【ホンダN-BOX】自分だけの1台を作れる自由な車（竹岡圭）

「NEW NEXT NIPPON NORIMONO」を掲げる「N」シリーズのなかには、「N-VAN」というモデルがあり、さらにハイルーフ仕様が設定されています。

実は先日、同車を公園で見かけたのですが、公園の駐車場に止めるなり、リアハッチゲートを開けたかと思ったら、つくり付けのカーテンをシャッと閉めて、車体後方に“新たな自分だけの空間”をつくり出した方がいらっしゃったんです。あまりに気になったので、ついつい横目で様子をうかがっていたら、そのうちリアのスライドドアが開きまして、チラリと中が見えてしまったんですね。

そうしたら、なっ！ なんと！ オフィス用のキャスターが付いた椅子を、クルマの中でそのまま使っていらっしゃる様子が……！

つまり、本格的な移動式の書斎として、N-VANを使っていたんですよ。いつでも自由なときに好きな場所でお仕事する、いわゆるリモートワークやワーケーションのひとつなのかもしれません。本当はじっくり見せていただきたいくらいでしたが、声はかけられませんでした（残念）。

さて、N-BOXの場合、オフィス用のキャスター付き椅子を使うのは難しいかもしれませんが、車中泊くらいなら余裕でできちゃいます。もうひとつお部屋を増やす感覚で、書斎、趣味の部屋と、なんでもアレンジできますし、そのアレンジがしやすいように、ボルトを挿し込む穴的なものをたくさん用意してあるというのも、N-BOXの特徴だったりします。つまり、DIYを最初から想定しているんですよね。

でも、そういうのはあんまり得意じゃないという方向けに、オプションパーツ等々もたくさんそろっていますし、アフターマーケットにもたくさん出回っています。自分だけの一台を極簡単に演出する楽しみも、N-BOXならではといっていいのかもしれません。

（文：モータージャーナリスト・竹岡 圭）

竹岡 圭さんが解説するホンダN-BOXの注目ポイント