【ルノー トゥインゴGT 試乗】気負わず乗れる痛快な走り…島崎七生人
閉め忘れた給油口か!? と思ったら違った。左リヤフェンダーにあるのは、何とサイドエアインテークだった。「往年の5ターボみたいじゃないか!」と拡大解釈してみたり。ミッドシップではないが、リヤエンジンの証ではある。
RS(ルノー・スポール)が仕立てたという0.9リットル3気筒ターボエンジンは、109ps/170Nmの性能を発揮する。そのターボチャージャーへの空気の温度を12%下げ、吸入流量を23%向上させるという役目を果たすのが冒頭に触れたインテーク。いかにもな大仰なデザインではないのが好ましい。
ほかに外観では樹脂のフェンダーアーチ、専用の前後異サイズタイヤ&ホイール(前=185/45R17・6J×17、後=205/40R17・7J×17)、デュアルエクゾーストパイプ、サイドストライプ、モールなどがGTのみのディテール。とはいえ“見せ方”はあくまでさり気なく、これなら普段から近所のスーパーに出かけるにも「普通に足として使っています」と、周囲にも自分自身にも気負わず乗りこなせそうだ。
一方でインテリアは、カジュアルな持ち味はそのまま、ランニングシューズに履き替えたようなムード。スマートなストライプが入ったレザー/ファブリックコンビシート(シートヒーターが付く)や、アルミのシフトノブが気分(!)を盛り上げる。なおアクセサリーのクレードルで手持ちのスマホをセットし、専用アプリを使えば、アナログ表示のタコメーターも装備が可能だ。
そして走りが痛快なことといったら! 試乗車は5速MT車だったが、ボア72.2mm×ストローク73.1mmで3個のピストンがいかにも活きのいい仕事をしている…そんな感じ。パワー、レスポンスは申し分なく、その上で小気味いい回転フィール、息の長い加速をタップリと味わわせてくれる。シフト、クラッチペダルの操作感もとてもスムースだ。
1010kgのボディを思いのままに振り回せるハンドリングもさすが。ステアリングの“切れ”のよさはRRならでは。乗り心地も、日常使いにまったく通用する。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
(レスポンス 島崎七生人)
RS(ルノー・スポール)が仕立てたという0.9リットル3気筒ターボエンジンは、109ps/170Nmの性能を発揮する。そのターボチャージャーへの空気の温度を12%下げ、吸入流量を23%向上させるという役目を果たすのが冒頭に触れたインテーク。いかにもな大仰なデザインではないのが好ましい。
ほかに外観では樹脂のフェンダーアーチ、専用の前後異サイズタイヤ&ホイール(前=185/45R17・6J×17、後=205/40R17・7J×17)、デュアルエクゾーストパイプ、サイドストライプ、モールなどがGTのみのディテール。とはいえ“見せ方”はあくまでさり気なく、これなら普段から近所のスーパーに出かけるにも「普通に足として使っています」と、周囲にも自分自身にも気負わず乗りこなせそうだ。
一方でインテリアは、カジュアルな持ち味はそのまま、ランニングシューズに履き替えたようなムード。スマートなストライプが入ったレザー/ファブリックコンビシート(シートヒーターが付く)や、アルミのシフトノブが気分(!)を盛り上げる。なおアクセサリーのクレードルで手持ちのスマホをセットし、専用アプリを使えば、アナログ表示のタコメーターも装備が可能だ。
そして走りが痛快なことといったら! 試乗車は5速MT車だったが、ボア72.2mm×ストローク73.1mmで3個のピストンがいかにも活きのいい仕事をしている…そんな感じ。パワー、レスポンスは申し分なく、その上で小気味いい回転フィール、息の長い加速をタップリと味わわせてくれる。シフト、クラッチペダルの操作感もとてもスムースだ。
1010kgのボディを思いのままに振り回せるハンドリングもさすが。ステアリングの“切れ”のよさはRRならでは。乗り心地も、日常使いにまったく通用する。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
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パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
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