苦手な駐車が楽々クリア!? 「インテリジェントパーキングアシスト」機能のすごさを体感してきた
「運転はしてみたいけど、駐車が苦手で……」
普段よくクルマに乗っていても、車庫入れなどの「駐車」に苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか。駐車には周りとの距離を図る車幅感覚や微妙なハンドリング操作が要求されるので、慣れていない人からするとやっぱり大変ですよね。
最近は自動運転や運転アシスト機能もどんどん充実してきていますが、そんな最新技術は、本当に運転初心者の助けになるのでしょうか!?
今回は、トヨタの最新機種に搭載されている自動運転サポート機能「インテリジェントパーキングアシスト」機能を体験してきました。
「インテリジェントパーキングアシスト」って一体なに?
案内・サポートしてくださるのは、モビリティの体験型テーマパークMEGA WEBの大野元明さん。「駐車が苦手な人でも、本当に大丈夫なのでしょうか」と聞くと、「もちろん!」との力強いお言葉。
まずは「インテリジェントパーキングアシスト」機能について解説してもらいました。
- 左)トヨタメガウェブの大野さん
「トヨタのクルマには、現在駐車サポートシステムが3種類あります。ヴォクシーなどに搭載されている『インテリジェントパーキングアシスト(以下IPA)』。2つ目は、アルファードやクラウンなどに搭載されている『インテリジェントパーキングアシスト2(IPA2)』、3つ目は、プリウス等に搭載されている『シンプルインテリジェントパーキングアシスト(S-IPA)』です。システムの種類によって、駐車枠の検知方法に違いはありますが、運転手はブレーキングとシフトレバーを操作するだけで、バックや縦列駐車時のステアリング操作を自動で行ってくれるという機能です」(大野さん)
「IPA」はバックからのアシストなので、「R」に入れてから後方カメラで駐車枠を認識、アシストします。「IPA2」「S-IPA」は、超音波センサーやカメラで駐車スペースを検知し、スイッチを押すと適切な後退開始位置への前進誘導も行うというもの。また、切り返しが必要な状況でも、シフトを「D」「R」と切り替えるだけでステアリング操作をアシストします。
- 車体の前後にそれぞれ6つずつ、超音波センサーが搭載されている。今回は新型プリウスでチャレンジ!
まずは大野さんが操作するクルマの助手席で、パーキングアシスト機能を実演してもらいました。
動き出した途端、
「おお! す、すごい!」
と、思わず感嘆の声を漏らしてしまうほど!
駐車ボタンを押したと思ったら、ハンドルがクルクルと自動で動き、まるで生き物のようにクルマが勝手に駐車位置を目指して動いてくれるではないですか。ブレーキング操作をしているとはいえ、なんてなめらか。これなら、どんなに狭くて難しい場所でも楽に駐車ができそうです。
- 駐車は本当にスムーズ! まるで生き物が勝手に動いている気分
さっそくパーキングアシスト機能を使ってみよう!
デモンストレーションのあとは、実際に筆者が運転席へ座り、パーキングアシスト機能を使った駐車にチャレンジ。操作手順は、いたってシンプルです。
- 右脇にある「P」ボタンが、インテリジェントパーキングアシストモードのボタンだ
1, 車体を駐車スペースのそばに停車させる。
2, 「インテリジェントパーキングアシストボタン」を押す。
3, アクセルとブレーキ、シフトレバーの操作を行い、車体をバックさせる。ハンドリング操作は自動で行うが、念のために手を添えて万が一の事態に対応できるようにしておく。
4, 駐車したい位置まで車体が移動したら、シフトレバーをパーキングに入れて完了。
本当に、たったこれだけなんです。
ちなみに車体を駐車スペース近くに停車させる必要がありますが、停車位置に近すぎたり遠すぎたり、さらにはスペースが狭すぎると自動感知がされないので、注意が必要です。筆者は最初、うまく駐車位置が自動感知されなかったのですが、少し車体の位置を調整したら反応してくれたのでホッとしました。
- バックモニタやアシスト表示に従えば、ハンドルには手を添えるだけ。でも安全確認は目視も含めて、十分に行うこと!
また、アクセルとブレーキ操作はドライバーが行います。もし踏み間違いなどを起こした場合は、急発進を抑制してくれるとのこと。近年、多発している踏み間違いによる事故も、この機能があれば安心ですね。
ほかにもフロント画面には「停車位置まであとどの程度あるか」といった情報や「ゆっくり前進」といった指示も表示されます。空間把握ができていないことが、私が駐車を苦手と感じる原因なので、これらの表示は大きな助けになりました。
- どの程度後退したら良いかなどの情報がフロント画面に表示されている。スピードの出しすぎも、ここで注意喚起されるから安心!
「こちらの機能は、ファミリー層や普段運転しないという方に人気です。搭載されたクルマに乗ることで駐車への苦手意識が軽くなり、さらに運転が楽しめるようになってもらえるとうれしいですね」(大野さん)
「あそこは停めにくそうだから……」という心理的ネックは、自らの行動範囲を狭めてしまうもの。せっかく自動運転やアシスト機能が各社充実している時代ですから、その機能を活用しない手はないですよね。みなさんも安心安全の最新機能を知って、カーライフをより楽しんでみてください。
(取材・文:おおしまりえ 編集:ミノシマタカコ+ノオト)
<関連リンク>
トヨタの安全技術>駐車をするとき:自動駐車サポート機能
https://toyota.jp/safety/scene/parking/index5.html
MEGA WEB
https://www.megaweb.gr.jp/
[ガズー編集部]
あわせて読みたい!
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-