年賀状用クルマイラストの描き方をプロのクルママンガ家に教わった
毎年、頭を悩ます年賀状のデザイン。「文面だけじゃ、寂しいかな?」そう思っている皆さん、今年は愛車のイラストに挑戦してはいかがでしょう?
今回は、クルママンガ家の田代哲也先生にお願いし、「20分で描ける、クルマの描き方」を教えてもらいました!
田代哲也先生ってどんな人?
リクルートの自動車雑誌『カーセンサー』、カーセンサーnet『日刊カーセンサー』にて、人気企画【自動車ゼミ】を連載する田代哲也先生。過去に『CAR BOY(八重洲出版)』、『カーマガジンJAC(JAC)』でもクルママンガの連載を持ち、『DIME(小学館)』や『エンスーCARガイド・スイフトスポーツ編(エンスーCARガイド)』にも寄稿されています。
- 画像:日刊カーセンサー
- 画像:日刊カーセンサー
デビュー当初より、ギャグマンガや四コママンガを執筆。代表作に『ハサムぞ!!』(ビッグコミックスペリオール連載/小学館)や、『だってタカツなんだもの』(まんがパロ野球ニュース連載/竹書房)が挙げられます。1999年より、クルマに関わるイラストやマンガを手がけるようになりました。
通常、手描きで下描きをした後、パソコンに取り込んで仕上げや着色を行う手法を取っているそうです。
長年、東放学園高等専修学校にてイラストアーツ講師、東放学園映画専門学校にてアニメーション映像科講師を勤められており、イラストの描き方をわかりやすく伝えるプロフェッショナルでもあります。
今回は年賀状を想定し、クルマ前面の描き方を教えてもらいます。トヨタ「プリウス」とトヨタ「ノア」を題材にしましたが、ほかの車種でも基本的な描き方は一緒だそうです。
プリウス編
まずクルマのボディ(ボンネットから下)を描き、その上にフロントガラス部を描きます。クルマを前面から撮影し、プリントアウトした画像が手元にあると、形状が把握しやすいそうです。
次にトヨタのエンブレムがある場所を中心とし、十字(アタリ)を入れます。
続いてエンブレムの位置を基準にし、ヘッドランプを描きます。
エンブレムの下にある特徴的なフロントグリルを描いた後、下にナンバープレートも描きます。ボンネットに走るラインも、エンブレムを基準に描き込みましょう。
プリウスらしく見えてきました。続いてサイドミラーです。バンパーの下部と左右にある装飾は、フロントグリルを基準に描き込みます。難しいようなら、細かいディティールは省略してもかまいません。
続いてバンパーの底部を基準に、地面を描きます。
タイヤを描いたら下描きは完成です。タイヤの角は直角ではなく、角度をつけるといいそうです。
次にペン入れを行うのですが、輪郭(各部位の外側の線)を描くための太いペンと、それ以外を描く細いペンを用意します。田代先生は、それぞれ0.5ミリと0.2ミリのペンを使用しているそう。
有名な話ですが、トヨタのエンブレムは3つの楕円から構成されています。エンブレムをしっかり描くか、シンプルに3つの楕円で表現するかは、イラストの大きさやほかの描き込み具合に合わせましょう。
ペン入れが終わったら、下描きを消しゴムで消すことで、いわゆる「線画」の完成です。濃い影の部分や黒いパーツは、ペンで塗りつぶします。ただしタイヤはパターンを表現するため、塗らないでおきます。
最後に愛車のボディカラーで着色します。カラーペンでも色鉛筆でも、好きな画材を使いましょう。
プリウスのイラストが完成しました! ヘッドランプの中など、細かいディティールを描くかは、個々の判断で行います。今回、田代先生は年賀状という目的から、あえて細かくは描き込みませんでした。
ノア編
ノアでも基本的な描き進め方は一緒です。まず長方形のボディの上に、台形のフロントガラス部を乗せる感じで、前面からの輪郭を描きます。
次にノアのエンブレムがある場所を中心として十字(アタリ)を描き、フロントランプやフロントグリルを描きます。
ナンバープレートを描き、これを基準にしてバンパーの装飾を描き込みます。
ボディとフロントガラス部の境を基準に、サイドミラーを描きます。
バンパーの底部を基準に、床を描きます。一緒にノアのエンブレムも描き込んでしまいましょう。
ノアのエンブレムは、イラストにするのが難しいデザインです。下のイラストを参考に、描きましょう。
タイヤを描けば下描きは完成です。太いペンと細いペンでペン入れを行い、インクが乾いたら消しゴムをかけます。
濃い影や黒いパーツを塗りつぶし、線画が完成しました。参考にしたのが白いノアだったのでボディは塗らず、メッキパーツとタイヤだけ着色します。
ノアのイラストが完成しました!
プリウスとノア、両方のイラストを使って年賀状にすると、このような感じになるでしょうか。
もらった人も楽しい気分になれる、手描きイラストの入った年賀状。ちょっとぐらいの失敗は、意外にいい味になります。気になった方は、挑戦してみてください!
(文・写真:糸井賢一 イラスト:田代哲也 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
田代哲也ウェブサイト「ポンチ生活」
http://tash.eek.jp/
カーセンサーnet
https://www.carsensor.net/
[ガズー編集部]
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