新型RAV4もオフロードを走る!MTG4駆祭り2019

スポーツランドSUGOのインターナショナルモトクロスコースで毎年開催されるMTG(宮城トヨタグループ)4駆祭り。普段はバイクが走るオフロードコースをランドクルーザーやハイラックスなどトヨタの4WDで走れる貴重なイベントで、今回で5回目を迎え、来場者も倍増し、とても盛り上がりました。

三橋淳選手、能戸知徳選手そして私が海外クロスカントリーラリーの参戦経験を活かし、迫力ある走りを体感できる同乗走行や、普段はオンロードで試乗している試乗車を、自ら運転してオフロードを走れます。さらに自分の愛車でもフリー走行ができ、トヨタの4WDで1日思いっきりオフロードを楽しめます。

プロドライバー同乗走行や試乗車走行など、どんどん予約が埋まっていく
プロドライバー同乗走行や試乗車走行など、どんどん予約が埋まっていく
たくさんの来場者で盛り上がる
たくさんの来場者で盛り上がる

オフロード走破性の高さを実感したRAV4

イベント前日の試走でなんと新車のRAV4がどれだけ走れるかを試す機会をいただきました。RAV4は、通常燃費効率のよいFFで走行し、車両挙動に応じてきめ細かく後輪にトルクを配分する「ダイナミックトルクコントロール4WD」や、舵角に合わせて、前後輪に最適なトルク配分しながら、後輪のトルクを左右それぞれで独立制御してくれる「ダイナミックトルクベクタリング4WD」、さらにハイブリッドではリヤモーター出力を増大し、最大で前20:後80のトルク配分になる「E-Four」と3タイプあります。

今回のグレードはGで「ダイナミックトルクコントロール4WD」で試してみました。ランドクルーザープラドのアプローチアングルが31°に対し、RAV4は18°とさすがに急坂のアプローチや深いわだちではフロントアンダーをヒットしないようにゆっくり走ってみましたが、このコース名所の「大坂」斜度30°約70mの急な登坂路も登り切れました。

フラットダートのコーナリングはステアリングを切った方向へイメージ通りのラインをトレースしてくれて気持ちよく走ります。当日はフラットダートのコーナリングを中心にお客様に同乗していただきましたが、その安定感はもちろん、急坂の登り降りなど悪路走破性の高さに驚かれていました。

  • テーブルトップから一気に下る助手席のお子さんもびっくり!
    テーブルトップから一気に下る。助手席のお子さんもびっくり!
  • ダイナミックトルクコントロール4WDでも前後トルク配分がよくフラットダートをしっかり走る
    ダイナミックトルクコントロール4WDでも前後トルク配分がよくフラットダートをしっかり走る

市販車でジャンプ!プロドライバー同乗走行

ダカールラリー市販車部門で5度の優勝を誇る三橋選手や、今年もアジアクロスカントリーラリーにハイラックスで参戦する能戸選手、そしてダカールラリーをはじめエジプト、オーストラリア、アジア、モンゴルなど海外ラリー経験のある私がドライバーとなり、アトラクション感覚でトヨタの4WDを楽しんでいただく同乗走行は、オープン前から行列ができるほど人気。

三橋選手はFJクルーザー、能戸選手はハイラックス、私はランドクルーザー200とRAV4を担当しました。3台ともMTタイヤとJAOSのサスペンションキットを装着。三橋選手のFJクルーザーは、もともと北米でオフローディングを楽しむユーザーをテーマに開発されただけにこういったコースを走るのに最適です。

三橋選手もお客様により走りを堪能していただけるよう、ショックアブソーバーのセッティングを変えるほどこだわります。ラリーマシンではないので気を遣いながらも大ジャンプを連発し、同乗者もチャンピオンの走りに大喜びです。

SUGO名物の「大坂」。斜度30°を一気に駆け上がる
SUGO名物の「大坂」。斜度30°を一気に駆け上がる
  • 助手席の同乗者も笑顔でジャンプ!
    助手席の同乗者も笑顔でジャンプ!
  • まるでラリーのワンシーンのよう
    まるでラリーのワンシーンのよう

能戸選手がドライブするハイラックスは、ネビュラブルーメタリックのブラックラリーエディション。ホイールベースの長いハイラックスは、国内ラリーにも参戦する能戸選手の卓越したドライビングで軽快に走ります。自ら開発に関わっているJAOSのサスペンションを知り尽くしているので、小気味よくジャンプしたり凹凸の大きな路面もハイスピードで駆け抜けます。

ハイラックスでジャンプ!
ハイラックスでジャンプ!
  • 能戸選手の走り
    能戸選手の走り
  • コースを1周してくると最後に水攻めに合う
    コースを1周してくると最後に水攻めに合う

私はランドクルーザー200。ランドクルーザーシリーズの頂点に立つランドクルーザー200は大きなボディに4.6リッターV8エンジン搭載。318PS、460Nmとパワー、トルクともに2.5トンを超えるボディを走らすのに足りる力があります。静粛性が高く乗り心地がいいので同乗者も気楽に乗っていられます。

タイトコーナーはリヤを滑らせて向きを変えて走ると「小回りが利くんですね」と。散水してスリッピーな路面では、遊園地のティーカップのアトラクションのように低速ドリフトで横を向いたままコーナーに入っていったり。子供たちから「もう1周、もう1周!」とおねだりされてうれしいかぎりです。

さすかにランドクルーザー200でジャンプするとは思っていなかったらしく助手席の同乗者は絶叫!でも楽しんでます
さすかにランドクルーザー200でジャンプするとは思っていなかったらしく助手席の同乗者は絶叫!でも楽しんでます
  • ダカールラリーのバーチャル体験のようでみな楽しそう
    ダカールラリーのバーチャル体験のようでみな楽しそう
  • ドリフトしながら走る驚いているかなと思ったら楽しそうに動画を撮っている同乗者
    ドリフトしながら走る。驚いているかなと思ったら楽しそうに動画を撮っている同乗者
4駆は人を笑顔にする
4駆は人を笑顔にする

愛車でフリー走行しながらさらに愛が深まる

4駆を買ったら、やはりオフロードも走ってみたい。そんな愛車の4駆でオフロードを走る機会としてこのイベントも人気が出てきました。年々愛車をカスタマイズしているオーナーも増え、4駆を楽しんでいることが伝わってきます。また子供たち向けコンテンツとして、ミニバイク教室やRCカーで遊べたりと、オフロード走行までの待ち時間に、子供たちが遊べるのがありがたいです。

愛車だけでなく、普段は舗装路しか試乗する機会のないランドクルーザーやハイラックスの試乗車にも乗れ、オフロード性能を試せる貴重な機会。特にランドクルーザープラドの試乗を目当てに来場した方が多かったです。昨年以前からのリピーターも多く、これは来場者の満足度も高い証拠。晴天の日射しが強い中、コース脇で安全管理をしてくれたり、来場者にとにかく楽しんでいただこうという思いが伝わるとてもすばらしいイベントです。これでまた4駆ファンが増えたらうれしいです。

  • 自慢の愛車でやってきた来場者
    自慢の愛車でやってきた来場者
  • ランドクルーザー80やFJクルーザーなど愛車で走る
    ランドクルーザー80やFJクルーザーなど愛車で走る
  • 150プラド前期
    150プラド前期
  • TRDのアンダーガードを装着したハイラックス
    TRDのアンダーガードを装着したハイラックス
  • 友達の4駆の後部座席に乗ってはしゃぐ
    友達の4駆の後部座席に乗ってはしゃぐ
  • 宮城トヨタの試乗車。プラドやハイラックスはもちろん、すでに新車販売のないランドクルーザー70やFJクルーザーも運転できる
    宮城トヨタの試乗車。プラドやハイラックスはもちろん、すでに新車販売のないランドクルーザー70やFJクルーザーも運転できる
高低差もありバラエティに富んだコース
高低差もありバラエティに富んだコース
  • オートサロンにも出展されたピンクのFJクルーザーも運転できる
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  • 宮城トヨタのスタッフが助手席から走り方をレクチャーする
    宮城トヨタのスタッフが助手席から走り方をレクチャーする
  • これからコースへ向かう来場者を笑顔で見送る
    これからコースへ向かう来場者を笑顔で見送る
  • ミニバイク教室も実施
    ミニバイク教室も実施
兄弟、親子でRCカーを楽しむ
兄弟、親子でRCカーを楽しむ
ホイールやサスペンション、タイヤ、ホイール、マフラー、外装パーツなどその場で相談できるブース
ホイールやサスペンション、タイヤ、ホイール、マフラー、外装パーツなどその場で相談できるブース
JAOS(右)とトラスト(左)のプラド。同じプラドがこれだけ印象が変わる
JAOS(右)とトラスト(左)のプラド。同じプラドがこれだけ印象が変わる
受付、コースマーシャル、誘導と来場者に楽しんでいただくためにたくさんのスタッフがイベントスタッフとして活躍
受付、コースマーシャル、誘導と来場者に楽しんでいただくためにたくさんのスタッフがイベントスタッフとして活躍

(テキスト:寺田昌弘/写真:茅原田哲郎・佐藤紘一郎)

ダカールラリー参戦をはじめアフリカ、北米、南米、欧州、アジア、オーストラリアと5大陸、50カ国以上をクルマで走り、クルマのある生活を現場で観てきたコラムニスト。愛車は2台のランドクルーザーに初代ミライを加え、FCEVに乗りながらモビリティーの未来を模索している。自身が日々、モビリティーを体感しながら思ったことを綴るコラム。


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