【プリウス 新型車使い勝手をレビュー】普段乗り、ぶっちゃけどうなの?

  • 新型プリウス

こんにちは矢田部です。今回は、5代目「新型プリウス」についてレポートしていきたいと思います。試乗は1日と限られていましたが、プリウスZ E-Foureで街乗り&高速道路と時間の許す限り走ってきました。その中で感じた、良かったこと&気になるところを包み隠さずお伝えするので、購入を検討されている方は是非参考にしてみてください。

新型プリウスは、こんなクルマ↓

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オーナーさんに愛されるマイカー(愛車)を目指し、「一目惚れするデザイン」「とりこにさせる走り」をコンセプトに、内外装デザインだけではなく、走行性能もスポーティーに一新されています。トピックスは、HEVとPHEVがラインアップされたこと。。PHEVとはプラグインハイブリッドの略称で、ご家庭などに設置されている外部充電機能をHEV車に追加している車のことです。街乗りはバッテリーに充電した電力だけで走行がほぼ補え、長距離ドライブはバッテリー電力に加えてエンジンを使うHEV走行が可能と、電気自動車とガソリン車の良い所を生かしながら走れるというわけです。

ちなみに、PHEVに先行して2023年1月に販売が開始されたHEVモデルは、納期が1年〜待ちという事態になっているそうです。車両価格はHEVが320〜372万円(税込)、PHEVが460万円(税込)。軽自動車と比較すると決してお財布に優しいお値段とはいえませんが、その分魅力がギュッと詰まったクルマです。
※299万円〜321万円のベースグレード「U」はKINTOのみ。

チェックポイント1 外装と内装のデザイン

洗練された流れるような外観は、これまでのプリウスとはまた違った印象でかなり近未来的にイメチェンしています。なんなら、先進的すぎて街並みに馴染むのに時間がかかりそうなくらいです(笑)。。かっこよくなったデザインを、いいなと思う人は多いのではないでしょうか。フロント、リアともに素敵なのですが、私が良いなと思ったのはサイドビューです。

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19インチの大径タイヤを装着していることに加えて、フェンダーアーチのモールが黒く綺麗に処理されていて、視覚的にボディが薄く感じておしゃれ感があります。

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先代モデルで特徴的だったリアドアからリアフェンダーにかけてエッジの立った直線的なラインは無くなり、自然で丸みを帯びたボリューム感のあるデザインになりました。リアドアはチリがなくツルっとしていて、余計なラインが一切入っていません。そして、ドアハンドルも目立ちにくい工夫が施され、スタイリシュな2ドアハッチバックに見えるフォルムになっています。まるで、デザインデッサンからそのまま抜け出てきたと思えるほど!

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フロントガラスはなんと、スープラのAピラー(フロントガラス横の柱)の角度よりも寝ているんです。攻めたデザインは、よりスポーティーさを感じ、プリウスというエンブレムを見なければ違うクルマだと思えます。

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内装は、黒基調の車内に深みのある赤を挿し色として入れることにより、シックで大人な空間に仕上がっています。開放的で居心地が良いというよりは、外観同様にスポーティーな走りを楽しみたくなるデザインです。

チェックポイント2 居住性

ガッチリと身体をホールドしてくれるシートは長時間運転していても疲れないし、表皮が何ともいえない肌触りでとても気持ちよかったです。私が試乗したZグレードには「前席シートベンチレーション」が標準装備されていて、エアコンによる室内の冷気を座面と背もたれ面シートが吸い込み、身体とシートの接着面が冷たくなるという機能が搭載されていました。いかに車内を快適に過ごせるかが考えられていました。

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運転席&助手席は座面を1番下にして158cmの私が座ると、ヘッドクリアランスは こぶし4個分くらい、1番上にすると こぶし3個分ほど余裕がありました。足元にはかなり余裕があるので、女性で窮屈と感じる人は少ないと思います。

2列目のヘッドクリアランスは こぶし2個分くらいで、前席と同様に足元はかなり余裕があります。
後席の窓は尻上がりで小さめですが、その分リアウインドウから自然光が入ってくるので車内が窮屈だと感じないのは◎。物理的に広くても、圧迫感があると過ごしにくいと感じる私にとっては嬉しいポイントでした。

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フロントガラスが寝ているため運転席のルーフが低くなっているので、乗り込みにくさが気になりました。慣れれば大丈夫だと思いますが、コツンと頭を打ってしまうシーンも……。ただ、その分外観がカッコイイと割り切ってしまう人も多いはずです!

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シートの座り心地は抜群ですが、後部座席中央に付いたシートベルトの金具が左肩に当たってしまうのは残念ポイントでした。

チェックポイント 3 収納&積載

使い勝手も申し分なくシッカリ荷物も積むことが出来るので、これ1台あればファミリーカーとしても充分です。

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この形のクルマだと積載量が気になるという方も多いと思いますが、頑張れば買い物かごを3つ、大型のスーツケースを2つ積めます。
また、後席を倒せば子供用の自転車なら横にして積めそうです。積み込み口が低いので、荷物を載せやすいのがgood。

リアガラスが大きいので荷室の荷物が丸見えになってしまうため、トノカバーのオプションは選択するのが絶対オススメ!値段が1万円超えなので、社外アイテムで代用するのも経済的かも!

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ドリンクホルダーはセンターコンソールのみ。コンビニ限定で販売されている670mlの大きめサイズのペットボトルもしっかり入ります。ですが、紙パックが入らないのが残念なところ……。ペットボトルより紙パックの方が安くて大容量はいってるのに……。

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良いなと思ったのは、ドリンクホルダー底部分のゴムが取り外し出来るところ。汚れてもサッと洗えばOKなので掃除が楽です。

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フロントに120W、リア席用に1500W、ラッゲージルームにも1500Wのコンセントが付いているので、スマホの充電だけなくデイキャンプや非常時の電源として利用できるのは助かります。

あれこれ収納が付いているというよりは必要最低限のものが付いているという感じで、車内に生活感が出ないようになっていました。

チェックポイント 4 走行性能

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まず驚いたのは前方の視界です。フロントガラスが寝ていたので視界は悪いかも……と思っていたのですが、意外にもよく見えました。Aピラーが細いので、見えにくい左右の視界もバッチリです。

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ただ、斜め後方は見にくい……。。駐車時はカメラで確認できるし、障害物が近づくと勝手にモニターでクルマを上から見た映像が映し出されるのですが、左折するときに左後ろを確認するなどのシーンは少し辛かったです。私の運転スキルが無いというのもありますが……。

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アクセルペダルは吊り下げ式でなく、高級車によく搭載されているオルガンタイプです。かかとを視点に操作できるので操作性が良くて運転が楽しい♪.。加速性もよく静かでストレスなく運転することが出来ますが、走り出しがあまりに静寂すぎるため、その後するエンジン音が気になるところでした。音楽、ラジオかけずに室内が静かすぎたためかもしれません。

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高速域のカーブは一度ハンドルの角度を決めると、切り足さなくてもピタッと曲がってくれるので安心して走行出来ます。

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段差を越える時は、ストンと振動を抑えてくれるので突き上げ感は殆ど感じられません。
従来のプリウスより全体的にスポーティーな味付けで、走りを楽しみたい方にもピッタリでした。

ということで、今回は「新型プリウス」のレビューをしてみました。冒頭で、決してお財布に優しい値段ではないと記しましたが、トータルで見た時に、この車両価格は高くはありません。街乗りや使い勝手も充分で、なおかつ走りを楽しめ、スタイリッシュな内外装。皆でワイワイ遊びに行ったり、緊急時に頼れたり、加えてスポーツ走行を楽しめるとなると……。、多くのことを1台のクルマに求める欲張りなあなたにオススメです!

(文:矢田部明子 写真:堤晋一)

(試乗車スペック)
トヨタ プリウス Z E-Four
価格:392万円(オプション除く)
燃費:28.6km/リッター(WLTCモード)

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4600×1780×1430mm
ホイールベース:2750mm
車重:1420kg
駆動方式:4WD
エンジン:2.0リッター直列4気筒(M20A-FXS)
エンジン最高出力:152kw(112PS)/6000rpm
エンジン最大トルク:188N・m(19.2kgf・m)/4400-5200rpm
モーター:交流同期電動機
フロントモーター最高出力:83kw(113PS)
フロントモーター最大トルク:206N・m(21.0kgf・m)
リアモーター最高出力:30kw(41PS)
リアモーター最大トルク:84N・m(8.6kgf・m)
システム最高出力:146kw(199PS)
トランスミッション:電気式無段変速機
タイヤ:195/50R19
燃料:無鉛レギュラーガソリン
ボディカラー:プラチナホワイトパールマイカ