【マツダ CX-3 ガソリン 試乗】やっぱりガソリンがいい、というユーザーを納得させる…諸星陽一
マツダのコンパクトSUV、『CX-3』にガソリンエンジンモデルが追加された。
CX-3は『デミオ』をベースにSUVテイストを高めたモデルで、発表当初は1.5リットルのディーゼルエンジンのみの設定であったが、2017年7月に新たに2リットルのガソリンエンジン車が追加設定された。このエンジンのスペックは148馬力/192Nmで、ディーゼルエンジンよりは馬力面では勝り、トルク面では低い数値となっている。
かつてのこうしたエンジンスペックのガソリンエンジンは、エンジンを回して走ることを基本とするようなセッティングになりがちだが、さすがに現代ではそうしたセッティングではない。ディーゼルターボは1600回転で最大トルクの270Nmを得るが、ガソリンエンジンも2800回転で192Nmのトルクを得るセッティング。ディーゼルターボに比べれば高めの回転数だが、低速トルクにあふれた特性で発進停止を繰り返す一般道はもちろん、高速巡航からの追い越し加速も余裕感にあふれている。
ハンドリングは素直で扱いやすい性格。背が高めなSUVスタイリングであるが、直進安定性もよく、コーナリング時の安定感も高い。マツダはGベクタリングコントロールというエンジン出力を微妙に制限してコーナリング時の安定性を向上する機構を持っていて、試乗車のCX-3にも採用されていた。クルマの動きを劇的に制御する機構ではないが、基本的な安定性を向上してくれる。CX-3も安定感を底上げしたような落ち着き感があるところが特徴的だ。
マツダの1.5リットルディーゼルターボエンジンは、ナチュラルサウンドスムーサーの採用などにより、ノイズ、振動ともによく抑えられているが、それでも多少のノイズは発生している。とくに、車外ではそうしたノイズが目立つこともあり、どうしてもディーゼルエンジンは受け入れがたい…という方にはこのガソリンエンジン車がいいだろう。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
(レスポンス 諸星陽一)
CX-3は『デミオ』をベースにSUVテイストを高めたモデルで、発表当初は1.5リットルのディーゼルエンジンのみの設定であったが、2017年7月に新たに2リットルのガソリンエンジン車が追加設定された。このエンジンのスペックは148馬力/192Nmで、ディーゼルエンジンよりは馬力面では勝り、トルク面では低い数値となっている。
かつてのこうしたエンジンスペックのガソリンエンジンは、エンジンを回して走ることを基本とするようなセッティングになりがちだが、さすがに現代ではそうしたセッティングではない。ディーゼルターボは1600回転で最大トルクの270Nmを得るが、ガソリンエンジンも2800回転で192Nmのトルクを得るセッティング。ディーゼルターボに比べれば高めの回転数だが、低速トルクにあふれた特性で発進停止を繰り返す一般道はもちろん、高速巡航からの追い越し加速も余裕感にあふれている。
ハンドリングは素直で扱いやすい性格。背が高めなSUVスタイリングであるが、直進安定性もよく、コーナリング時の安定感も高い。マツダはGベクタリングコントロールというエンジン出力を微妙に制限してコーナリング時の安定性を向上する機構を持っていて、試乗車のCX-3にも採用されていた。クルマの動きを劇的に制御する機構ではないが、基本的な安定性を向上してくれる。CX-3も安定感を底上げしたような落ち着き感があるところが特徴的だ。
マツダの1.5リットルディーゼルターボエンジンは、ナチュラルサウンドスムーサーの採用などにより、ノイズ、振動ともによく抑えられているが、それでも多少のノイズは発生している。とくに、車外ではそうしたノイズが目立つこともあり、どうしてもディーゼルエンジンは受け入れがたい…という方にはこのガソリンエンジン車がいいだろう。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
(レスポンス 諸星陽一)
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