eモータースポーツファンが熱狂! グランツーリスモ・ワールドシリーズ第3戦が東京で開催
「グランツーリスモ・ワールドシリーズ2024」(GTWS)第3戦が9月28日、東京都新宿歌舞伎町で開催された。
2018年にFIAグランツーリスモ・チャンピオンシップとしてスタートした世界規模のeモータースポーツは、2022年にグランツーリスモ7の登場を受けて現在のGTWSへと移行。日本での開催は5年ぶりで、しかも有観客で実施されるのは今回が初めてとあって、観戦チケットはソールドアウト。歌舞伎町のレース会場は、客席を埋め尽くしたファンの熱気に包まれた。
GTWSは、欧州/中東/アフリカ・北米/中南米・アジア/オセアニアの3地区で開催されて自動車メーカーのチームで競うマニュファクチャラーズカップ、欧州/中東/アフリカ・北米・中南米・アジア・オセアニアの5地区で開催され国を代表した選手たちによるネイションズカップとの2本立て。この2つの選手権の予選と決勝が、1日がかりで行われる。今回、マニュファクチャラーズカップは、日本人選手を中心に12チームがエントリー。ネーションズカップは、10カ国12名のドライバーが参戦した。
本戦前には、選手や関係者によるトークショーを実施。グランツーリスモの生みの親であるポリフォニー・デジタル代表の山内一典氏や、GTWSのレクサスチームのメンバーであるとともに、SUPER GT(GT300)でレクサス『RC F GT3』のドライバーとしても活躍するイゴール・フラガ選手などが登場し、観客の喝采を浴びた。また、レース前後にはサインや写真撮影を求められた山内氏や選手たちが気さくに応じ、会場に詰めかけた大勢のファンを喜ばせた。
◆前哨戦はマニュファクチャラーズカップ! 注目の宮園選手は予選2位スタート
全世界へ配信されたレースは、まずマニュファクチャラーズカップを実施。バサースト12時間などで知られるオーストラリアのマウントパノラマ・モーターレーシングサーキットを舞台に、22周で争われた。予選は一発勝負のタイムアタックで、レクサスの川上奏選手がポールポジションを獲得。2位は0.133秒差でスバルの宮園拓真選手。以下、マツダ、ホンダ、トヨタと日本車勢が続く。
本戦では、ソフト/ミディアム/ハードを1セットずつ使う必要があるタイヤのセレクトも勝負のポイント。ポールシッターの川上選手は、最初のスティントで2位以下とのギャップを稼ぐべく、ライフは短いがタイムの出るソフト。上位陣はミディアム、下位陣はタイムを出しにくいハードが多い、ほぼセオリーどおりの選択となった。
結果は、川上選手が逃げ切り。レクサスは、初戦のカナダ・モントリオールラウンドをイゴール・フラガ選手のドライブで制しており、東京ラウンドでの勝利でポルシェを逆転してランキングトップに躍り出た。2位はグリッドどおりスバルの宮園選手、3位には予選7位から追い上げたBMWの鈴木聖弥選手が入賞。スバルは今季初ポイントを獲得した。
◆Wタクマこと日本代表が予選1-2を獲得! 大逆転劇が起きたネイションズカップの結果は…?
インターバルの後に、いよいよネイションズカップ本戦が開催。予選は午前中に行われ、マニュファクチャラーズカップと同時エントリーの宮園選手がポールポジションを獲得。2位は佐々木拓眞選手で、Wタクマこと日本勢がフロントローを独占した。レースは2部構成で、まずは10周のスプリントレース、続いて27周のグランドファイナルへと進む。
スプリントレースのコースは、東京エクスプレスウェイ。首都高がモチーフのストリートコースで、今回はロングストレートと連続する中高速コーナーで構成される東ルート外回りが選ばれた。マシンは市販車ベースのチューニングカーで、宮園選手はランボルギーニ・ガヤルド、佐々木選手はアウディR8をドライブする。このV10を積む4WDスーパーカーが激しくトップを奪い合うデッドヒートが、見慣れた首都高を思い起こす景色の中で繰り広げられ、会場の興奮はヒートアップ!
さらに、イタリアのレース巧者、ヴァレリオ・ガロ選手が駆るホンダNSXタイプRが2台の背後に迫り、ますますヒリヒリする展開に。最終ラップでガロ選手がリードを奪いかけるが、ゴールライン目前のストレートで宮園選手が交わしてフィニッシュ。その差1000分の3秒という僅差の決着に、会場からは万雷の拍手が送られた。
このスプリントレースの順位をグリッド順として、ついにグランドファイナルがスタート。マシンはレース専用車である、グランツーリスモ・レッドブルX 2019コンペティションのワンメイクだ。戦いの場は、グランツーリスモの第1作で登場した伝統のコースをリニューアルしたグランバレー・ハイウェイ1。タイヤ交換だけでなく給油も設定されており、ピット戦略も重要な要素を占める。
ソフトタイヤでスタートした宮園選手は、ラップを重ねるごとに2位以下を引き離すが、序盤でウォール接触のペナルティを受ける痛恨のミス。のちにスプリントレースで精神的に消耗した影響を原因に挙げたが、その後は順調なレース運びだった。しかし、フランスのキリアン・ドルモン選手と、スペインのホセ・セラーノ選手が、最終スティントで履いたソフトタイヤをみごとにマネージメント。このふたりが1-2、宮園選手はトップと1秒794差の3位に終わった。
この結果ドルモン選手がランキングトップに、1ポイント差の2位にモントリオールラウンドを制した宮園選手ら3名が並んだ。残り1戦、ワールドファイナルを前に、目が離せない展開だ。
ワールドファイナルは12月6日から8日、オランダのアムステルダム劇場で開催される。会場では有観客で開催され、チケット販売も開始されているが、レースの模様はYouTubeでのライブ配信でも楽しめる。ぜひともGTWS2024を観戦して、リアルレースに負けず劣らずの興奮を味わっていただきたい。
2018年にFIAグランツーリスモ・チャンピオンシップとしてスタートした世界規模のeモータースポーツは、2022年にグランツーリスモ7の登場を受けて現在のGTWSへと移行。日本での開催は5年ぶりで、しかも有観客で実施されるのは今回が初めてとあって、観戦チケットはソールドアウト。歌舞伎町のレース会場は、客席を埋め尽くしたファンの熱気に包まれた。
GTWSは、欧州/中東/アフリカ・北米/中南米・アジア/オセアニアの3地区で開催されて自動車メーカーのチームで競うマニュファクチャラーズカップ、欧州/中東/アフリカ・北米・中南米・アジア・オセアニアの5地区で開催され国を代表した選手たちによるネイションズカップとの2本立て。この2つの選手権の予選と決勝が、1日がかりで行われる。今回、マニュファクチャラーズカップは、日本人選手を中心に12チームがエントリー。ネーションズカップは、10カ国12名のドライバーが参戦した。
本戦前には、選手や関係者によるトークショーを実施。グランツーリスモの生みの親であるポリフォニー・デジタル代表の山内一典氏や、GTWSのレクサスチームのメンバーであるとともに、SUPER GT(GT300)でレクサス『RC F GT3』のドライバーとしても活躍するイゴール・フラガ選手などが登場し、観客の喝采を浴びた。また、レース前後にはサインや写真撮影を求められた山内氏や選手たちが気さくに応じ、会場に詰めかけた大勢のファンを喜ばせた。
◆前哨戦はマニュファクチャラーズカップ! 注目の宮園選手は予選2位スタート
全世界へ配信されたレースは、まずマニュファクチャラーズカップを実施。バサースト12時間などで知られるオーストラリアのマウントパノラマ・モーターレーシングサーキットを舞台に、22周で争われた。予選は一発勝負のタイムアタックで、レクサスの川上奏選手がポールポジションを獲得。2位は0.133秒差でスバルの宮園拓真選手。以下、マツダ、ホンダ、トヨタと日本車勢が続く。
本戦では、ソフト/ミディアム/ハードを1セットずつ使う必要があるタイヤのセレクトも勝負のポイント。ポールシッターの川上選手は、最初のスティントで2位以下とのギャップを稼ぐべく、ライフは短いがタイムの出るソフト。上位陣はミディアム、下位陣はタイムを出しにくいハードが多い、ほぼセオリーどおりの選択となった。
結果は、川上選手が逃げ切り。レクサスは、初戦のカナダ・モントリオールラウンドをイゴール・フラガ選手のドライブで制しており、東京ラウンドでの勝利でポルシェを逆転してランキングトップに躍り出た。2位はグリッドどおりスバルの宮園選手、3位には予選7位から追い上げたBMWの鈴木聖弥選手が入賞。スバルは今季初ポイントを獲得した。
◆Wタクマこと日本代表が予選1-2を獲得! 大逆転劇が起きたネイションズカップの結果は…?
インターバルの後に、いよいよネイションズカップ本戦が開催。予選は午前中に行われ、マニュファクチャラーズカップと同時エントリーの宮園選手がポールポジションを獲得。2位は佐々木拓眞選手で、Wタクマこと日本勢がフロントローを独占した。レースは2部構成で、まずは10周のスプリントレース、続いて27周のグランドファイナルへと進む。
スプリントレースのコースは、東京エクスプレスウェイ。首都高がモチーフのストリートコースで、今回はロングストレートと連続する中高速コーナーで構成される東ルート外回りが選ばれた。マシンは市販車ベースのチューニングカーで、宮園選手はランボルギーニ・ガヤルド、佐々木選手はアウディR8をドライブする。このV10を積む4WDスーパーカーが激しくトップを奪い合うデッドヒートが、見慣れた首都高を思い起こす景色の中で繰り広げられ、会場の興奮はヒートアップ!
さらに、イタリアのレース巧者、ヴァレリオ・ガロ選手が駆るホンダNSXタイプRが2台の背後に迫り、ますますヒリヒリする展開に。最終ラップでガロ選手がリードを奪いかけるが、ゴールライン目前のストレートで宮園選手が交わしてフィニッシュ。その差1000分の3秒という僅差の決着に、会場からは万雷の拍手が送られた。
このスプリントレースの順位をグリッド順として、ついにグランドファイナルがスタート。マシンはレース専用車である、グランツーリスモ・レッドブルX 2019コンペティションのワンメイクだ。戦いの場は、グランツーリスモの第1作で登場した伝統のコースをリニューアルしたグランバレー・ハイウェイ1。タイヤ交換だけでなく給油も設定されており、ピット戦略も重要な要素を占める。
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