トヨタ86G(FR/6AT)

女性でも86!

猛暑の中、あのスポーツカーに乗って来ました!そうトヨタ86(ハチロク)です!昨年4月に、満を持してデビューしましたね! 86イヤーとなった昨年は、走るだけではなく、オーナーのみなさまが、このクルマを所有すること、また86をキーワードに広がる世界にも、喜びを感じた1年となったのではないでしょうか?これだけ一車種に特化して、1年が動いた年って、無いんじゃないかな~。そして今年は、いよいよ富士スピードウェイにて、86のワンメイクレースが開幕しました! いろんな形に派生していった86のレース版。初年度となる今シーズンの行方が楽しみです。そうそう、先月フランスへ、ル・マン24時間の仕事へ行って来たのですが、サルトサーキット内の展示ブースや、ホスピタリティでGT86や86のオープンコンセプトを目にすることができました。海外で遭遇するのもまた乙なもの。とてもうれしかったです。
では、早速スポーツカーに無縁の私が試乗して来た86!セダン派の私ですが、一般女性目線で行ってみましょう。

スペック少々

エンジンは、2,000ccの水平対向4気筒。6速マニュアルシフトと6速オートマチックと、2つのトランスミッションの選択肢があります。いじりたくてしょうがない方々は、当然マニュアル。マニュアルミッションを購入される方がほとんどではないでしょうか? グレードは、下記ウェブをご参照くださいね。今回は、“G”というグレードのものを試乗して参りました。
トヨタ86公式ホームページ

フォーミュラーカーのごとく、目線の低いドライビングポジション

そう、乗る瞬間までスポーツカーという事をすっかり失念していた私は、いつものように腰かけると、深くて低位置のシートに、若干慌ててしまいました。 このフォーミュラーカーのごとく、目線の低いポジション、新鮮。きっとお好みの方は多い事でしょう。思い直して再び腰かけました。 そして、やる気満々でシートベルトを…。 あれ?手が届かない(笑)。 不覚にも?と、恥ずかしくなりましたが、シートのポジションを鑑みても、やっぱり手が届きません。 スポーツカー、慣れているセダンよりも、2ドアですのでドアの面積が広いため、シートベルトを取り付けてあるBピラーと呼ばれる助手席の窓と後部座席の窓の間の柱が、やや後ろにあります。 ですので、最初手が届かなかったのです。でも、よく見ると、シートの肩の部分に、シートベルトをボタンで止め、ベルトの位置を手により近づけ取りやすくする補助ベルトがついていました。 この時は、それが外れていただけ。ですので、仕切り直し。お尻からドカっと深く着座して、脚を収納してOK。 シートのポジションを調節し、シートベルトをきっちり装着、これで完了です。ほっ…。シートの位置は低かったものの、クルマの外見ほど目線が下には感じませんでしたね。

サーキットを楽しんでください!というクルマ

いざ出発!せっかくなので、マニュアルモードで、ツィーっと走行。シフトチェンジすると、ギアの変速がとてもスムーズで、快適に走行できました。コレよコレって思いながら走りました。シフトダウンは、自動的に行ってくれます。
スポーツモードもお試し。当然の事ながらエンジンの回転数が上がるので、加速感が高まりスポーティなフィーリングに変わりました。高速道路では、6速まで体験してみました。シフトダウンした時のエンジンが吹け上がる音が、とても心地良かったですね。これは、「サウンドジェネレーター」と呼ばれる、車内にエンジンの回転音を響かせるシステムを採用しているためで、更に運転していることの高揚感が増しました。
ボタンをあれこれいじります。SNOWモードは、2速発進。雪で滑る路面での急発進が起こらないよう、考えられていますね。あと、TRC(トラクションコントロール)、VSC(ビークルスタビリティコントロール)などの電子制御のスイッチをオフにするボタンがありました。そうです、横滑りを思う存分楽しめちゃうのです。最初から、サーキットを楽しんでください!というクルマだったということを、再認識いたしました。 この“G”グレードにはついていませんが、もしAT車を選択するならば、パドルシフトを搭載したグレードもあるので、いつでもレーシーな気分を楽しめるなと、思いました。

インテリア

メーターパネルは、タコメーターが真ん中にあるデザイン。どこまでもこだわるね。“走り”だけをイメージしているのでしょう。速さじゃない、トルクだよね!って。アルミペダル、赤のステッチ入りのステアリングなど、スポーツカーなのでこの仕様であるのは今更言うまでもなく…。乗る前は、ステアリングは、もっと小さいのかと思っていました。 目に飛び込んでくるのは、AT車ではあるけど、シフトノブやサイドブレーキが、MT車と見まごう作りと言う事。逆に、AT車であることが、コンプレックスなの?と感じてしまいました(笑)。かっこよく、すっきりまとまってはいたけどね!インパネは、ちょっとプラスティック感があるかな…。

エクステリア

まず、目を引くのは最近のスポーツモデルのクルマに採用されている、F1マーカーを装備していること。お尻が締まって見えるのは、そのせいですよね。よく見かけます。 トランクは、実はとても広くてびっくりしました。後部座席は、2シーター?と思ってしまうほど狭いので、後部座席との仕切りを前に倒して、更に広く使用できます。その他、マフラーやホイールと言った部分は、ぜひカスタマイズして個性をプラスして欲しい所かな。このままで良いと最初は思っても、絶対好みのものに変えちゃうだろうね。スマートフォンのジャケットを着せ替えるように…。これくらいなら、女性でもできるし、このクルマを選択した際に、いじってしまう事は必至でしょう。 個性的な86のエンブレム、健在でした。

86を遅ればせながら体験してみましたが、女性でもクルマ選びにスポーツカーを選択するのも当然あり!と思ってしまいました。 86を購入することで、ついてくる付加価値の多さ、また次の世界が待っていたりと、無限に楽しみが広がるのかなと思ったしだいです。 ちなみに、ほとんど街乗りで、燃費は、12.1lでした。自分用に一台欲しいな~と思ってしまいましたね。納車ナウ!とつぶやきたい!

[ガズ―編集部]

MORIZO on the Road