トヨタ・セリカ コンバーチブル…みんなで乗れる国産オープンカー

今回は、日本生まれのオープンカーの中から、4人で楽しめるモデルをピックアップ。1980~90年代に生まれたなつかしいクルマを中心に、週替わりで紹介します。

トヨタ・セリカ コンバーチブル

1985年にFF化されて登場した“流面形”スタイルの4代目セリカに、1987年に追加された4座のコンバーチブル。ちなみにセリカでは、3代目から北米仕様にコンバーチブルが設定されており、日本にも若干数が輸入されていた。

国内向けの4代目セリカは3ドアのハッチバッククーペのみだったが、コンバーチブルのベースは輸出仕様に存在した2ドアのノッチバッククーペ(姉妹車だった国内向けのコロナ クーペにセリカのマスクを付けたもの)。そのボディーをオープンボディー架装のスペシャリストであるアメリカのASC社に送り、電動開閉式ソフトトップ付きに改造してから日本に送り返すという手法で製作された。エンジンは最高出力120psを発生するハイメカツインカムの2リッターで、ギアボックスは5段MTと4段ATが用意されていた。

これに続く5代目および6代目セリカにも、同様の手法で作られたコンバーチブルがラインナップされた。3代続けて(輸出仕様も含めれば4代)4座コンバーチブルが設定されたモデルは、日本車ではこれまでのところセリカのみである。

[ガズー編集部]