いくつ分かる? ナンバープレートの常識クイズ

クルマの前後に必ず取り付けられているナンバープレート。今回は、知っているようで知らない、ナンバープレートの常識を○×クイズ形式で紹介します。

Q1 ナンバープレートに使われているひらがな。普通自動車のレンタカーは「わ」だけである

A1 ×

ナンバープレートのひらがな部分は用途を表していて、事業用、自家用、レンタカー用、駐留軍人軍属私有車両等といった分類がされています(駐留軍人軍属私有車両等にはアルファベットが使用されている場合もあります)。普通自動車の場合、レンタカーで使用されるひらがなは「わ」と「れ」があります。なかなか見かけない「れ」ですが、それもそのはず。

一部例外を除き、「札幌」ナンバーに次いで、今年2月、全国2番目に「沖縄」ナンバーで導入されたばかり。1度登録された番号は使用することができないのですが、沖縄では観光業が好調でレンタカーの貸し出しが増え、「わ」の番号がすべて払い出されたそう。そのため、新たに「れ」ナンバーが導入されたとのこと。今後、沖縄に行けば「れ」を見かけるかもしれませんね。

Q2 ナンバープレートに使用されないひらがながある

A2 ○

「お」「し」「へ」「ん」の4文字は、発音しにくい、縁起が悪いといった理由で使用されません。
「お」……「あ」、「す」、「む」と見間違いやすい、発音すると「を」に似ているから
「し」……「死」を連想させ、縁起が悪いから
「へ」……「屁」を連想させ、イメージが悪いから
「ん」……発音しづらいから
また、ひらがなの隣の4桁の数字(一連指定番号)は、「・・ ・1」から「99-99」まで順番に振られますが、下2桁が「42」「94」は縁起が悪いとされ、払い出されません(希望番号制度で指定された場合を除く)。

Q3 ナンバープレートの左にあるアルミ製のキャップ。破損していたが、ナンバープレートは外れていないので、そのままにしていても問題ない

A3 ×

ナンバープレートを固定するボルトの上に被せるアルミ製のキャップを「封印」と言います。バイクと軽自動車以外の自動車は、封印取扱受託者等により後部ナンバープレートの左部分に封印の取り付けを受けなければなりません。

封印は、ナンバープレートやクルマの盗難防止のためのもの。そのため、封印が外れていたり破損したりしている場合は、取り締まりの対象となります。自分で取り付けるのではなく、登録を受けた陸運支局で再封印の手続きを行いましょう。

Q4 ナンバープレートカバーを付けたら判読しにくくなったが、汚れ防止のためなので問題ない

A4 ×

自動車のナンバープレートは、道路運送車両法で「見やすいように表示しなければ、運行の用に供してはならない」と定められています。さらに今年の2月、国土交通省はナンバープレートのカバーについて、一見無害と思えるクリアタイプのものでも、太陽光の反射や雨水の付着で視認性が落ちることが確認されたため、装着を全面的に禁止する方針を決めました。

実際に法改正を経て施行されるまでには時間はかかりますが、すでに条例によって規制されており、条例違反に問われる場合もあります。念のため取り外しておいたほうがいいでしょう。

Q5 希望番号制度を利用すれば、自分の希望した番号を必ず取得することができる

A5 ×

希望番号制度とは、自動車のナンバープレート(4桁の一連指定番号)に自分の希望する番号を付けることができる制度。ただし、特に人気が高い番号は抽選制となっており、当選した人のみ取得することができます。

例えば、「1」「7」「8」「88」「333」「555」などが抽選対象です。オリンピックの東京開催が決まってからは、「2020」の希望者が増えたため、昨年新たに抽選番号に加えられました。

先日のニュースで、来年度にもイラストなど図柄が入った自動車用ナンバープレートが誕生する見込みと報道されました。ご当地ナンバーに続き、ますますナンバープレートが盛り上がりそうです。

(平野友紀子+ノオト)

[ガズー編集部]