『ノイエクラッセ』に搭載される次世代高電圧バッテリー、BMWが生産拠点を拡大

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BMWグループは7月30日、次世代の高電圧バッテリーの生産ネットワークを大幅に拡大する計画を発表した。

これにより、BMWグループは電動車の生産において「ローカル・フォー・ローカル」の原則を適用し、生産のレジリエンスを高めることを目指している。

次世代EVの『ノイエクラッセ』は、BMWグループの新しい円筒形セルを初めて採用するモデルであり、エネルギー密度、充電時間、航続が大幅に向上する。この新しいバッテリーは、車両工場に近接した新しい施設で組み立てられる予定。

現在、バイエルン州のイルバッハ=シュトラスキルヒェン、ハンガリーのデブレツェン、米国のウッドラフ、中国の瀋陽、メキシコのサンルイスポトシで最先端の組立工場が建設中だ。

ノイエクラッセの最初の車両は、2025年にデブレツェンの新工場で生産が開始される予定。高電圧バッテリーと車両の製造は並行して行われる。デブレツェンの訓練センターは2023年秋に開設され、コミュニケーションセンターは2024年2月から稼働している。これにより、多くの従業員がすでに現地で働いており、2025年後半の量産開始に向けて準備が進められている。

ドイツのイルバッハ=シュトラスキルヒェンでも高電圧バッテリーの製造が行われる予定。2024年4月に新しい組立工場の建設許可が下りた。2024年6月には生産ホールの最初の柱が立てられ、年末までに建物の外装と屋根が完成する予定だ。

中国の瀋陽では、2026年からノイエクラッセの生産が開始される予定であり、ここでも高電圧バッテリーが現地で製造される。メキシコのサンルイスポトシでは、2027年からノイエクラッセの量産が開始される予定であり、8万平方m以上の生産スペースが設けられる。

米国のサウスカロライナ州ウッドラフでは、2026年に高電圧バッテリーの組立が開始される予定であり、300以上の新しい雇用が創出される見込みだ。

BMWグループは、ミュンヘンとその周辺地域でバッテリーのプロトタイプ製造を行っており、これにより製品とプロセスの連携を強化している。これらの取り組みにより、BMWグループは電動車の生産において先駆的な役割を果たしている。

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  • BMWの次世代高電圧バッテリーの生産拠点拡大イメージ
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