【動画】ダイハツ・タフトG 試乗インプレッション 試乗編
ダイハツの新しいクルマづくり「DNGA」の第3弾となる「タフト」には、10年先を見据えた性能を持たせたという新プラットフォームが採用されている。
これは、軽自動車としては先に「タント」に採用されており、従来“ゆるフワ系”だったタントが見事な剛性感を手に入れていたことから、今回のタフトもデザイン重視とはいえ、走りの基本性能には手を抜いていないことを予感させた。
また、タフトでは上級SUVにも負けない190mmの最低地上高が確保されており、アプローチアングルは27度、デパーチャーアングルは58度と立派なスペックを実現している。
かつてダイハツには軽クロスオーバー「ネイキッド」や、「キャスト アクティバ」があり、その最低地上高が180mmだった。開発者に聞いたところでは、積雪地域のユーザーから「それでは足りない」とおしかりを受けたという。そこで、生活のアシとしてだけでなく、そうした雪道やオフロードでの走りも安心して楽しんでもらえるよう、タフトでは190mmを確保したとのことだった。
そしてパワートレインについては、燃焼効率を高めた自然吸気エンジンとターボエンジンにCVTを採用。しかも、自然吸気エンジンのCVTはタントと共用だが、ターボには、リニアな加速で気持ちよく走れるようにわざわざギアレシオを改良した「D-CVT」が搭載されているというこだわりようだ。
今回試乗したのは自然吸気エンジンモデルの「G」だったが、踏み始めの加速からスッと軽やかで、一体感のある気持ちのいいフィーリングが続く。ステアリングフィールにはシビアなところがなく、鼻歌でも歌いながらラフに走れるイメージだ。
別の機会にはターボモデルの「Gターボ」も試乗したが、こちらは踏み始めからモリモリと余裕のある加速フィールで、市街地だとあっという間に制限速度に達してしまった。加速に厚みのある上質なフィーリングも心地よく、やはりCVTが違うだけのことはあると感心。カーブなどでのしっかり感もアップしており、高速道路でも快適だった。
とかく「スズキ・ハスラー」と比較されがちなタフトだが、走りの印象はどちらかといえば「ジムニー」寄りで、ハスラーとジムニーの中間といったイメージ。走りの面でも、ライバルを追うのではなく、しっかりと“タフト流”を貫いていると感じた。
(文:カーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子)
[ガズー編集部]
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