万が一に備えて! クルマに常備したい緊急グッズ5選

クルマで移動中に災害に遭遇する。そんな事態を考えたことはありますか?
災害に遭遇して身動きが取れなくなる可能性は誰もが持っています。クルマで移動する以上、地震や噴火、そして土砂崩れや大雪などで道路が寸断されてクルマのなかでじっと助けを待たなければならない状況がいつ訪れてもおかしくないのです。高速道路などで長時間立ち往生することだってあります。

みなさんは、そんな時を想定し、「備え」を考えているでしょうか。
今回は、クルマのなかに積んでおきたいクルマでの立ち往生に備えた緊急アイテムを5つ+α紹介しましょう。

クルマから脱出するためのレスキューハンマー

災害に関連する事故はもちろん、日常的な事故でも衝撃でシートベルトバックルが変形してシートベルトが外せずにクルマから脱出できなくなることがあります。そこで活躍するのがレスキューハンマー。カッターでシートベルトを切断し、ドアが開かない時には先端のハンマーで窓ガラスを簡単に割ることができるツールです。ドアポケットなどシートベルトが外れなくても手が届く場所に備えておきましょう。クルマが水没した際にも脱出を助けてくれます。

寒い日に助けを待つ間にはブランケットが欲しい

クルマが動けなくなった時などには、燃料を温存するため、そして特に雪の日は一酸化炭素中毒を防ぐためにも、エンジンを止めるのがベター。冬にエンジンを止めると暖房が効かなくて困るのですが、毛布があれば寒さを軽減できます。厚めの毛布を用意するほか、エマージェンシーブランケットを持っていると安心ですね。これはアルミを蒸着した極薄のシートで、防風・防寒に優れているのが特徴。コンパクトに折り畳めるのに保温性に優れるから、災害時や遭難時にも使われるアイテムです。

懐中電灯に加えてランタンもあれば安心

懐中電灯は多くの人がクルマに積んでいると思いますが、加えてキャンプで使うランタンがあれば安心です。車内で夜を過ごさなければならなくなった状況でエンジンを止めざるを得ないとなったとき、真っ暗なままだと精神的に不安定になりがちです。乾電池式だと肝心な時に電池切れもあり得るので、車内でも充電できるタイプがオススメですね。

100V電源がとれるインバーターが便利

これはクルマのなかで被災したというよりも停電など何らかの理由により家で電気が使えない時のための備えともいえますが、クルマの電力を家庭用のAC100Vに変換して電化製品に供給するインバーターがあればスマホを充電したりテレビが見られたりと、とても重宝します。容量により使える電化製品が変わってくる(容量が大きいほど消費電力の大きな電化製品を動かせる)ので、せっかく購入するのならある程度大きなタイプを選んだほうがいいでしょう。

水があれば、命を守れる確率が高まる

健康な人であれば食事をしなくても1週間以上生きられますが、飲み物を口にしないと3~5日で生きられなくなってしまうのだそうです。そこで、クルマの中には飲むことのできる水を積んでおきましょう。クルマが立ち往生した時などにのどを潤し、生命を維持してくれます。また水道がない場所でケガをしたときの傷口の洗浄などにも使えます。非常食やキャンディー、チョコレートなどカロリーを摂取できる食べ物も車内に積んでおくとより安心です。

“プラスα”の備えとしてこんなアイテムもあれば安心

かつてより減っているとはいえ日本でも年間約1500件の車両火災が起きています。そこでクルマにも消火器を積んでおけば安心。自動車用に開発された消火器も販売されています。

普段の心掛けも大切

クルマは燃料がなければ走ることができないし、空調を使うこともできません。そこで万が一に備え、日ごろから燃料は常に多めにしておくと安心できます。具体的には、燃料計の針が半分を下回ったら給油するように心がけておけばいいでしょう。そうすればもし2011年の震災直後のようにガソリン不足になっても、多少の移動はできる余裕があるからです。

備えあれば患いなし。
災害にはいつ巻き込まれるのかわかりません。もちろん巻き込まれないに越したことはありません。しかし万が一の際に少しでも安心できるように、生き延びることができるように、クルマの中には最低限の緊急グッズを積んでおくことをオススメします。使わずに済むことを祈りながら。

(文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]