【VW ゴルフ 試乗】メジャーアップデート級に進化した“ゴルフ7.5”…島崎七生人
“7型”の登場から4年。VWの社内呼称で“A7 PA”と呼ぶらしい“7.5型”は、一見すると代り映えしないかのよう。が、実際に試乗してみると「おお、これはメジャーアップデートだ」と実感する進化ぶりに驚かされた。
クルマそのもので言うと、快適性に一段と磨きがかけられた。低速からとにかく乗り味がヒタッとしなやかで、さらにタイヤが発し、乗っているとそれが伝わるはずのロードノイズが格段に小さくなっているのである。歴代ゴルフで言うと「3」が「4」にフルモデルチェンジした際の快適性の大幅向上は目を見張ったが、その時の印象に優るとも劣らない。
例によって「特別な情報はない」らしいが、しつこいようだが“0.5”の進化ながら、見えないさまざまな箇所、部位に、かなり手が入っているに違いない。静かとか快適といった事象は、カタログには文字でしか表現できないが、実際の商品性の向上ぶりは、それ以上に感じる。
上級車『パサート』などに次いで投入されたデジタルメータークラスターは『ゴルフ』にも遂に!といったところ。Discover Pro装着車であれば、手持ちのスマホ、タブレットを無線接続させて、各種機能が活用できるのも今どきの仕様だ。Discover…の9.2インチ画面なら、ホーム画面のカスタマイズも可能。
安全/運転支援関係の機能も強化され、より心強くなった。渋滞時追従支援やプリクラッシュブレーキに歩行者検知機能が追加されるなどしている。『ゴルフ』の場合、家族共用で乗るケースも多いだろうが、誰が運転していても手厚い予防安全機能がフォローしてくれる…そう考えられるのは大きな安心材料。Highlineは後方死角検知など、もっともハイスペックな機能が標準になっている。
試乗車は1.4リットルターボ+7速DSG仕様。「ドライビングプロファイル」も標準なので、これを切り替えて活用すれば、スムースにも俊足にも走り方が選べる。パドルシフトでの操作も可能なので、意のままの走りをしたいときにも気持ちに応えてくれる。
理屈抜きで広く使いやすいトランクスペース、4ドア車として快適で安心感のある後席の居心地など、機能性の高さは相変わらず第一級。最小回転半径5.2mと扱いやすさへの配慮も嬉しいところだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
クルマそのもので言うと、快適性に一段と磨きがかけられた。低速からとにかく乗り味がヒタッとしなやかで、さらにタイヤが発し、乗っているとそれが伝わるはずのロードノイズが格段に小さくなっているのである。歴代ゴルフで言うと「3」が「4」にフルモデルチェンジした際の快適性の大幅向上は目を見張ったが、その時の印象に優るとも劣らない。
例によって「特別な情報はない」らしいが、しつこいようだが“0.5”の進化ながら、見えないさまざまな箇所、部位に、かなり手が入っているに違いない。静かとか快適といった事象は、カタログには文字でしか表現できないが、実際の商品性の向上ぶりは、それ以上に感じる。
上級車『パサート』などに次いで投入されたデジタルメータークラスターは『ゴルフ』にも遂に!といったところ。Discover Pro装着車であれば、手持ちのスマホ、タブレットを無線接続させて、各種機能が活用できるのも今どきの仕様だ。Discover…の9.2インチ画面なら、ホーム画面のカスタマイズも可能。
安全/運転支援関係の機能も強化され、より心強くなった。渋滞時追従支援やプリクラッシュブレーキに歩行者検知機能が追加されるなどしている。『ゴルフ』の場合、家族共用で乗るケースも多いだろうが、誰が運転していても手厚い予防安全機能がフォローしてくれる…そう考えられるのは大きな安心材料。Highlineは後方死角検知など、もっともハイスペックな機能が標準になっている。
試乗車は1.4リットルターボ+7速DSG仕様。「ドライビングプロファイル」も標準なので、これを切り替えて活用すれば、スムースにも俊足にも走り方が選べる。パドルシフトでの操作も可能なので、意のままの走りをしたいときにも気持ちに応えてくれる。
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(レスポンス 島崎七生人)
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