【動画】「ミツオカ・バディ」試乗インプレッション 車両紹介編
「ミツオカ・バディ」の人気の秘密は、なかなか得難い「なんとなくアメリカンな感じ」にある! 自動車ライター清水草一が、話題の個性派SUV の魅力について語った。
正直なところ、ミツオカのクルマについて好感を抱いたことはなかったが、バディは違う。なぜならこのクルマは、自分の興味の対象外であるアメリカンSUVへのオマージュだからだ。
欧州車へのオマージュ作を見ると、見てはいけないものを見たような気分になるが、個人的にはアメ車だと気にならない。もともとアメ車はおおらかなものなので、おおらかな気持ちになれるという面もあるだろう。
ミツオカ・バディは、「トヨタRAV4」をベースに、1970~1980年代のアメリカンSUVをモチーフとしてつくられた。デザイン上のポイントは、その顔つきだ。RAV4がベースではあるが、RAV4とはまるで別の、1970~1980年代のヴィンテージアメリカン風のデザインになっている。
私としてはこのグリル、1990年代の「シボレー・サバーバン」に一番近いように思える。でも、そういう細かい年代はどうでもいい。とにかく、ヴィンテージアメリカンな雰囲気が楽しめるフロントマスクに仕立てられている。
リアビューも、RAV4とは差別化が図られている。バディの場合、RAV4ではナンバープレートが付いている部分が大きな装飾パネルになり、バンパーもアメリカンなメッキ仕上げ。テールランプは縦長タイプで、テールフィンの名残を感じさせる。
試乗車にはメーカーオプションのオールテレインタイヤ(225/70R16)とディッシュタイプのメッキアルミホイールが装着されていたから、横から見てもそれなりにアメリカンスタイルになっている。
このライトなアメリカン感覚は、“クルマ界のデニーズ”といってもいいだろう。
(文:自動車ライター・清水草一)
[ガズー編集部]
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