが、実際それがダメージになっている可能性があり、エンジンブローはダメージの蓄積なのだ。
特に輸入車だと日本のような高温多湿の状況で長時間のアイドリングを続けるという想定をした設計では無いようで、トラブルが多いといわれている。
水冷になったばかりの頃のポルシェでは、特にシリンダー壁が潤滑不足でダメージを受けるトラブルが北海道で多かったと言われている。
推測だが、北海道では冬場にリモコンエンジンスターターでエンジンを始動させ、アイドリング時間が長くなりがちで、室内が温まった頃に発進するユーザが多く、その長時間のアイドリングが原因になったと言われている。
なので、エンジンをいたわるのであれば、長時間の暖気運転は不要。むしろ悪影響しかない。エンジンを始動させたら、ファーストアイドルアップが落ち着いた頃にはもう発進して構わない。
ただ走り始めはしばらく水温や油温が上がるまではゆっくりと、急加速をしないようにして、暖気運転をしながら走ってやると良い。
◆走行後のアイドリングもほとんど無意味だ
同じように走行後にアイドリングをしてからエンジンを止める人もいるが、これもほとんど無意味。過去にはターボ車でタービンが焼きつかないように走行後、数分アイドリングをしてからエンジンが切れる「ターボタイマー」といった商品が流行ったが、実際タービンがそこまで熱を持った状態で、止まるシチュエーションはほとんどない
レースの世界でも全開走行中にクラッシュやアクシデントによっていきなり停止してしまっても、それによってタービンが焼きついたと言う話はほとんど聞いたことがない。
むしろ走行後にエンジンオイル油温が高い状態で、長時間アイドリングをすると油圧が下がっていて、エンジン内部の潤滑不足が起きやすい。
普通に市街地を走って、自宅に帰ったらそのままエンジンを止めて問題ない。高速道路のサービスエリアでも余程の全開走行でもしていない限りサービスエリアにクルマを止めて、直後にエンジンを止めても全く問題ない。
普段の走行時は信号が赤になったらアクセルをオフにして惰性で走りゆっくりと止まる。こうした走り方を心がけた方が加速し続けて減速して止まるよりも、エンジンは熱を持ちにくいし、ブレーキも熱を持ちにくい。そういった走りを常日頃心掛けた方がクルマ全体に対して優しいのだ。
◆たまにエンジンをしっかり回すことも効果的
良かれと思ってやっていった暖気運転が良いことではなかったり、クルマを痛めないようにエンジンを回さないで走るというのもクルマにとって良いことばかりではない。
むしろたまにはエンジンをしっかりと回してあげた方が、燃焼室や排気系などに溜まったカーボンやスラッジを飛ばしたりしてエンジンの調子が良くなることが多い。
サーキットで連続全開走行すれば、もちろんある程度のダメージは及ぶが、街乗りではたまにはエンジンをしっかりと高回転まで回し加速してあげた方が調子が良くなりやすい。
自動車メーカーではエンジンが温まりきらない5分から10分以下の短時間走行を繰り返すことをシビアコンディションに指定している場合が多い。
これはエンジンオイルに水分が混ざって乳化しやすく、エンジンにダメージが及びやすいので、通常の指定よりも早い距離でのオイル交換が指定されている。すなわち家の近くをソロソロと走っているばかりではむしろエンジンのダメージになりやすい。たまにはしっかりとエンジンを回して走って、オイルの温度も上げて水分を蒸発させるほうがエンジンに優しいということなのだ。
せっかくの愛車、長く良い状態を保ちたいもの。では、どういった操作や習慣がクルマにとって良くて、どういった操作や習慣がクルマにとってダメージを与えているのかをピックアップしてみたい。
◆長時間のアイドリングは潤滑不足の原因に
まずこれからの季節、30度を超える気温になる地域も多い。そうなると気を配りたいのが高温に対する対策。
とはいえ、いきなりラジエーターを交換しようとか、オイルクーラーを装着しようというわけではない。
夏場のクルマにとって意外とダメージを与えているのが長時間のアイドリング。エンジンをアイドリングさせていると、エンジン回転数は低い。そうなるとエンジン内部を潤滑する、エンジンオイルの油圧も低い。長時間アイドリングを続けていると、エンジン内部で潤滑不足が起きてしまう可能性があるのだ。
アイドリングを数時間したからといって、いきなりエンジンが壊れてしまうわけではないが、油圧が低い状態が長く続くと、エンジン内部のメタルやシリンダー壁などが潤滑不足になり、徐々にダメージが蓄積していく可能性がある。
◆輸入車は特にトラブルが多い?
それでもアイドリングでエンジンを壊したことがないと言う人も多いが、実際それがダメージになっている可能性があり、エンジンブローはダメージの蓄積なのだ。
特に輸入車だと日本のような高温多湿の状況で長時間のアイドリングを続けるという想定をした設計では無いようで、トラブルが多いといわれている。
水冷になったばかりの頃のポルシェでは、特にシリンダー壁が潤滑不足でダメージを受けるトラブルが北海道で多かったと言われている。
推測だが、北海道では冬場にリモコンエンジンスターターでエンジンを始動させ、アイドリング時間が長くなりがちで、室内が温まった頃に発進するユーザが多く、その長時間のアイドリングが原因になったと言われている。
なので、エンジンをいたわるのであれば、長時間の暖気運転は不要。むしろ悪影響しかない。エンジンを始動させたら、ファーストアイドルアップが落ち着いた頃にはもう発進して構わない。
ただ走り始めはしばらく水温や油温が上がるまではゆっくりと、急加速をしないようにして、暖気運転をしながら走ってやると良い。
◆走行後のアイドリングもほとんど無意味だ
同じように走行後にアイドリングをしてからエンジンを止める人もいるが、これもほとんど無意味。過去にはターボ車でタービンが焼きつかないように走行後、数分アイドリングをしてからエンジンが切れる「ターボタイマー」といった商品が流行ったが、実際タービンがそこまで熱を持った状態で、止まるシチュエーションはほとんどない
レースの世界でも全開走行中にクラッシュやアクシデントによっていきなり停止してしまっても、それによってタービンが焼きついたと言う話はほとんど聞いたことがない。
むしろ走行後にエンジンオイル油温が高い状態で、長時間アイドリングをすると油圧が下がっていて、エンジン内部の潤滑不足が起きやすい。
普通に市街地を走って、自宅に帰ったらそのままエンジンを止めて問題ない。高速道路のサービスエリアでも余程の全開走行でもしていない限りサービスエリアにクルマを止めて、直後にエンジンを止めても全く問題ない。
普段の走行時は信号が赤になったらアクセルをオフにして惰性で走りゆっくりと止まる。こうした走り方を心がけた方が加速し続けて減速して止まるよりも、エンジンは熱を持ちにくいし、ブレーキも熱を持ちにくい。そういった走りを常日頃心掛けた方がクルマ全体に対して優しいのだ。
◆たまにエンジンをしっかり回すことも効果的
良かれと思ってやっていった暖気運転が良いことではなかったり、クルマを痛めないようにエンジンを回さないで走るというのもクルマにとって良いことばかりではない。
むしろたまにはエンジンをしっかりと回してあげた方が、燃焼室や排気系などに溜まったカーボンやスラッジを飛ばしたりしてエンジンの調子が良くなることが多い。
サーキットで連続全開走行すれば、もちろんある程度のダメージは及ぶが、街乗りではたまにはエンジンをしっかりと高回転まで回し加速してあげた方が調子が良くなりやすい。
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これはエンジンオイルに水分が混ざって乳化しやすく、エンジンにダメージが及びやすいので、通常の指定よりも早い距離でのオイル交換が指定されている。すなわち家の近くをソロソロと走っているばかりではむしろエンジンのダメージになりやすい。たまにはしっかりとエンジンを回して走って、オイルの温度も上げて水分を蒸発させるほうがエンジンに優しいということなのだ。
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