ポルシェ公式のレンタカーサービスが登場！実際に乗ってみた

ここ数年、高級車やスポーツカーを専門に扱う「変わり種」のレンタカーサービスが、増えています。そんな中、ポルシェジャパンが最新のポルシェ車をレンタルするポルシェ公式プレミアムレンタカーサービス、「Porsche Drive」を2019年末より開始。北米やヨーロッパではすでにスタートしていて、日本は6カ国目、アジアでは初となるとのこと。ポルシェジャパン本社のある虎ノ門ヒルズを拠点に展開されます。

今回は、ポルシェジャパン コーポレートビジネスディベロップメント スマートモビリティ担当の富永憲英さんに、Porsche Driveを導入した狙いやその使い方を聞くとともに、実際にサービスを体験してきました。

「なぜ、ポルシェが公式のレンタカーを？」と思ってしまいますが、その根本には「多くの人にポルシェの良さを知って欲しい」という気持ちがあるそうです。

「Porsche Driveは、2015年にドイツでスタートしたサービスで、ポルシェの素晴らしさを体感していただくために始めたものです。多くのポルシェファンがいる日本でも、同様にポルシェの素晴らしさを知っていただくため、2019年12月にサービスを開始しました」（富永さん）

虎ノ門ヒルズにカウンターを位置していることから、近隣に勤めている方の利用が中心だそうですが、日本へ旅行に来たインバウンドのニーズも高いそう。では、利用に制限はあるのでしょうか？　スポーツカーのレンタカーサービスの中には、「35歳以上」と年齢制限を設けている場合もありますが……。

「本サービスは、誰でもポルシェに乗っていただけるよう、年齢制限を設けておりません。運転免許があればどなたでも利用できます。20歳の方の利用していただいたこともありますね。また、どなたにもポルシェを楽しんでいただけるように、サポート体制も充実させています」（富永さん）

出発したあとに「スイッチの使い方がわからない」「ナビはどう設定するの？」となったときも、サポートデスクに電話をすればオペレーターが、教えてくれるそう。さらに「どこに行けば良いか分からない」という人に対しては、予約時のメールで、レンタルプランごとにおすすめのドライブスポットを教えてくれると言います。東京周辺の道を知らなくても大丈夫、というわけです。

実際にPorsche Driveを体験してみました。今回、お借りしたのは、ラインアップされている6車種の中でもっとも人気が高いという「911カレラGTS」。SUVの「マカン」や「カイエン」も用意されていますが、スポーツカーである「911」シリーズや「ケイマン」を一人でレンタルするお客様が多いそうです。

借りる手続きを済ませて地下駐車場に案内してもらうと、赤い911が停まっていました。出発前に、まずはポルシェならではの操作や機能を教えてもらいます。説明を受けたところで出発！

渋滞が多い都内でも、2ペダルATであるPDKの911GTSは快適です。首都高速を流れに乗って走らせてみると、ステアリングやアクセル／ブレーキといった各種操作系がレスポンス良く反応し、運転すること自体がとても楽しく感じられました。運転すればするほど「もっと乗っていたい！」と思うほど。

今回は首都高を一回りしただけでしたが、それだけでも「非日常のひととき」を体験できました。実際にサービスを利用したお客様からも満足の声が多いらしく、多くの方が「また利用したい」と回答するそうです。

サービスを開始して、まだ間もないPorsche Drive。今後は、利用したお客様からの意見を取り入れてサービス向上に努めたいとのこと。

「おかげさまで、利用されたほとんどの方から満足の声をいただいていますが、『あのモデルをラインアップに入れてほしい』とった意見もあり、まだまだニーズを学んでいる途中です。今後はそのニーズを反映していき、最新のポルシェをラインナップしていきたいです」（富永さん）

スポーツカーのレンタルサービスはほかにもありますが、最新のさまざまなポルシェ車に乗れるのはPorsche Driveならでは。ほかのメーカーからも、こうした公式レンタカーサービスが生まれるといいですね。

（取材・文・：西川昇吾　写真　西川昇吾・ポルシェジャパン　編集：木谷宗義＋ノオト）

＜関連リンク＞
Porsche Drive公式サイト
https://www.porsche.co.jp/porschedrive/

[ガズー編集部]