軽EV「日産サクラ」今までの軽とは違う、力強さと静粛性にビックリ!
軽EVであるサクラのバッテリー容量は20kWh。一充電走行距離は180km(WLTCモード)となっている。大きなSUVタイプのEVなら「500km以上は走ってほしいなぁ」と欲張りになってしまう反面、軽だと主に近所でのチョイ乗りが想定されるし、2台目・3台目の増車として考える人も多いため、「それくらい走れば十分だね」となる。
充電は急速充電にも対応しているが、充電スタンドが近くにない地域のユーザーもターゲットとされていて、基本的には“おうち充電”を推奨。普通充電(出力2.9kW)でも約8時間で満充電というのが目安なので、乗りっぱなしにせずこまめに充電しておけば便利に使えそうだ。
ちなみに急速充電については、充電器の出力が30kW以上の場合で(バッテリー残量警告灯点灯位置から)80%までの充電時間が約40分。バッテリー冷却システムの採用により、高速道路でちょこちょこ急速充電を繰り返しながら走るといったバッテリーの劣化を早めてしまうような使い方をしても、安定した充電性能を保てるというのも画期的だ。
走りのほうも、近所のチョイ乗りだけで終わらせるにはもったいないと思うほど、感心する点が多い。例えば大人3人が乗った状態でも、発進から余裕たっぷりに加速し、急な上り坂でもウイーンというようなうなり音が聞こえることもなく、非力さも感じさせず、平然とパワフルに上っていく。さすが、「デイズ」のターボモデルの約2倍もの最大トルク(195N・m)を発生するだけのことはある。
そして、市街地でもしっかりと実感できる静粛性の高さ。乗り心地も、さすがにすべての振動を抑えるとまではいわないものの、路面のギャップを乗り越えても一発でおさめてくれるなど、不快な点がほとんどないことには感心した。
サクラには「エコ」「スタンダード」「スポーツ」という3つの走行モードと、アクセルペダルだけで思いどおりに加減速できる「e-Pedal Step」があり、シフト操作でBレンジが選べる。これらを自在に組み合わせて、まったくキャラクターの異なる乗り味が楽しめるのもポイントだ。もし「EVの走りってつまらないでしょ」と思っている人がいたら、ぜひスポーツモード+e-Pedal Stepオンの組み合わせで山道などを走ってみてほしい。スポーツカーに乗っているのではないかと錯覚するほど、目からウロコの楽しさが味わえるはずだ。
ボディーサイズは軽だけど、乗ればすべてが「軽以上」のサクラ。EVビギナーにもおすすめしたい。
(文:カーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子)
[GAZOO編集部]
最新ニュース
-
-
ホンダ『プレリュード』、米国でも25年ぶりに復活へ…次世代ハイブリッド車として2025年投入
2024.12.22
-
-
-
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
2024.12.22
-
-
-
軽自動車サイズの布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」が一般販売開始
2024.12.22
-
-
-
スバル「ゲレンデタクシー」5年ぶり開催へ、クロストレックHVが苗場を駆ける
2024.12.22
-
-
-
「カスタマイズは人生に彩りを与える」、東京オートサロン2025のブリッツは『MFゴースト』推し
2024.12.22
-
-
-
ヒョンデの新型EV『インスター』、東京オートサロン2025で日本初公開へ
2024.12.22
-
-
-
スズキ『スイフト』新型のツートンカラーが「オートカラーアウォード2024」特別賞に
2024.12.21
-
最新ニュース
-
-
ホンダ『プレリュード』、米国でも25年ぶりに復活へ…次世代ハイブリッド車として2025年投入
2024.12.22
-
-
-
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
2024.12.22
-
-
-
軽自動車サイズの布製タイヤチェーン「モビルシュシュ」が一般販売開始
2024.12.22
-
-
-
スバル「ゲレンデタクシー」5年ぶり開催へ、クロストレックHVが苗場を駆ける
2024.12.22
-
-
-
「カスタマイズは人生に彩りを与える」、東京オートサロン2025のブリッツは『MFゴースト』推し
2024.12.22
-
-
-
ヒョンデの新型EV『インスター』、東京オートサロン2025で日本初公開へ
2024.12.22
-