掘り出し物に合えるかも！　クルマ・バイク好きが集まるディープなフリマ「エクスチェンジマート」へ行ってみた

2019年8月18日（日）、神奈川県相模原市で「エクスチェンジマート」が開催されました。このイベントは、クルマ・バイクに関係したアイテムが集まる、登録制の野外フリーマーケット（スワップミート）です。

関東で定期的に開催されているクルマ・バイクに特化したフリーマーケット系のイベントは少ないとのことで、特にバイク好きの間では、掘り出しものが見つかるイベントとして知られているそう。今回は、同イベントの魅力を紹介します。

こちらのイベントは、雨天で中止にならなければ毎月第3日曜日に、高田橋か大磯ロングビーチで開催中。イベントの開始時間は朝の5時から11時までと、早朝に始まり、午前中には終わります。なぜ、こんな早い時間なのでしょうか。

「海外のモーター系のスワップミート（蚤の市・フリーマーケットなどとほぼ同じ意味）は夜中に始まって、午前中まで盛り上がるこが多いのです。このイベントもそうしたかったのですが、周辺住民さんへの配慮といった理由を考えて、午前5時からとしています」（イベント運営担当者）

1999年8月から開催していて、今年でなんと20周年。元々はバイク関連のグッズに特化したフリーマーケットでしたが、大磯ロングビーチなどで開催するようになるとクルマ関連の出展も増えてきたのだそうです。

今回お邪魔した高田橋の会場は、7・8・9月に夏季用の会場として使っているとのことで、どちらかというとバイク系の出展が多いとのことでした。

誰もが安心して売買するために、出展者が全て事前登録制を取っていることも、このイベントの特徴のひとつ。企業やショップの参加もありますが、多くは個人の参加者です。常連の出展者さんの他に、毎回新規の出展者さんも一定数います。

出展物は、ミニカーやおもちゃ、雑誌類、バイク・クルマのメンテナンス用品から、おそらくカスタムやレストア用の部材の切り出しに使うのであろう高速カッターやグラインダーなどの工具類、ハンドルやバンパーやエンジンと思われるパーツや、素人な筆者には用途がわからない鉄製部品などさまざまです。

「パっと見はガラクタにしか見えないものが貴重なものだったり、出展者がその道で知られるコレクターさんだったり、なんてことがよくあります」（イベント運営担当者）

売りに出す理由もさまざまで、海外製のミニカーを多数売っていた方は「置く場所が手狭になったので、主にダブりだったものを持ってきました」と明かします。

一方、レカラのステアリングなどを売っていた男性の方は、奥さんに「売ってこい」と言われたとのことで「3年ぶりに参加です。自宅で眠っていた物を中心に持ってきました。クルマやバイクをいじるのは好きですが、やっぱり家族がいるとなかなかできないのが現実で……」と、哀愁を漂わせていました。

イベントの後半になると、出展者や参加者の方はクルマ・バイクのコレクション談義などで盛り上がります。

特に目立っていたのが、日本では珍しいチェコスロバキアの自動車メーカー、シュコダ・オート製の「シュコダ・ラピッド」というセダンタイプのクルマ。冷戦時代最末期、チェコとスロバキアが分裂する直前のモデルなのだそう。

特徴はRR駆動なところで、エンジンが後ろにあり、ボンネットはなんとトランクになっていました。

同車のオーナーさんによると「日本だと、デロリアンより珍しい」とのことで、実際にクラシックカーのイベントでデロリアンの隣に停めた際は、デロリアンのオーナーさんも物珍しそうに見ていたとのことでした。

次回のイベントは9月15日に、今回と同じ会場である神奈川県相模原市の高田橋で開催されます。出展者として参加する場合は事前登録が必要、一般入場の場合は入場料500円となっています。興味がある人は、ぜひ訪れてみてはどうでしょうか。

（取材・文・写真：斎藤雅道　編集：ミノシマタカコ＋ノオト）

＜取材協力＞
エクスチェンジマート
http://exchangemart.hypermart.net/

[ガズー編集部]