【レクサス IS 試乗】新サスペションの採用でさらに乗り心地アップ…諸星陽一
2016年にマイナーチェンジされたレクサス『IS』。足まわりのリフレッシュを行ったISは、上質な乗り心地を手に入れるとともに、走りの正確さも増した。
レクサスISの機能面での最大の変更点は、足まわりのセッティング変更にある。新しいISはショックアブソーバーの伸縮速度が非常にゆっくりとした低速状態から高い減衰力を発生するものに変更したほか、フロントロアアームのアルミ化などが行われている。
サスペションがゆっくりと上下する低速での走りでも、浮ついた感じが減っているのが大きな特徴。サスペションの動きが低速というのは車速に完全に比例するものではない。例えば路面が大きくうねっている高速道路などでは、車速は速くてもサスペションの動きはゆっくり。そうした部分でブワついた動きがなくなったというのが今回のISの特徴だと言える。
試乗車はISのなかでももっともラグジュアリーな「バージョンL」。レクサスに乗りたい、でも『LS』や『GS』は大きすぎる、かといって『CT』はちょっと…というセダンユーザーに選ばれる車種だ。なかでも「IS350」は600万円オーバーと価格もかなり上、「IS200t」より約90万円、「IS300h」より約40万円高い最上級グレード。
『クラウン』じゃつまらない、でも輸入車にはいけない。ISはそういうユーザーの気持ちを見事に叶える味わいを持ったクルマだ。これが走りを重視したFスポーツになると話は違うが、とくにバージョンLはそうした要素が大きい。
欧州車を追いかけるのではなく、日本車としての完成度を追い求めているのが、ISのバージョンLなのだろう。その終着点はまだ見えてない気がするが、方向性はなんとなく見えているのではないだろうか。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
(レスポンス 諸星陽一)
レクサスISの機能面での最大の変更点は、足まわりのセッティング変更にある。新しいISはショックアブソーバーの伸縮速度が非常にゆっくりとした低速状態から高い減衰力を発生するものに変更したほか、フロントロアアームのアルミ化などが行われている。
サスペションがゆっくりと上下する低速での走りでも、浮ついた感じが減っているのが大きな特徴。サスペションの動きが低速というのは車速に完全に比例するものではない。例えば路面が大きくうねっている高速道路などでは、車速は速くてもサスペションの動きはゆっくり。そうした部分でブワついた動きがなくなったというのが今回のISの特徴だと言える。
試乗車はISのなかでももっともラグジュアリーな「バージョンL」。レクサスに乗りたい、でも『LS』や『GS』は大きすぎる、かといって『CT』はちょっと…というセダンユーザーに選ばれる車種だ。なかでも「IS350」は600万円オーバーと価格もかなり上、「IS200t」より約90万円、「IS300h」より約40万円高い最上級グレード。
『クラウン』じゃつまらない、でも輸入車にはいけない。ISはそういうユーザーの気持ちを見事に叶える味わいを持ったクルマだ。これが走りを重視したFスポーツになると話は違うが、とくにバージョンLはそうした要素が大きい。
欧州車を追いかけるのではなく、日本車としての完成度を追い求めているのが、ISのバージョンLなのだろう。その終着点はまだ見えてない気がするが、方向性はなんとなく見えているのではないだろうか。
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(レスポンス 諸星陽一)
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