地名がついたのはいつから? 昔のナンバープレート

時代の移り変わりとともに様式を変えてきた日本のナンバープレート。近年の様式なら何となく思い出せても、それ以前のものとなると分からない人も多いのでは? 全国自動車標板協議会が東京モーターショーで展示していた「日本のナンバープレートの歴史」から、昔の貴重な自家用車のナンバープレートをご紹介します!

封印が付いている/昭和26年以前

「道路運送車両法」で自動車登録が始まる以前のナンバープレート。数字の上にある赤い部分には「東京都自動車鑑札」と書いてあります。半世紀以上前のものですが、現在のナンバープレートと同様に封印(プレートを固定するボルトを覆っているキャップ)が採用されていて、その形は今と大きく変わりません。

緑文字になった/昭和26年以降

数字の色が緑色になった「道路運送車両法」施行以後の自家用車のナンバープレート。上が東京都、下が群馬県で使用されたものです。登録府県の頭文字と分類番号を横一列に表示するというルールがここで確立しましたが、東京都だけは地名表記が省略されていました。

ひらがなの使用が始まった/昭和30年

昭和30年に東京都で使用された自家用車(普通・小型自動車)のナンバープレート。ひらがなが使用され、上下二段表示になりました。まだ東京都には地名表記がありません。大きさは一回り大きくなって、現在と同じサイズに。​​

東京都に地域名の頭文字が導入/昭和36年

昭和36年に東京都で使用された自家用車(普通・小型自動車)のナンバープレート。ここで初めて、東京都に地域名の頭文字が導入されました。区分は、品(川)、足(立)、練(馬)、多(摩)の4つ。この翌年、数字と数字の間にハイフンが入るようになります。

フルネームの地域名になった/昭和39年

​​普通・小型・軽自動車ともに頭文字からフルネームの地域名表示に。この後、昭和42年に車種別分類番号が2桁になり、平成9年にはそれが3桁になり、現在の見慣れたナンバープレートの様式になります。

​​今年6月に法改正が行われ、今後は地域の名産や観光地、ご当地キャラなどをあしらった図柄入りナンバープレートの導入計画も進められている日本のナンバープレート。これまでになかった新しいデザインの登場に注目したいですね!

(根岸達朗+ノオト)

[ガズー編集部]