スバル クロストレックをチェック「スバルSUVの末っ子とは呼べない完成度」(伊藤梓)
「スバルXV」の元祖となる「スバル・インプレッサXV」が登場したのは、2010年。その頃、私はまだ自動車メディアで働く前で、クルマにもさほど詳しくありませんでした。SUVやクロスオーバーにはあまりなじみがなく、自分が購入するクルマとしては、全く選択肢に入っていませんでした。
でも、テレビCMで初めてスバルXVを見たら、「なにこれ! かっこいいし、かわいい!」と衝撃を受け、「SUVとかクロスオーバーって、実はスタイリッシュでかっこいいんだ」という印象を抱き始めたのを覚えています。やはり、カラフルでポップなカラーリングは若い世代に人気で、友人でも購入した人が多くいました。XVは気軽に使いやすいパッケージとリーズナブルな価格が魅力だったのでしょう。
そんなXVが、名前も新たに「クロストレック」へと大進化! 新型は、見ても触ってもプラットフォームが先代と同じだとは思えません。そして、デザインは、割とシンプルなデザインから、うんとたくましいデザインに変貌しています。
新型クロストレックが“強めのデザイン”になり、女性としては、「少しとっつきにくくなったかも……」と感じてしまいます。また、XVは良い意味で「スバルの泥臭さ」みたいなものが抜けたモデルでしたが、今度のクロストレックはその点では少し逆戻りしたかもしれません。性能はもちろん上がっていますが、価格は少々アップしたので、若者が新車で購入するのは少し難しくなるかもしれません。乗り味はもう少し粗野でもいいから、XVの頃のように、もっと若者が買いやすいモデルであってもいいのかなと思います。
とはいえ、設計や装備の進化に伴い走りも上質になり、とても運転しやすいクルマだと感じます。性能的には、もはやスバルSUVの末っ子とは呼べない完成度。購入した人の満足度は高いはず。どんなクルマも、より運転しやすく、より上質に、静かに乗れるように変わっていく時代。クロストレックも時代に相応しい進化をしたのでしょう。
(文:自動車ライター・伊藤 梓)
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伊藤梓さんが解説するスバル・クロストレック リミテッドの注目ポイント
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