【マツダ3ファストバック20Sレトロスポーツエディション】化粧品メーカーも魅せられるカラーリング(竹岡 圭)

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マツダといえば、エクステリアデザインのほかに、インテリアとボディーカラーの素晴らしさも忘れてはいけないポイントですよね。

マツダの前身である東洋コルク工業由来のコルクを使った「MX-30」や、オープンカーゆえに外と内のデザインの境目をなくした(外装がドアの内側にまで回り込んでいるように見える)「ロードスター」などがパッと頭に浮かびますが、それ以外にも、特に、インナードアハンドルの陰影が美しいクルマが多い。

まるで、イタリアの伊達(だて)男のような艶っぽさといえばよいでしょうか。運転席から助手席側に目をやると、ちょうど目に入るポイントだと思うのですけれど、本当にセクシーでうっとりしちゃいます。こういったポイントがクルマの所有欲を満たしてくれるのだと、個人的には思っています。

そしてボディーカラー。やはりマツダといえば、あの赤を思い浮かべる方が多いと思います。広島東洋カープのヘルメット等にも採用されている、あの赤。「ソウルレッド」です。

現在は「ソウルレッドクリスタルメタリック」に進化していたりしますけれど、「アルミフレークと光吸収フレークのボディー面への均等かつ平滑な分布を実現」……って、正直なところ意味がわかりませんよね(笑)。頭の中にはもう「?」マークしか浮かびませんが、とにもかくにもあの赤は「ソウル」という冠が付いているくらい、マツダの魂が込められた色なんだと思いますし、その思いが伝わってくる色です。

個人的にもうひとつお気に入りなのは「セラミックメタリック」。「CX-3」の時に初めて拝見した色だったと記憶しているのですが、瞬間的に、透き通るような陶器をほうふつとさせる色だと思ったんですよね。いえいえ本来、陶器は透けませんが、なんとも不思議で魅力的な色。どんなクルマに塗っても似合いそうな色でもあります。

そんなマツダの色に魅せられたのが、シュウ ウエムラ。日本を代表する化粧品メーカーのひとつであるシュウ ウエムラが、マツダの色味に魅せられて、コラボレーションでアイシャドウを開発したのです。

シュウ ウエムラとしては、「なだらかな平面なのに、光の当たり方によってあれほど表情が変わるなら、平面的といわれる日本人の顔にも応用できるのではないか」と考えたのだそう。その目のつけどころ、納得です!

こうしてできたアイシャドウは、顔の傾け方によって色味や表情が変わるという絶妙な一品。極端に言えば「忙しい朝は、ひと塗りで済ませることもできる」ので、利便性も高いんですよね。春夏秋冬をイメージした4種類のラインナップのうち、私は“春”を購入しました。

(文:モータージャーナリスト・竹岡 圭)

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竹岡 圭さんが解説するマツダ3ファストバック20Sレトロスポーツエディションの注目ポイント

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