「トヨタ・カローラ クロス」の人気の秘密はどこにある? モータージャーナリスト島下泰久が実車でチェック。
今年、カローラはグローバル累計販売台数5000万台突破という未曾有(みぞう)の大記録を達成した。1966年のデビュー以来、55年かけて積み上げてきたこの数字には、本当に驚き、感心してしまう。
とはいえ、特に国内においては、その旅路が順風満帆なものではなかったということは、あらためて説明する必要がないと思う。良かったのは、デビューからざっと30年くらいまで。その後のカローラはずっと模索の道をたどってきた。一番沈んでいた時には、クルマ選びにこだわりのないオジサン向けの商品と見られて、名前が消滅するかもしれないという話すら出たほどなのだ。
そのころはトヨタも悩んでいて、「若い製品企画担当と話を……」と、引き合わされたことがある。たしか2000年代中盤あたりの話なのだが、この時のことで印象に残っているのは、(当時の)若い世代にとっては、カローラ=ダサいというイメージすらもなかったことである。あまりに興味を持たれていなかったというわけだが、逆にやりようによっては何とかなるのでは? そう感じたのを覚えている。
その後もすぐに浮上したわけではない。本格的にカローラが復権したのは、現行モデルからと言っていいはずだ。
そこにカローラ初のSUVモデルが投入されると聞いた時には、もちろん最初はとても驚いた。けれども、それはほんの一瞬。すぐに、なるほど、確かにそれは、そうあるべきだよなと思ったのだった。
カローラというのは、現行モデルでようやく時計の針がひと回りして本来あるべき位置に戻ってきたと感じるのだが、乗用車のド真ん中に間口を広くとってクルマの楽しさを多くのユーザーに伝えるモデルだったのである。その役割をいま担うのに一番向いているのがSUVあるいはクロスオーバーという形態になるのは、ある意味で必然と言っていい。何しろ、いまの世間の乗用車のメインストリームはSUVなのだから。
(文:モータージャーナリスト・島下泰久)
[ガズー編集部]
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