スズキの歴史が一カ所に集約! スズキ歴史館探訪

現在は軽自動車のみならず、コンパクトカーでも高い評価を受けているスズキ。その歴史を詰め込んだミュージアム「スズキ歴史館」をご存じでしょうか? 浜松市にあるスズキ本社の隣に存在するスズキ歴史館は、創業から現在までの歴史をたどれるほか、クルマ作りの手順まで学ぶことができるという、クルマ好きなら何時間でもいられるような場所なのです!

今回の相棒は初代ワゴンR!

今回スズキ歴史館への相棒となったのは、1993年にデビューした初代ワゴンR。それまで軽自動車は近距離移動をメインとしたセカンドカーや、女性の買い物の足しというキャラクターでしたが、ワゴンRは「ファーストカーになる軽自動車」というコンセプトで開発され、現在まで続く「軽トールワゴン」という新ジャンルを開拓した先駆車なのです。

ちなみに初代ワゴンRが登場した1993年時点ではまだ軽自動車は高速道路で80km/hまでしか出してはいけない時代だったのですが(2000年10月に撤廃)、今回の旅では100km/h巡行も難なくこなしてくれ、現代の交通事情の中でも過不足ない力を見せてくれました!

いよいよスズキ歴史館へ!

スズキ歴史館は3階建てとなっており、1階はエントランスと現行車が展示されています。ここでは自由に実車に触れることができるほか、カタログやスズキグッズも購入することができます。

ミニカーやキーホルダー、湯飲みまで、物欲センサーが刺激されまくるラインナップ

2階は現在のクルマづくりが学べる!

2階では、実際にどのような手順を踏んでクルマが作られているかを学ぶことができます。といっても工場でのクルマづくりだけではなく、なんと企画段階から! 企画会議から設計、デザイン、実物大クレイ(粘土)モデルの作成と順を追って見ることが可能。そして、最終的にライン生産を経て世界中に輸出されるところまでしっかり追体験ができて、すでにもうお腹いっぱいなボリュームです。

モニターでの説明&実物での説明でマニアも満足!

3階にはスズキの歴史が一堂に会する!

スズキの歴史のスタートは1909年に創業者の鈴木道雄氏が創業した「鈴木式織機製作所」でした。スズキ歴史館にも多くの織機が展示されています。

こちらはスズキ初の市販4輪自動車のスズライト。1955年にデビューした軽自動車で、現在のアルトのご先祖様とも言えるクルマです。もちろんこちらでも映像で開発秘話を見ることができますよ!

もちろん、今回の相棒と同型の初代ワゴンRも堂々展示。他にも多くの歴史的名車が多数展示されていますが、実際に行ったときの感動が薄れてしまうので敢えて今回は紹介いたしません! 予約さえすれば入場無料ですので、ぜひ足を運んでいただくことを強くオススメいたします!

なお、今回は省略してしまいましたが、2輪車の展示ももちろん充実。クルマ好きだけではなく、バイク好きも楽しめるスポットとなっています。公式サイトには推奨所要時間は1時間半と書いてありますが、結局3時間ほど滞在してしまいました(笑)。

(小鮒康一+ノオト)

[ガズー編集部]